この記事では、【Word】ワードではがき宛名を作成・印刷する方法について確認していきます。
※本記事では、Windows 11を中心に、考えられる原因と具体的な対処法を紹介します。
Windows 10で操作が異なる場合には、その方法もあわせて解説します。
目次
はがき宛名印刷の基本操作
Wordには「はがき印刷ウィザード」という宛名作成機能があります。
このウィザードを利用すると、用紙サイズや宛名位置の設定を自動で行ってくれるため、初心者でも簡単に印刷レイアウトを整えられます。
操作手順
1. Wordを開き、[差し込み文書]タブをクリック
2. 画面左側の[作成]ボタンの下向き矢印をクリックし、[はがき印刷]の下向き矢印をクリック
3. [宛名面の作成]か[文面の作成]を選ぶ画面で[宛名面の作成]を選択
4. [ハガキ宛名印刷画面ウィザード]が出てきたら[次へ]で進む
※Windows10は、[差し込み文書]タブをクリック>[はがき印刷]>[宛名面の印刷]を選択
宛名面のレイアウトを設定する
宛名面では、差出人情報や郵便番号の枠が自動で配置されます。
差出人の住所や名前を入力すれば、はがき下部に印字されます。フォントや文字サイズも自由に調整可能です。
差出人情報を入力します。
ウィザード完了後、宛名を入力します。
複数の宛名印刷をする場合には、WordやExcelで作成した「住所録」を使用することもできます(ウィザードの途中で選択画面があります)。
※Windows 10では「既定のアプリの選択」画面が少し異なりますが、操作の流れは同様です。
差し込み印刷で住所録を使う
複数の宛名を印刷する場合は、Excelの住所録を差し込み印刷で読み込むのが便利です。
Excelシートに「氏名」「住所」「郵便番号」などを入力しておき、Wordにリンクさせることで自動的に宛名が切り替わります。
差し込みの設定手順:
1. [差し込み文書]タブ → [宛先の選択]で「既存のリストを使用」を選ぶ
2. Excelの住所録ファイルを選択→〔開く〕ボタンをクリックします
3. 〔テーブルの選択〕画面が表示されます
住所録の正しいシート名を選択
・ 通常は「住所録」が入っているシート名(たとえば 住所$)をクリック
・ 「先頭行をタイトル行として使用する」にチェックを入れる
→ これでExcelの1行目が「氏名」「住所」などのフィールド名として認識されます
OKを押す
・ 画面が変わらなくてもOK
→ ここでWordとExcelがリンクされた状態になっています
4. 差し込みフィールドを挿入
・ 宛名や住所を入れたい場所にカーソルを置く
・ [差し込み文書]→[差し込みフィールドの挿入]で「氏名」「住所」などを選ぶ
・ Word画面に «氏名» のようなタグが入ります
5. プレビューで確認
・ [結果のプレビュー]を押すと、Excel住所録の内容が反映されます
印刷プレビューで確認する
設定が完了したら、必ず印刷プレビューを確認します。
文字がはがき枠に収まっているか、宛名や差出人の位置が適切かを事前に確認することで印刷ミスを防げます。
印刷がうまくいかないときの対処法
・ プリンタ設定の見直し
プリンタがA4に固定されているとずれやすいので、[プリンタのプロパティ]で「はがきサイズ」を指定します。
・ 余白設定の調整
宛名や郵便番号枠がずれる場合は「余白」を調整します。
・ フォントの違いによるズレ
表示と印刷結果でフォントが異なる場合は、標準フォントを設定し直すと安定します。
まとめ ワードではがき宛名を作成・印刷する方法
Wordのはがき印刷機能を使えば、住所録を利用して大量の宛名印刷もスムーズに行えます。
一度設定を保存すれば翌年以降も使い回せるため、年賀状や案内状作成の効率が格段に上がります。