私たちは普通に生活しているとよ「良いことがあった」「悪いことが起きちゃった〜」などと言う機会がありますよね。
このように、良いこと、悪いことと私たちは判断しているわけですが、そもそも良い、悪いとはどのようなことなのでしょうか。
ここでは「良い、悪いとは何なのか?」「良い悪いで判断しないとより楽しく生きられる」ということについて解説していきます。
目次
絶対的な「良い」「悪い」はない
あなたは誰しもが同じように「良い」「悪い」と感じること、つまり絶対的な良い、悪いがあると思いますか。
実はこの世の中に、完全に良い、悪いこと・ものはありません。基本的に私たちが思う「良い」「悪い」とは、私たちが今まで生きてきた価値観を元に各々が「良い」「悪い」と判断しているだけなのです。
以下で仕事のケースを元に良い・悪いについて考えてみましょう。
ある会社に、短い時間集中して仕事を頑張り、後は手を抜くAさんがいるとします。一方で、非常に真面目で「ずっと仕事に集中すべき」と考えているBさんがおり、短時間しか働かないAさんのことを「誠実でない。悪い」と思っているとします。
しかし、Aさんとしてはサボっているのではなく、自らの経験上「メリハリをつけた仕事の方がより成果を上げ、社会に貢献できる」と考えた上での行動をとっていたのです。
そのため、Aさんから見ると、常に力んでいるように見えるBさんのことを、「力の抜き方がわからないと結果を出せなそう。あまり良くないな」と思っていたとします。
そして、AさんもBさんも同じくらい素晴らしい成果を上げました。
このような状況を考えた際、Aさんの考えが良かったのでしょうか。それとも悪かったのでしょうか。
答えとしては、Aさんの考えも良く、逆にBさんの考え方も良かったのです。単純に個性によって行動が変わっているだけで、どちらの考え・行動も素晴らしいといえるわけです。
つまり、その考えや出来事自体に絶対的に良い、悪いということはなく、あるのは個性の違いだけといえます。
良い・悪いで相手を判断しないともっと楽しくなれる
ここで、良い・悪いで相手を判断することによって、あなた自身がストレスやネガティブな気持ちを抱いてしまうので、注意しましょう。
例えば上のケースでは、AさんがBさんの考えはおかしく・悪いという思いが強かったら、同じくらいの成果を上げたBさんに対して、「嫉妬や怒りの感情」を抱きやすくなるのです。
ましてやBさんの方がより成果を出していたとすると、あの人はずるいとさらに強い嫉妬心などのネガティブな感情が湧き上がってしまいます。
逆に、Aさんの方が成果を上げていたとして、「やはり自分の考えが正しくて良かった」と考えたとします。
一時的には「勝った」みたいな気持ちになり優越感に浸れるかもしれないです。ただこのように優劣・良い悪いの考えを強く持っている限り、常に自分の考えが良いことを証明する戦いに挑まないといけなくなります。
これでは、幸せな状態とは違うベクトルに向かっていってしまいます。つまり、良い悪いと判断することで、一番ダメージを受けるのは相手を悪くジャッジする側なのです。
そもそも上述のように絶対的な良い、悪いはないことを理解して、良い悪いで人や出来事を判断しない方がより毎日を楽しく生きられのです。
人間関係の場合、相手の考えが「良い」と思うくらいで丁度いい
なお、このように相手がいる場合では、相手の考えの方が「良い・正しい」くらいでいると、丁度いいことが多いといえます。
これは上述のように普通に生活している場合では、「私の考えの方が良い」とどうしても思ってしまいがちだからです。よって、どちらの意見も素晴らしいという考えに調整するためにも、相手のが良いくらいに思うスタンスを心掛けていきましょう。
出来事であっても同じ 現象に良い、悪いをつけないで生きよう
上では他人との価値観が絡む「良い、悪い」について解説しましたが、これは自分に起きた出来事への判断でも同じ考えが適用できます。
たとえば、あなたが働き過ぎのストレスによって、胃潰瘍になり入院したとします。この時、短絡的に考えて「嫌なことが起きてしまった」などと思うかもしれません。
しかし、これがきっかけとなり、健康を見直せたり、家族との多くの時間を取ることができるようになったりするのです。そして、これをきっかけに自分の生き方の価値観が大きく変化し、より幸せ度が増すことも大いにあり得ます。
つまり短い期間としては悪いことと感じることも、長期的にみたら良いことに変化することが多いのです。
よって、起きたことに対してすぐに「良い悪い」と判断するのではなく、それはただの現象であり、そのものには良い悪いがないことを理解しておきましょう。そして、それを良いか悪いか判断しているのは「あなた自身の考え」であることも認識おくといいです。
物事をジャッジするのではなく、「その出来事への感謝」「出来事自体を楽しむ」ように自分のマインドを変化させていきましょう。きっとさらに面白い毎日が待っていると思います。