薄毛に悩む方であれば、育毛剤・発毛剤の使用や生活習慣の改善などを試みていることが多
いです。
中でも「摂取する食事の内容を見直すこと」は比較的手軽に始められるAGA対策といえます。そして、以前は「お肉類をたくさん食べると太る」「あまり体に良くない」といった内容をよく耳にしていましたが、最近のメディアでは「お肉、特に鶏肉を食べることはハゲの回復につながる」といった口コミも聞くようになりました。この情報は実際のところはどう
なのでしょうか。
ここでは「鶏肉は薄毛の改善に効果的か」についてその成分の視点から解説していきます
目次
鶏肉を摂取することでAGAの回復が期待できる
結論から言いますと、「鶏肉を上手に摂取することによってハゲの改善が見込める」といえます。
鶏肉には「髪の毛や皮膚の構成成分であるたんぱく質を豊富に含む」「各種ミネラルやビタミンをバランスよく含む」だけではなく、薄毛の回復に効果が期待できる「イミダペプチド(イミダゾールジペプチド)」「コラーゲン」「トリプトファン」などが高配合されているのです。
これら鶏肉に多く含まれる成分のAGAへの作用について、以下で詳細を確認していきます。
鶏肉のイミダペプチドは育毛効果が期待できる
私たちが生活している中、特に意識せずに忙しい生活を送っていると体や脳の疲労が蓄積されていることが多いです。
疲れがたまっている状態では、
・やる気が起きず行動力が低下する
・ストレス耐性が下がる
などのデメリットを受けやすくなります。
行動量が減りあまり動かなくなった状態では、全身の血行が悪くなりやすくなります。当然ながら頭皮の血の巡りも悪化する傾向となります。育毛に必要な栄養は血流に乗って届けるため、血行不良の状態では抜け毛が増加し、髪の毛のもなかなか成長しません。
なお、疲れがたまりストレスを感じやすくなっている場合では、脱毛の原因物質である男性ホルモン(ジヒドロテストステロン:DHT)の分泌量を増加させます。
このように、疲れによる血行不良やジヒドロテストステロン(DHT)の増加によってAGAが進行しやすくなるのです。
このような場面で、鶏肉に多く含まれる「イミダペプチド」を摂取すると、高い疲労回復に効果を得ることができるのです。
体や精神面での疲れが取れれば、先にも述べたような疲労によるハゲの影響が改善できるため、AGAの進行の抑制が期待できるのです。
鶏肉のコラーゲンがAGA治療へ期待できる
同様に鶏肉に多く含まれるハゲの改善への成分として、コラーゲンが挙げられます。
私たちは生きている限り徐々に老化していくわけですが、加労に伴って頭皮をはじめとした皮膚も劣化していきます。そして、「頭皮にてハリが失われる」とここを土台として、生えている毛も抜けやすくなるといえます。
結果として、薄毛が進行する場合があるのです。
このとき鶏肉に含まれているコラーゲンを摂取すると、頭皮のハリを上げることができるのです。髪の毛を支える土台がしっかりするよう変化するため、抜け毛が低減でき、育毛効果を得られるといえます。
なお後に詳しく解説しますが、特に鶏肉の皮の部分にこのコラーゲンが多く配合されてい
るため、皮ごと摂取すると「よりハゲの回復効果が期待できる」といえます。
鶏肉のトリプトファンが薄毛治療への効果あり
さらに鶏肉には睡眠の質を上げる物質である「トリプトファン」を高含有しています。薄毛の方であれば、睡眠の質が低下していることが多いといえます。
寝るときのクオリティが低い場合、
・疲れを感じやすく、行動力の低下から血行不良となる
・ストレス感じやすくなる
・体の調子を整える神経(自律神経)の乱れが発生する。
などの薄毛への悪影響が起こります。先にも述べましたが、これらは抜け毛を増加させる主な原因といえます。よって、睡眠の改善がAGA治療には大切なのです。
そして、快眠するためには、メラトニンという物質の分量を上げることが重要になってきます。さらに、このメラトニンの分泌量を上昇させるには、変換前の物質セロトニンも多く出すことが必要であり、セロトニンは食品あら摂取できる「トリプトファン」を適量摂取することでその分泌量を上げることができるのです。
鶏肉にはこのトリプトファンが多く含まれており、これを摂取することで、抜け毛
の低減やAGAの回復とつながっていくわけです。
このような理由から鶏肉には、薄毛の回復が期待できるといえるのです。
ハゲの改善のための鶏肉の摂取方法・摂取量
このように、先の回復の効果を期待できる鶏肉ですが、具体的にどの程度の量をする
のがいいのでしょうか。以下で育毛効果を上げるために鶏肉の摂取方法の詳細を確認していきます。
鶏肉に配合されているイミダぺプチドに着目し、AGAの回復に必要な1日あたりの摂取量と比較し、その効果を考えていきます。
http://www.xn--pcka3d5a7lx98rugzc.com/imidazole_dipeptide/より引用
なお、鶏肉200g程度が以下の通りであり、100gはこの半分程度に相当するといえます。
つまり、1日に鶏肉100g食べるだけで育毛に必要なイミダペプチドの半分程度を補充することができるわけです。
なお、以下のよう「とりのもも肉」よりも「胸肉」の方がイミダペプチドの量が多く、およそ2倍ほど含まれているので、薄毛であり「むね肉」が好きな方にはおすすめです。
http://www.xn--pcka3d5a7lx98rugzc.com/imidazole_dipeptide/より引用
続いて、鶏肉100gに含まれるコラーゲンの量を確認していきます。
http://www.jilr.or.jp/research/pdf/eiyogakuzashi70_120.pdfより引用
上述のよう、鳥もも肉100gのコラーゲンの量は1560mg程度といえます。一方でハゲの回復のためのコラーゲンの摂取量は、1日あたり5000mg程度といえます。
https://www.meiji.co.jp/health/amicolla/faq/より引用
つまり、AGA治療として必要な分のコラーゲンの量の30%程度を鶏肉から補うことができるので、比較的薄毛の回復に効果的と考えられるのです。
続いて睡眠の質の観点からハゲを改善できるトリプトファンの鶏肉中の含有量を確認していきます。
とり肉には100gあたりおよそ220mg程度のトリプトファンが含まれています。
https://tarzanweb.jp/post-176788より引用
かつ、育毛のために必要な1日あたりのトリプトファンの摂取量は体重1kg当たり2mgが目安といえます。65kgの方であれば、130mg程度となるのです。
そして、鶏肉100gではこの量を十分に補うことができるために、AGA治療への効果が期待できるといえるわけです。
このように薄毛の回復が期待できる成分「イミダペプチド」「コラーゲン」「トリプトファン」を多く含むために、鶏肉はハゲの改善にいいと判断できます。
鶏肉だけでなく、直接的なAGA対策も行うとよりいい
なお、鶏肉の摂取だけでなく、抜け毛の低減、育毛により直接的に働きかける成分を摂取するとより、ハゲを改善できるといえます。
これはAGAになる原因として、遺伝により脱毛因子のジヒドロテストステロン(DHT)の分泌量が元から多い方がいるためです。つまり、鶏肉による育毛への良い作用だけでは、防ぎきれない部分があるわけです。そのため、別のAGA対策でジヒドロテストステロンの抑制等を行うと、薄毛回復効果をより高めることができます。
具体的に髪の毛の成長にいい食品・サプリとは
・サバ、イワシなどのDHA・EPAを豊富に含む食品やDHA・EPAサプリ
・ノコギリヤシエキス
・亜鉛
・ハーブティのローズマリーやフィーバーフュー
等が挙げられます。
育毛剤であれば、上述と同じようなAGA治療に効果のある成分がきちんと配合されている「チャップアップ」「ポリピュアEX」「イクオス」などです。発毛剤ほどの育毛効果はないものの、薄毛治療を十分に見込め、かつ副作用はありません、
発毛剤は医薬品であり、ミノキシジルもしくはフィナステリドを含んだ製品でどちらも薄毛治療への効果は高いです。ただ、副作用も強いので様子を見つつ使用する必要があるといえます。
これらのハゲへの対策やもちろん生活習慣を整えることに加えて、鶏肉の摂取するとより育毛効果が得られやすくなるのです。
まとめ
ここでは、鶏肉の薄毛の回復への効果についてその成分の観点から解説しました。
鶏肉には「髪の毛や皮膚の構成成分であるたんぱく質を豊富に含む」「各種ミネラルやビタミンをバランスよく含む」だけではなく、
・イミダペプチド(イミダゾールジペプチド)
・コラーゲン
・トリプトファン
などの薄毛の回復に効果が期待できる成分を多く含んでいます。結果として、ハゲの改善が見込めるといえます。このとき、鶏肉の適切な摂取だけでなく、他の直接的なAGA対策も行うとより育毛効果を上げらえるのでおすすめです。
上手に治療することで薄毛を克服していきましょう。