科学的な解析時やに日常生活において、汎用的な樹脂が水に浮くのかどうかの判断が必要となる場面があります。
例えば、よく見かける樹脂として「ポリエチレン(PE)」「ポリエチレンテレフタラート(PET)」などがありますが、これらが水に浮くのかどうか理解していますか。
ここでは「PEやPETが水に浮くのか?水に沈むのか?」について解説していきます。
目次
ポリエチレン(PE)が水に浮くのか?沈むのか【密度は何kg/m3?】
結論から言いますと、ポリエチレン(PE)は水に浮きます。これは、ポリエチレンの密度は0.91~0.96g/cm3(910~960kg/m3)程度であり、水の密度1g/cm3(1000kg/m3)よりも小さいことで説明することができます。
なお、比重とは対象物質(今回はポリエチレン(PE))と水の密度の比であり、PEの比重は0.91~0.96程度と1よりも小さくなるため、水に浮くということができます。
以下のようなイメージです。
なお、ポリエチレンには低密度ポリエチレン(柔軟性があり、引っ張ると伸びる)や高密度ポリエチレン(強度が高めで樹脂などに主に使用)など複数の種類がありますが、いずれも上述のポリエチレンの密度内に収まっているため、水に浮くといえます。
以下のようなバケツはポリエチレンが使用されている製品の代表といえます。
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ポリエチレンテレフタラート(PET)が水に浮くのか?沈むのか【密度は何kg/m3?】
他の汎用的な樹脂であるポリエチレンテレフタラート(PET)などにおいても同様に水に浮くのか?水に沈むのか?について考えていきます。
材質のPET(ポリエチレンテレフタラート)は以下のようなペットボトルでも使用されていることで有名です。
そして、ポリチレンテレフタラート(PET)の密度は1.36g/cm3(1360kg/m3)であり、水の密度よりも大きいです。つまり、ポリエチレンテレフタラートの比重は1.36となるわけです。
そのため、PET樹脂は水に入れると沈むといえます。水に浮かないのです。
このように、密度や比重を確認することで、水に浮くか、水に沈むかを判断できることを理解しておきましょう。
まとめ
ここでは、汎用性樹脂のポリエチレン(PE)やポリエチレンテレフタラート(PET)が「水に浮くか?水に沈むのか」について確認しました。
PEは密度は0.91~0.96g/cm3(910~960kg/m3)であり、水よりも小さいために浮くのです。
一方で、ポリチレンテレフタラート(PET)の密度は1.36g/cm3(1360kg/m3)と水の数値を超えているため、水に沈みます。
さまざまな科学現象を理解し、毎日の生活を楽しんでいきましょう。