育毛剤には非常に多くの種類が存在し、その効果や副作用なども商品によって大きく変化します。
たとえば人気の育毛剤としてチャップアップがあり、高い薄毛改善の効果を持っていることで有名です。ただ、ハゲへの治療効果が高いものであれば、比較的副作用がでやすいとも考えられますが、チャップアップではどうなのでしょうか。
ここでは、チャップアップを使用すると「頭皮が赤くなるのか」「ヒリヒリするのか」「かゆみは出るのか」といった副作用についてその成分の観点から解説していきます。
目次
チャップアップの概要
それでは、まずチャップアップとはどのような育毛剤なのか、その中身を確認していきます。
チャップアップの成分は?
チャップアップはとは「センブリエキス」「グリチリチル酸ジカリウム」「塩酸ジフェンヒドラミン」といった3種類の主な有効成分を含んでいます。
なお、これら3種の有効成分の役割は公式HPにてきちんと明記されています。特にグリチリチル酸ジカリウムや塩酸ジフェンヒドラミンでは、頭皮環境を整え「かゆみ」「頭皮の赤さ」「ヒリヒリ」などの発生を抑えることができる成分といえ、副作用が出にくくなっているのです。
さらにこれらの成分に加え、育毛効果が高い天然成分55種類や各種アミノ酸15種類も含んでいる育毛剤の中でも「特に構成薄毛の回復に効く成分の種類が非常に多い製品」といえます。
以下がチャップアップ育毛剤の全成分となります。
これらの中にも、頭皮環境を整えるための保湿成分・炎症抑制成分であるシナノキエキス、ビワ葉エキスなど多くの副作用の発生を抑えるものが含まれているといえます。
このように、チャップアップは非常に多岐にわたる種類の「頭皮ケア成分」と「育毛成分」を含有しているために、多くの人がかゆみや頭皮の赤み(発疹)などの副作用を引き起こしにくく、かつ薄毛を回復できやすい製品として人気なわけです。
チャップアップは医薬部外品のため副作用が出にくい
なお、チャップアップは薬機法における医薬部外品に分類されており、そもそも効能的な観点からみて副作用が出る可能性はかなり低いのです。
動悸、むくみ、男性機能の低下などの重篤な副作用が出るのは、育毛剤(医薬部外品)ではなく発毛剤(医薬品)の方なのです。
こちらで、発毛剤(医薬品)と育毛剤(医薬部外品)の違いについて詳しく記載していますが、大まかな特徴は以下の通りです。
・医薬品:高い薄毛治療効果があるものの、副作用も強め
・医薬部外品(チャップアップなど):医薬品と同等とまではいかないがハゲ回復効果があり、副作用はほとんどなし
といえます。
発毛剤である製品としては、リアップ(有効成分ミノキシジル)、プロペシアやフィンペシア(有効成分フィナステリド)などが相当します。
発毛剤のフィンペシアであれば以下のような外観をしています。
そのため、医薬部外品に相当するチャップアップでは、成分うんぬんの前に重篤なそもそも副作用はほとんど起こらないといえます。
チャップアップは無香料・無添加
さらに、チャップアップはその配合成分に香料などの添加剤(人工物)が含まれていないため「頭皮が赤くなる」「ヒリヒリと炎症を引き起こす」「かゆみの発生」などが起こりにくいといえます。
育毛剤選定時にて副作用が出やすいかどうかを判断するポイントとしては、
・天然成分由来のものが多いこと
・香料、石油系の界面活性剤、鉱物油、パラペンなどの刺激が強い物が含まれていないこと
が挙げられますが、チャップアップはこのどちらも満たしているといるために「かゆみ」「頭皮のヒリヒリ」などの副作用も発生しにくいのです。
他は後に解説しますが、構成成分とあなたの頭皮との相性(アレルギー反応)によって、その軽度な副作用が出るかどうかが判断できるといえます。
チャップアップの使用での副作用は何が起こる?
このように、チャップアップでは副作用が発生しないあらゆる対策が取られた育毛剤といえますが、有効成分を含む液体である以上、軽い副作用は発生するリスクがあるといえます。
チャップアップによる軽度な副作用について以下で確認していきます。
成分との相性で「かゆみ」「頭皮の赤み」「ヒリヒリ」は発生することがある
なお、チャップアップの有効成分との相性、つまりアレルギー反応などによって、軽度な副作用がまれに起こることがあります。
具体的には
・かゆみ
・頭皮の湿疹やにきび
・頭皮の赤みやヒリヒリ
などが発生することがあります。ただ、これはチャップアップにて特別に起こることではなく、育毛剤や発毛剤であればどのような製品でも発生することなのです。
こればかりはチャップアップを実際に使用して「アレルギー反応が起こるかどうか」を確認するしかないです。
ただ、頭皮にチャップアップを使うのではなく、アレルギー反応の発生有無を見るためのパッチテストというものをすればいいです。これは、腕にチャップアップを10円玉程度の大きさに塗り、24時間程度放置するといった非常にシンプルな方法といえます。
これは公式HPにもきちんと記載されている方法ですので、是非行うといいです。このパッチテストを行うことで、頭皮で試し相性が悪かった際の炎症が起こるリスクを避けることができるといえます。
なお、チャップアップを塗りすぎるなど正しい使い方が出来ていない場合にも、これらの副作用が出ることがあるので、十分に注意するといいです。
初期脱毛による抜け毛の増加
なお、副作用というには語弊がありますが、チャップアップのつけ始めには抜け毛の量が非常に増える初期脱毛というものが起こるケースがあります。
この初期脱毛についてはこちらで詳しく解説していますが、「AGAの方のハゲが進行している状態」から「髪の毛が生えはじめる状態」に変化する際には、一時的に抜け毛の量が増加するのです。この症状を初期脱毛とよび、薄毛の治療が成功している証拠ともいえます。
通常この初期脱毛は1~2か月ほどで終わるものです。そのため、単純に薄毛が加速している抜け毛との区別をきちんと行うといいです。
なお、改めて記載しますが、チャップアップでは発毛剤(医薬品)のように重大な副作用は発生することはなく、上述のような軽度の副作用だけといえます。
まとめ
ここでは「チャップアップの使用によってかゆみ、頭皮の赤み、ヒリヒリなどの副作用は発生するのか」についてその成分の観点から解説しました。
チャップアップはまず、医薬部外品であるため、重大な副作用はまず起こらないです。発生する副作用としても「かゆみ」「頭皮の赤み」「ヒリヒリ」程度であり、これら自体の発生も抑えるための各種成分が多く配合されています。
ただ、アレルギー反応によって上の軽い副作用は出ることがあります。しかし、これはチャップアップだけに限らず、すべて育毛剤・発毛剤に当てはまることであり、相性の問題といえるのです。
このとき、実際に頭皮につけるのではなく、腕にチャップアップをつけるパッチテストで確認するといいです。相性が合わない場合には、別の育毛製品に切り替えるなど適宜対応するといいです。
チャップアップの適切な