外付けハードディスクやUSBメモリを購入しようとすると、USB3.0やUSB3.1、USB3.2といった、似たような名前の規格が並んでいて戸惑った経験はないでしょうか。
それぞれの規格が示す転送速度の違いを正確に理解している方は、意外と少ないかもしれません。
5gbpsや10gbps、20gbpsという数値の意味を把握しておくと、機器選びの精度が大きく向上します。
本記事ではUSB接続速度の規格、USB3.0からUSB3.2までの違い、そしてそれぞれのインターフェース規格の特徴について詳しく解説していきます。
周辺機器の購入を検討している方にも役立つ内容となっておりますので、ぜひ参考にしてください。
目次
USB接続速度の規格とは 世代ごとに5gbps、10gbps、20gbpsへと進化してきたことが結論です
それではまずUSB接続速度の規格について、結論からお伝えしていきます。
結論として、USBの転送速度規格は世代を重ねるごとに進化を続けており、現在では5gbps、10gbps、20gbpsという、複数の速度段階が存在しています。
USB3.0として登場した当初の最大速度は5gbpsでしたが、その後の規格改定によって、より高速な10gbpsや20gbpsに対応する製品が登場してきました。
ややこしいことに、これらの速度規格には複数の呼び方が存在し、同じ速度を指していても異なる名称で呼ばれることがある点に注意が必要です。
USB-IFと呼ばれる業界団体が、消費者にとってわかりやすいよう名称の整理を進めているものの、店頭や製品パッケージでは旧来の呼び方が併用されていることも少なくないでしょう。
USB規格の名称は複雑で混乱しやすいため、購入時には名称だけでなく、必ず実際の速度数値(gbps表記)を確認することをおすすめいたします。
USB3.0、3.1、3.2といった名称の変遷を完全に覚えておく必要はなく、製品スペック表に記載された具体的な速度を基準に選ぶほうが、確実で迷いも少なくなるでしょう。
USB3.0の速度規格とは 5gbpsという基準を確認
続いてはUSB3.0の速度規格について確認していきます。
USB3.0が登場した背景
USB3.0は、それまで主流だったUSB2.0と比較して、飛躍的な速度向上を実現した規格として登場しました。
USB2.0の理論上の最大速度が480mbpsであったのに対し、USB3.0では5gbpsという、実に10倍以上の速度を実現しています。
5gbpsという速度の実用性
5gbpsという速度は、外付けハードディスクや一般的なUSBメモリを使う場面において、十分実用的な速度水準です。
大容量の写真や動画データを転送する際にも、USB2.0時代と比較して、待ち時間が大幅に短縮されたと感じる方が多いでしょう。
呼称の変遷による混乱
USB3.0という規格は、後の改定によってUSB3.2 Gen1という名称でも呼ばれるようになりました。
同じ5gbpsの速度を指しているにもかかわらず、製品によって表記が異なるため、購入時には注意深く確認する必要があるでしょう。
| 旧名称 | 新名称 | 最大速度 |
|---|---|---|
| USB3.0 | USB3.2 Gen1 | 5gbps |
| USB3.1 | USB3.2 Gen2 | 10gbps |
| USB3.2 | USB3.2 Gen2x2 | 20gbps |
USB3.1の速度規格とは 10gbpsへの進化を確認
続いてはUSB3.1の速度規格について確認していきます。
USB3.1がもたらした速度向上
USB3.1は、USB3.0からさらに進化した規格であり、最大速度を10gbpsまで引き上げています。
これによりUSB3.0と比較して、理論上は2倍の速度でデータを転送できるようになりました。
10gbpsが活きる具体的な用途
10gbpsという高速な転送性能は、外付けSSDのような高速なストレージデバイスを利用する場面で、その真価を発揮します。
動画編集など大容量データを扱う作業環境において、USB3.1対応の外付けストレージを使うことで、作業効率を大きく向上させられるでしょう。
Type-Cコネクタとの関係
USB3.1の普及とほぼ同時期に、USB Type-Cと呼ばれる新しい形状のコネクタも広まっていきました。
Type-Cコネクタは表裏を気にせず接続できる利便性に加え、高速な転送速度や給電機能にも対応しやすい設計になっている点が特徴でしょう。
USB3.2の速度規格とは 20gbpsという最高速度を確認
続いてはUSB3.2の速度規格について確認していきます。
USB3.2が実現する20gbpsの仕組み
USB3.2 Gen2x2と呼ばれる規格では、2つのレーンを同時に使用するデュアルレーン方式を採用することで、最大20gbpsという高速な転送速度を実現しています。
従来は1本の通信経路(レーン)だけを使っていた転送方式を、2本同時に使うことで、単純計算で速度を倍にしているイメージです。
この技術により、USB3.1の10gbpsから、さらに性能を引き上げることに成功しました。
このようにレーン数を増やすという発想は、他の高速通信規格でも見られる、効果的な高速化の手法といえるでしょう。
20gbpsに対応する機器の現状
20gbpsという高速規格に対応した製品は、徐々に増えてきているものの、5gbpsや10gbps対応製品と比較すると、まだ選択肢が限られている面もあります。
対応するパソコン本体のポートと、接続する周辺機器の両方が20gbpsに対応している必要があるため、導入の際にはスペックの確認が欠かせないでしょう。
今後登場する次世代規格との関係
USBの世界では、USB4と呼ばれるさらに高速な規格も登場しており、40gbpsという速度に対応する製品も増えつつあります。
今後も技術の進歩とともに、USB接続速度の規格はさらなる進化を続けていくことが予想されるでしょう。
USB規格を選ぶ際のポイントとは 失敗しない選び方を確認
続いてはUSB規格を選ぶ際のポイントについて確認していきます。
パソコン本体のポート規格を確認する
どれだけ高速な周辺機器を購入しても、接続するパソコン本体のUSBポートが対応していなければ、性能をフルに発揮することはできません。
購入前には、必ずパソコンのスペック表でUSBポートの対応規格を確認しておくことが大切でしょう。
ケーブルの規格にも注意する
USB Type-Cの見た目をしたケーブルであっても、内部の規格によって対応している速度が異なる場合があります。
高速な転送性能を期待する場合には、ケーブル自体が目的の速度規格に対応しているかどうかも、忘れずに確認するようにしましょう。
用途に見合った規格を選ぶ
USBメモリでの簡単なファイル受け渡し程度であれば、必ずしも最新の高速規格にこだわる必要はないかもしれません。
動画編集や大容量バックアップなど、用途に応じて適切な速度規格を選ぶことが、コストと性能のバランスを取るうえで重要なポイントになるでしょう。
まとめ
本記事では、USB接続速度の規格と5gbps、10gbps、20gbpsの違いについて解説してきました。
USB3.0は5gbps、USB3.1は10gbps、USB3.2は20gbpsという形で、世代を重ねるごとに転送速度が向上してきたことがわかりました。
同じ速度規格でも複数の呼称が存在するため、製品選びの際には名称だけでなく、実際の速度数値を確認することが重要です。
デュアルレーン方式のような技術的な工夫によって、さらなる高速化が実現されている点も興味深いポイントといえるでしょう。
パソコン本体のポート規格やケーブルの対応状況も含めて総合的に確認することで、USB機器の性能を最大限に引き出せるようになるはずです。