データ分析やレポート作成において、変数間の関係性を表現する際に、正しく適切な日本語表現をとれた方がよいですね。
ただ、形容詞の用法など、どのように使い分けをすべきか曖昧な言葉も多くあります。
例えば、「相関」に続く言葉として「高い」「大きい」「多い」「強い」では、どれがふさわしいのか、またその使い分けなど迷った経験はないでしょうか。
ここでは、どれがふさわしいのか、またその使い分けなどについて解説していきます。
目次
「相関」が高い、大きい、多い、強い、どの言い回しにするべきか【低い、小さい、少ない、弱い】
結論として「相関」に続く表現としては「高い」が最も適しており、一般的に使用されています。
具体的な理由について以下で確認していきましょう。
「相関」は二つの変数や事象の間に見られる関連性や結びつきの度合いを表す言葉です。
この「相関」に続く言い回しとしては、「高い」と「強い」が適しています。
一般的に使用される「高い」のほか、「強い」も正しい表現です。
「大きい」や「多い」は「相関」との組み合わせではあまり使用されません。
この他にも「相関がある」「相関が認められる」といった表現も適切で、一般的に広く使われています。
また、この対義語として「低い」「弱い」といった表現についても、確認しておきましょう。
相関が「低い」「弱い」は正しい表現で、よく使用されます。
「小さい」や「少ない」は相関との組み合わせであまり使用されません。
この他の表現として「相関が見られない」「相関が希薄だ」なども広く使用されます。
これらの表現も一緒に覚えておきましょう。
総じて「高い」「強い」とその対義語の「低い」「弱い」が一般的で適切な表現です。
「大きい」「多い」や「小さい」「少ない」は相関との組み合わせではあまり使用されません。
相関が高い、強い(低い、弱い)の例文
では、実際に例文を用いて「相関が高い、強い(低い、弱い)」の使い方を確認しておきましょう。
・学習時間と試験の成績の間には、相関が高い。
・喫煙と肺がんの発症には、強い相関がある。
・この二つのデータの間に、相関は低い。
・年齢と収入の相関は弱いことが示された。
その他の正しい表現の例
・売上高と広告費の間に、正の相関がある。
・気温と冷房の使用率の間には、明らかな相関が認められる。
・遺伝的要因と病気の発症の間に、相関は見られない。
・教育水準と所得水準の相関が希薄だと指摘されている。
まとめ:相関に続くのは「高い」「強い」
ここでは、「相関」には「高い」「大きい」「多い」「強い」どの形容詞が続くのが適切かについて解説しました。
適切な表現方法を学び、日々のデータ分析やレポート作成に役立てていきましょう。