最近では、ゲリラ豪雨が突然起こったり、通常起こりにくい地域で大きな地震が続いたりと、異常気象が多く起こっていますよね。
中でも、台風は日本でも多く発生し、私たちの生活に影響を与えます。そのため、台風に関する知識を身につけておくといいです。
ここでは、まず台風関連知識の中でも「台風の目の意味や大きさ」について解説していきます。
目次
そもそも台風とは?
台風を簡単に解説すると、「大きな雲の塊が渦を巻きながら移動し、ものや人に強い雨や風を与える自然現象」と表現できます。難しい言葉では強い熱帯低気圧などとも呼ばれています。
よくニュースで、台風の衛星写真を見かけますが、以下のようなイメージです。
また、実際の衛星写真は以下の通りです。
https://weathernews.jp/s/topics/201809/250175/より引用
厳密な台風の定義は気象庁のHPにも記載されており、以下の通りです。
熱帯の海上で発生する低気圧を「熱帯低気圧」と呼びますが、このうち北西太平洋(赤道より北で東経180度より西の領域)または東シナ海に存在し、なおかつ低気圧域内の最大風速(10分間平均)がおよそ17m/s(34ノット、風力8)以上のものを「台風」とよびます。
つまり、台風とは「熱帯低気圧であること」「地域」「風速」で決まるものです。良くニュースなどで、台風の気圧である~ヘクトパスカルという表現を聞くことがあるかと思いますが、気圧は台風の定義に含まれていないのです。
台風のヘクトパスカルとは?
このように、台風に関する概要を解説したところで、台風の目との関係も確認していきましょう。
台風の目の意味
このように、私たちの生活に影響を与える台風ですが、上の画像を見るとわかるように、雲に覆われている部分の中に、雲がない空白の部分があることがわかります。
実は、この中心の部分が台風の目に相当するのです。単純に目の構造の白目と黒目の関係とにたいることから、台風の目といわれているのです。
以下のようなイメージです。
これが台風の目の意味を表しています。
それでは、この台風や台風の目のサイズはどの程度なのでしょうか。
台風の目の大きさ(直径)は?
台風の目のおよそ、数km~200km程度であり、平均値としては40~50㎞程度です。一方でそれより大きい台風は、大型のもので「500~800km」、超大型台風と定義されるもので「800km以上」となります。
つまり台風の目の台風に対する直径の比率は、およそ1/100~1/5程度であるといえます。
台風自体によっても大きさはもちろん異なりますが、同じ台風でも過程によって台風や台風の目の形や大きさが変化していくことが特徴的です。
台風の目の天気は晴れで無風・静かになる
このようなサイズの台風の目ですが、天候はどのようになるのでしょうか。晴れなのでしょうか?それとも台風に近いので、やはり雨なのでしょうか。
実は台風の目では天気は晴れで風は無風に近く、弱くなります。台風に比較的近いといっても上空に雲がない部分が台風の目であるため、雨は降らないのです。
台風の目に入ると安全である
よって台風の目がちょうど上を通過している状況では、一時的に安全となるのです。上述のように、晴れていて、風がない状態だからです。
ただ、ここで注意すべき点としては、一定期間危険でない状態であったとしても、台風は動いているため、再度台風のドーナツ状のくもがある部分にかかり、雨が降ります。
そのため、「台風の目で晴れたのか」「台風がすぎたことで晴れたのか」をきちんと確認してから出かけましょう。
台風・強風対策用の傘があるといい
このように、台風の目にいるからといって出かけて、急に暴風域に入ってしまうことも少なくありません。
そのため、台風や強風対策用のグラスファイバーなどでできた折れにくい傘、裏返ってもすぐに戻せる傘を持っていると便利です。
まとめ
このように、「台風の目とは何か」「台風の目のサイズ」「台風の目の中での状態」について解説しました。
台風の目とは、台風の中心にできる目のような部分であり、その大きさは数km~200km程度の範囲に収まっています。平均するとおよそ40~50kmです。
台風の目の範囲内であれば、基本的に天気は晴れで、風の影響がほとんどない状態になります。つまり、台風の目が上空にあれば、安全であるため、出かけても大丈夫です。
ただ、台風が通過したときのようにその後継続して晴れが続くというものではありません。一時的に静かな状況であることを覚えておきましょう。
台風の目のことをきちんと理解して、快適な生活を送っていきましょう。
・台風のヘクトパスカルとは?
・台風と台風の目ができる仕組み(メカニズム)
・台風の目のような人とは?