【Excel】エクセルで一括置換する方法(文字や数値をまとめて変更・一括で文字を追加)
Excelで名簿、商品一覧、売上表などを編集していると、同じ文字や数値を何度も修正したくなる場面があります。
手作業でセルを一つずつ変更すると時間がかかるだけでなく、修正漏れや入力ミスも起こりやすくなります。
検索と置換の機能を使えば、指定した範囲にある文字列や数値をまとめて変更できます。
さらに、置換後の欄を工夫すると、既存の文字の前後へ文字を一括追加することも可能です。
この記事で確認するポイント
・CtrlキーとHキーで置換画面を開く方法
・文字、数値、空白をまとめて変更する方法
・セル内の文字列の先頭や末尾に文字を追加する方法
ここではWindows版Excelを例に、置換の基本操作から失敗しにくい設定までを順番に解説します。
エクセルで一括置換する方法【検索と置換を開く操作】
それではまず、Excelで大量の文字や数値をまとめて置き換える基本操作について解説していきます。
| 商品名 | 担当者 | 単価 |
|---|---|---|
| 旧型プリンター | 田中 | 12000 |
| 旧型スキャナー | 佐藤 | 8500 |
| 旧型モニター | 田中 | 22000 |
上の表では、商品名に含まれる旧型を新型へまとめて変更するケースを想定します。
置換を始める前に、変更対象となる表や列を選択しておくと、意図しないセルまで変わる事故を防げます。
ショートカットキーでの置換画面
最も速い方法は、Excelのシートを開いた状態でCtrlキーを押しながらHキーを押す操作です。
検索と置換のダイアログボックスが表示され、検索する文字列と置換後の文字列を入力できます。
検索する文字列には旧型、置換後の文字列には新型と入力しましょう。
入力後にすべて置換を選ぶと、現在の選択範囲内にある旧型が新型へ一度に切り替わります。
シート全体を対象にしたい場合は、特定のセルだけを選ばずに置換画面を開く方法が分かりやすい操作です。
CtrlキーとHキーは検索と置換を直接開くショートカットです。
CtrlキーとFキーは検索のみなので、文字を変更したいときはHキーを使いましょう。
リボンから開く置換コマンド
ショートカットキーを覚えにくい場合は、ホームタブから置換画面を開けます。
ホームタブの右側にある検索と選択を選び、表示された一覧から置換をクリックします。
Excelのバージョンによってボタンの位置は少し変わりますが、ホームタブ内の編集グループにある点は共通です。
作業中に検索と置換の画面を閉じても、同じ手順で何度でも呼び出せます。
リボンから開く方法は、ショートカット操作に慣れていない人でも画面上の項目を確認しながら進められる点が利点です。
選択範囲を限定する置換対象
氏名列だけ、商品名列だけというように変更範囲を限定したいときは、先に対象セルをドラッグして選択します。
その状態で検索と置換を開くと、Excelは基本的に選択範囲を対象として処理します。
たとえば担当者列にある田中だけを田中部長へ変えたいなら、担当者列だけを選択してから置換します。
列全体を選択するには、列見出しのAやBなどをクリックします。
複数の離れた範囲を対象にする操作は確認が難しくなるため、重要な表では一つの範囲ごとに置換するほうが安全かもしれません。
【操作のポイント】すべて置換を押す前に、変更したい列や表だけが選ばれているか確認しましょう。
文字列をまとめて変更する置換設定
続いては、文字列を一括で変更するときに確認したい置換設定を見ていきます。
| 変更前 | 変更後 | 用途 |
|---|---|---|
| 株式会社 | (株) | 表記統一 |
| 東京支店 | 東京営業所 | 組織名変更 |
| 未確認 | 確認中 | ステータス更新 |
文字列の置換では、セル全体が同じ文字である場合だけでなく、セル内に含まれる一部分だけを変更できます。
検索する文字列と置換後の文字列
検索する文字列には、変更したい言葉を正確に入力します。
置換後の文字列には、新しく表示したい言葉を入力します。
たとえば株式会社サンプルを(株)サンプルへ変えるなら、検索する文字列へ株式会社、置換後の文字列へ(株)を入力します。
この操作では、元のセルにある株式会社の部分だけが(株)へ入れ替わります。
置換はセル全体を消して書き直す機能ではなく、指定した文字列を別の文字列へ差し替える機能です。
そのため、商品名や住所などの途中に含まれる語句をそろえる作業にも役立ちます。
例として、東京都新宿区と東京都渋谷区の東京都を東京都区内へ置換すると、後ろの住所部分は残ったままです。
一件ずつ置換する確認操作
置換対象が多いときでも、最初からすべて置換を実行する必要はありません。
次を検索をクリックすると、最初に見つかった対象セルへ移動します。
内容を確認して問題がなければ置換をクリックし、次の対象へ進みます。
表記が似ていても変更してはいけないデータが混ざっているときは、この一件ずつの操作が向いています。
たとえば東京という文字を置換する場合、東京支店だけを変えたいのに東京都や東京工場まで変わる可能性があります。
判断が必要なデータでは、置換を一件ずつ進めるほうが修正後の確認負担を小さくできます。
オプションによる完全一致と検索場所
検索と置換の画面でオプションを選ぶと、検索条件を細かく設定できます。
セル内容が完全に同一のときだけ置換したい場合は、セル内容が完全に同一であるものを検索する設定を利用します。
数式ではなく画面に表示されている値を基準にしたい場合は、検索場所の設定も確認しましょう。
数式を検索対象にすると、セルに入力された数式の文字列まで見つかる場合があります。
書式の統一を目的とする場合には、書式を指定して検索や置換を行うこともできます。
【操作のポイント】名前が似た語句や数式が含まれる表では、オプションを開いて検索場所と完全一致の設定を確認しましょう。
数値と空白を一括変更する方法
続いては、数値、空白セル、記号をまとめて変更する方法を確認していきます。
| 商品 | 割引率 | 状態 |
|---|---|---|
| A商品 | 10 | 未入力 |
| B商品 | 10 | |
| C商品 | 5 | 未入力 |
数値の置換は便利ですが、桁の一部まで置き換わる場合があるため、文字列以上に対象範囲と条件の確認が大切です。
同じ数値を別の数値へ変更する操作
割引率の10を15へ変更したい場合は、割引率の列を選択してから検索と置換を開きます。
検索する文字列に10、置換後の文字列に15を入力し、すべて置換を実行します。
ただし、100や1000といった数値を同じ列に含む場合、10がその一部として置き換わる可能性があります。
数値を完全に一致させて置換したいときは、オプションからセル内容が完全に同一であるものを検索する設定を使います。
この設定なら10だけを15へ変え、100はそのまま残せます。
数値を完全一致で置換する考え方
検索値 10
置換値 15
完全一致の設定を有効にすると、10だけが対象になり、100や210は対象外です。
未入力や特定の記号を置き換える操作
表内に未入力という文字が入っている場合は、通常の文字列と同じ手順で確認中などへ置換できます。
ハイフン、スラッシュ、全角スペースなど、表記ゆれしやすい記号も検索と置換で統一できます。
たとえば部署名の営業部と営業部の後ろに全角スペースがある営業部が混ざるケースでは、見た目が似ていても検索結果が異なります。
入力欄に余計な空白をコピーすると、意図しない対象を検索するため注意が必要です。
置換する前に次を検索で候補を確認すると、空白や記号の違いによる誤操作を見つけやすくなります。
空白セルを埋める別の操作
完全に空白のセルを同じ文字で埋めたい場合は、検索と置換よりもジャンプ機能を使う方法が便利です。
ホームタブの検索と選択からジャンプを選び、セル選択で空白セルを指定します。
空白セルがまとめて選択された状態で入力し、CtrlキーとEnterキーを押すと、すべての選択セルへ同じ値を入力できます。
たとえば状態列の空白セルへ確認中と入力する作業に適しています。
数式を入れる場合も同様で、選択範囲の左上を基準に相対参照が調整されます。
【操作のポイント】空白セルそのものを埋める作業は、置換よりもジャンプ機能とCtrlキーとEnterキーの組み合わせが確実です。
セル内の文字の前後へ一括追加する方法
続いては、既存の文字列を残したまま、先頭や末尾へ文字を一括追加する方法を確認していきます。
| 元の品番 | 追加後の品番 |
|---|---|
| A001 | TK-A001 |
| A002 | TK-A002 |
| A003 | TK-A003 |
文字を追加する作業は、置換機能だけで済む場合と、数式を使ったほうが安全な場合があります。
置換で文字列の先頭に追加する操作
一定の文字列が共通しているセルに対しては、検索と置換で先頭文字を追加できます。
たとえばA001、A002、A003のAを検索する文字列に入力します。
置換後の文字列へTK-Aと入力してすべて置換を実行すると、A001はTK-A001になります。
この方法は、先頭に必ず同じ文字があるデータに向いています。
検索する文字列が品番の途中にも含まれる場合は、意図しない場所まで変わるため、まず数件で確認してから実行しましょう。
先頭文字が共通する品番では、検索値 A、置換値 TK-A のように設定できます。
数式で先頭へ文字を追加する操作
元データを残して新しい列へ結果を表示したい場合は、文字列の連結数式を使います。
サンプルデータでA列に品番があり、1行目は見出し、A2から品番が入っているとします。
先頭にTK-を付ける数式
=”TK-“&A2
B2へこの数式を入力すると、A2のA001を参照してTK-A001と表示します。
数式バーで確定した後、B2セル右下のフィルハンドルを下へドラッグすると、B3以降にも数式をコピーできます。
文字列を二重引用符で囲み、アンパサンド記号でセル参照とつなぐことが、文字を追加する数式の基本です。
元の品番列を消さずに確認できるため、初めて行う一括追加では数式の利用が安心です。
数式で末尾に文字を追加する操作
末尾へ同じ語句を付けたい場合も、連結する順番を変えるだけです。
末尾にセットを付ける数式
=A2&”セット”
この数式では、A2がA001ならA001セットと表示されます。
先頭と末尾の両方へ文字を付ける場合は、=”商品-“&A2&”-新”のように記述します。
数式の結果を元の列へ確定したいときは、結果列をコピーして値として貼り付けを実行します。
値として貼り付けをすると、数式ではなく表示されている文字列だけを残せます。
【操作のポイント】追加前のデータを残したいときは別列に数式を作り、内容を確認してから値として貼り付けましょう。
置換の失敗を防ぐ確認と復元手順
続いては、置換による誤変更を防ぎ、必要に応じて元へ戻すための手順を確認していきます。
| 確認項目 | 確認内容 |
|---|---|
| 対象範囲 | 必要な列だけを選択したか |
| 検索語 | 空白や全角半角の違いがないか |
| 件数 | 置換完了メッセージの件数が妥当か |
置換は便利な反面、対象が広すぎると多数のセルを一度に変更します。
大切なファイルでは、実行前後の確認を作業手順に組み込みましょう。
すべて置換の前に検索結果を確認する操作
検索と置換のダイアログで、すべて置換の代わりに次を検索を使うと対象セルを順番に確認できます。
該当セルを見て変更してよいと判断できたら置換を選びます。
特に顧客名、住所、金額、計算式が混在するワークシートでは、確認なしの一括置換を避けたほうがよいでしょう。
検索文字列が短いほど一致する候補が増えるため、一文字だけの置換は慎重な確認が必要です。
対象列を限定し、次を検索で数件を確認するだけでも誤置換の防止につながります。
置換完了メッセージと件数の確認
すべて置換を実行すると、Excelは何件置換したかをメッセージで表示します。
想定が20件なのに200件と表示された場合は、そのまま作業を続けずに内容を確認しましょう。
列全体を対象にしたつもりでも、フィルターで隠れている行や別のデータを含んでいることがあります。
置換件数を事前に把握するには、検索タブで検索結果を確認しておく方法もあります。
置換件数が想定と大きく違う場合は、すぐに元に戻す操作を行い、検索語と対象範囲を見直します。
元に戻す操作とバックアップ
置換直後であれば、CtrlキーとZキーを押すと直前の操作を元に戻せます。
クイックアクセスツールバーの元に戻すボタンを選ぶ方法でも同じです。
ただし、置換後に多くの操作を重ねたり、保存して閉じたりすると、復元が難しくなることがあります。
重要な台帳や提出用ファイルでは、作業前に別名で保存して複製を作る習慣が有効です。
元ファイルを残しておけば、置換条件を間違えてもデータを比較しながらやり直せます。
【操作のポイント】一括置換の前にはファイルを複製し、実行後は置換件数と変更後の数件を必ず確認しましょう。
まとめ エクセルで一括置換する方法
Excelで文字や数値をまとめて変更したいときは、CtrlキーとHキーで検索と置換を開く方法が基本です。
検索する文字列と置換後の文字列を入力し、対象範囲を確認してからすべて置換を実行すると、同じ修正を短時間で終えられます。
商品名、会社名、担当者名、ステータスなどの表記統一には、文字列の一括置換が役立ちます。
数値を変更する場合は、100の中に含まれる10まで変えてしまわないよう、完全一致の検索設定を確認しましょう。
空白セルを埋めたいときは、ジャンプ機能で空白セルを選択し、CtrlキーとEnterキーで同じ値を入力する方法が便利です。
品番や名称の先頭、末尾へ文字を一括追加したい場合は、=”追加文字”&A2や=A2&”追加文字”の数式を別列に作成すると、元データを残しながら安全に処理できます。
すべて置換を実行する前には、対象列、検索語、置換後の文字列を確認し、作業前のファイルを保存しておくと安心です。
置換件数が想定と異なるときは、CtrlキーとZキーで元に戻し、条件を見直してから再実行しましょう。