AGA(男性型脱毛症)に悩む方は、食事の改善や育毛剤・発毛剤の使用によって、ハゲの回
復を試みている方が多いです。
育毛へのアプローチはさまざまな方法が存在しますが、中でも食生活の改善は比較的手軽
に取り組める薄毛対策といえます。
例えば、「牛乳が髪の毛を増やすのに効果的」といった情報をメディアを通して聞きますが、真相はどうなのでしょうか。
ここでは「牛乳(ミルク)はハゲの回復に効果あるのか」について牛乳の成分の観点から解説していきます。
目次
牛乳(ミルク)で抜け毛は減らせるのか【AGA対策】
結論からいいますと、牛乳を適切に摂取することによって間接的には薄毛治療への効果は
あるといえます。
このことについてミルク(牛乳)の成分の観点から解説していきます。
牛乳には「バランスのとれたミネラルや各種ビタミン」「髪を形成する主成分であるたんば
く質」など健康な体を維持するのに必要な成分を含んでいます。
さらに、睡眠の質の改善から薄毛の回復に寄与する成分の「トリプトファン」を牛乳は100g中に40mg程度と多く含んでいます。
https://www.dtod.ne.jp/omoshiro/article41.phpより引用
このトリプトファンという物質は睡眠の質を上げるのに必須な成分であり、摂取量が不足しているといい睡眠が取れなくなります。
睡眠の質が低下すると
・血行不良となる。
・ストレスを感じやすくなる。
・やる気が低下する
などさまざまなデメリットを引き起こします。
このとき薄毛の観点では、血行不良となれば髪の成長に必要な栄養が毛母細胞に届かず、抜け毛が増えたり、髪の毛の成長ができなかったりするのです。
同時にストレス耐性の低下は、脱毛の原因である男性ホルモンであるジヒドロテストステ
ロン(DHT)の分泌量の増加につながります。
以下のようなイメージです。
このような理由から、睡眠不足はハゲの進行に悪影響を及ぼすわけです。
そして、AGA の方はこの睡眠の質が低下している場合が多いといえます。このような時に、「牛乳に含まれるトリプトファン」「トリプトファンの吸収を促進させるビタミン類(特にビタミン B6)」を合わせて摂取すると、トリプトファンがセロトニンという物質に変化します。
続いて、セロトニンは夜になると、メラトニンという物質の変換され、このメラトニンが生成されるといい睡眠が取れることが科学的にわかっているのです。睡眠が改善されれば、上述のような薄毛にとって良くない環境の改善にもつながるといえます。
このような流れで、牛乳のトリプトファンいよって間接的に育毛効果を得られるのです。
育毛のための牛乳の摂取量
そして、薄毛治療に役立てるためには、どの程度の牛乳をのみトリプトファンを摂取するといいのでしょうか。一日のトリプトファンの摂取量と比較して確認していきます。
一日のトリプトファンの摂取目安量は体重60kgの方でおよそ120mgとなります。
https://www.dtod.ne.jp/omoshiro/article41.phpより引用
そしてこの量は、以下のような約牛乳300mlで摂取できる量なのです。
かつ、バランスのいい食事をとっていれば、別の食品からもトリプトファンは多く摂取できるともいえます。そのため、抜け毛予防、薄毛の改善のために牛乳を飲む場合は、少し意識して摂取量を増やす程度で十分といえます。
重度のAGAでは牛乳を飲むだけでは回復は厳しい
しかしながらハゲの程度が深刻である場合、牛乳を飲むだけではその回復が厳しいことが
多いです。
確かに、本当に「睡眠だけ」が原因で髪の毛の量が減っている方であれば、上述の量の牛乳を飲んで快眠できれば薄毛が改善することもありますが、このような確率は極めて低いのです。これは「牛乳を適量飲んでいる方」と「ハゲているかどうか」の因果関係を想像すれば容易にわかるでしょう。
AGA(男性型脱毛症)になる主な原因がジヒドロテストステロン(DHT)の分泌量が増
加することと先にも述べましたが、これが起こる理由には以下のよう複数の要因があるためです。
・遺伝的にジヒドロテストステロン(DHT)を分泌量が多い
・加齢により DHTの分泌量が増加している
・ストレスや運動不足など睡眠以外の原因でハゲにつながっている
などです。
これらは複合的に発生するために、「一概に何が理由でAGAとなっているか」が特定することが難しいのです。そして、睡眠だけが原因で抜け毛が増え、薄毛になっている確率は低いといえます。
いずれにせよ、牛乳を飲むだけではなく、「ジヒドロテストストロン(DHT)の抑制や育毛・発毛促進を促す成分を摂取する」か「頭皮から経皮吸収させる」などの直接的な薄毛対策も実施する方が、効率よく髪を増やすことができるのです。
具体的には、
・ジヒドロテストステロンの分泌を直接押さえる食品やサプリを摂取する
(ノコギリヤシや亜鉛など)
・育毛剤・発毛剤を使用する
・牛乳の摂取のみでなく、生活習慣全般を改善する
などが挙げられます。
これらの直接薄毛の回復に効く対策と併せて、牛乳の摂取のような間接的な育毛対策を行
うと、よりAGA治療の効果が高まるといえます。
まとめ
ここでは、「牛乳には薄毛の回復に効果があるのか」「牛乳の摂取だけでなく直接的な育毛対策が髪の量を増やす」について解説しました。
牛乳(ミルク)には、バランスの取れた栄義素(ミネラル、たんぱく質、ビタミン類)を含み、かつAGAに効く成分であるトリプトファンも豊富に含有しています。このトリプトファンの摂取すると、睡眠の質が改善し、間接的なハゲの治療効果が期待できるわけです。
ただ、AGA(男性型脱毛症)の方は、睡眠だけで薄毛になっていない確率が高いです。そのため、直接的な育毛治療を行った方がより効率的に髪の量を増やしやすくなります。
具体的には、育毛サプリ、育毛剤・発毛剤時を使用するなどです。
このような直接頭皮に作用する対策を行うサポートとして、牛乳での間接的な薄毛対際の
行うとより確実に抜け毛を防ぎ、毛量を上げることにつなげられるのです。
正しいAGAの知識・対処方法を身にけ、薄毛を必ず治していきましょう。