よく会計報告などの文書を見ていると「10千円」「100千円」「1000千円」などの数値の後に千円と表記されているものを見かけることがあるでしょう。
これらの~千円という単位は、実際のところいくらを表しているのか理解していますか。
ここでは「10千円、100千円などの~千円が何円を表しているのか」「~千円の読み方は?」「この数値の表記が行われる理由」について解説していきます。
目次
10千円、100千円などの~千円が何円を表しているのか
実は、10千円とは「千円が10個分集まった単位」といえるため10千円=10000円=1万円と変換できます。
同様に、100千円であれば、100000円=10万円となり、1000千円=100万円に相当するといえるわけです。
つまり、~千円とは、~の数値を10分の1したものに万円をつけたものが、本来の値段に相当するわけです。
~千円の読み方【10千円、100千円、1000千円】
そしてこの~千円とは、このままの形で読み上げるということはなく、実際の数値での読み方を採用するのが基本です。
例えば、上における10千円であれば1万円に相当するので「そのまま1万円(いちまんえん)と呼べばいい」のです。
さらに、100千円であれば、10万円であり、1000千円であれば100万円と読むようにしましょう。
~千円の単位の変換を行ってみよう
それでは、~千円の単位変換に慣れるためにも、実際に計算問題を解いていきましょう。
例題1
800千円は何円に相当するのでしょうか。
解答1
上のように、単純に変換するといいため、800千円=80万円と計算できました。
それでは、逆に円から千円単位への換算も実行してみましょう。
例題2
50000円は~千円に相当するのでしょうか。
解答2
こちらも換算式に従って求めていきます。
すると、50000円=5万円=50千円となるわけです。
100000千円の変換
続いて、今度は桁数の大きな単位である100000千円の変換にもチャレンジしてみましょう。
例題3
100000千円はいくらになるのでしょうか。
解答3
実は、100000千円=100000000円であるため、10000万円=1億円となるわけです。
桁数の変換が大きくなるため、計算ミスには十分注意しましょう。
1.5千円や2.5千円は何円に相当するのか
それでは、小数点を含んだ千円単位の換算はどのように対処するといいのでしょうか。
実は、こちらでも単純な数値変換を行えばよく、1.5千円=1500円となります。
逆に、2500円であるならば2.5千円と表記することができるのです。
きちんと理解しておきましょう。
~千円の単位が使用されている理由は?
それでは、なぜこの千円単位の金額が使用されているのでしょうか。
実はこの~千円というお金の単位あ使用されているのには理由があり、アメリカなどのお金(ドル)の単位(3桁でカンマを入れる)に換算しやすくするためこのような表記をするのです。
ドルでは、基本的に3桁ごとにカンマを入れることによって、その数値が表現されていますよね。日本でも金融機関や企業では、これに倣って3桁ごとにカンマを入れていることが基本です。
ただ、日本の円では、1万円(10000円)の次は1億円(100000000円)ごとと4桁ベースで、その数値につく単位が変更されていきます。
そのため、~千円単位などの金額の単位を使った方が、ドルと対応して考えやすいためにこのような表記を採用しているわけです。
まとめ
ここでは「10千円、100千円、1000千円などはいくらに相当するのか」という「千円単位」について解説しました。
10千円=10000円=1万円に相当します。さらに、100千円=10万円であり、1000千円=100万円となります。
なお、~千円という単位が使用されているのは、アメリカなどの桁数の数え方である3ケタごとの数える方式と揃えることで、数えやすさを上げるためといえます。
きちんと~千円について理解し、日常生活を快適に過ごしていきましょう。