薄毛に悩む方のほとんどはAGA(男性型脱毛症)によってハゲている場合が多いです。
このAGAでは特定の男性ホルモン(ジヒドロテストステロン)の分泌が過剰になることで髪が抜けやすくなり、抜け毛が増えていきます。
ただ、このジヒドロテストステロン(DHT)だけではなく、「髪の毛を触る癖があると抜け毛が増える」というような別の理由でさらに薄毛が加速されるという口コミを聞いたことがあります。これは本当なのでしょうか。
ここでは、「髪の毛を触りすぎると禿げるのか」「髪を触る癖をやめたい場合の対処方法」について解説していきます。
目次
髪の毛を触りすぎると薄毛になりやすいのは本当
前髪などの髪の毛を頻繁に触っていると、ハゲやすくなるのは本当です。
これは、髪や頭皮にたくさん触れることで「髪が引っ張られる」「手の油や汚れが頭皮につく」「そもそも髪を触る癖があることは精神的な落ち着いていない」ことが挙げられるためです。
以下で詳細を確認していきます。
髪のいじる癖があると髪に負担がかかる
このように、前髪や毛先などをいじる癖があると、毛根には徐々に負担が蓄積されていきます。
「髪に触る癖がある程度では抜け毛が増えないのでは?」と考える方もいますが。これは間違いです。私自身、薄毛に悩んでいた経験があり、髪をかなり触る癖があったときは明らかに抜け毛の量が増えていました。
そして、元からハゲやすい体質の方であれば、男性ホルモンジヒドロテストステロンの影響で毛髪が抜けやすい状態となっています。このような状況で、髪を頻繁に触っていると、何とか抜けない状態を保っていた髪の毛が物理的な刺激によって、抜け落ちることになるのです。
つまり、髪が抜ける最後の一押しがこの「髪を触る癖がある」こととなる場合があるのです。
髪に触る癖によって手の油や汚れが頭皮につく
なお、髪の毛に触れてしまうと引っ張られるだけではなく、手の汚れや皮脂が付着することがあります。
よく、グラスに汚れた手で触るとその皮脂などが付着していることがわかるように、私たちの手には、多くの脂や汚れが付いています。
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そのため、この手で頭皮に頻繁に触れていると汚れが毛根に移り、炎症などの頭皮環境を悪化させる可能性が高まるのです。
つまり、上述の「引っ張られる」という物理的なダメージに加えて、「頭皮の炎症・ヒリヒリ・赤みなどを発生させる」という頭皮トラブルの観点からも禿げることにつながるといえます。
髪をいじる癖があることと自律神経の乱れは相関がある
なお、そもそも髪の毛を頻繁にいじる癖があることは自律神経(体の調子を整える神経)が乱れており、心が不安定な傾向にあります。
自律神経の乱れは、「血管の収縮」「ストレスの上昇」などの体にとって負担となる症状を引き起こします。
薄毛の観点からみると、血流が悪くなると当然髪の成長させる栄養が頭皮に回らなくなるために、髪が成長せず、抜け毛が増えやすくなります。
同時にストレスが増えている状態では、抜け毛の原因であるジヒドロテストステロンの分泌を促進されます。つまり、こちらでも髪が抜けやすくなっているため、ハゲにつながるのです。
このように、髪に触れる癖があるとより薄毛になりやすくなるわけですが、これをやめるにはどのような対処方法があるのでしょうか。
髪を触る癖をやめたいときの対処方法
前髪などをいじる癖が止めたい場合には、いくつかの処置方法が挙げられます。
私自身が触る癖を治療した経験をもとに、対処方法を紹介していきます。
・①髪に触らないという張り紙をつける
髪の毛をいじる癖の治療方法としては、「意識的に毛髪に触らないようにする」といいです。そのためには、「髪を触らない」という張り紙を部屋やトイレなど目につくところになっておくといいです。
これは、以前にテレビで「上下の歯が無意識に触れていると体の調子を悪くする」という病気の特集をみたことがきっかけで思いつきました。
この病気の治療方法として、以下のよう「歯を離す」という文字を書いた紙を部屋にはるという方法を紹介していました。
https://www.asahi.co.jp/hospital/archive/broadcast/2012_0131.htmlより引用
これを応用して、「髪を触らない」と書いた紙を作ろうとしたわけです。結果として、私の場合は髪の毛をいじる癖を意識することができ、ほぼほぼ触る癖を治すことができるようになりました。
・②リラックスする時間を設ける
上の方法ではどちらかというと、対処療法に近いものといえます。
そして、「髪を触る癖があるのはそもそも自律神経が乱れがち」ということを上述しましたが、ここを克服するためにはリラックスすることが大事です。
そして、リラックスするためには、「好きな音楽を聴く」「森林や温泉などの自然に触れる」「深呼吸したり、ストレッチ・ヨガをする」などを行うといいです。
つまり、あなたに適した方法で心を穏やかにし、ストレスから解放できれば、髪をいじる癖も緩和することができるわけです。
これらの方法を上手に駆使して、薄毛を加速させる原因の「髪を触る癖」をやめていきましょう。
まとめ
ここでは、「髪の毛を触りすぎると禿げるのか」「髪をいじる癖をやめたい場合の対処方法」について解説しました。
毛髪を触ることで薄毛を加速させるのは本当であり、主に「髪が引っ張られる」「手の汚れれや異物が頭皮に付着する」「そもそも髪を触るくせがあるのは、自律神経が乱れている」ということが挙げられます。
この髪をいじる癖を改善したい場合には、髪を触らないという貼り紙をすることや、リラックスして自律神経を整えるといいです。
髪の毛に触る癖を改善することによって、AGAによる薄毛も改善させていきましょう。