薄毛に悩む方であれば、生活習慣を改善や育毛剤・発毛剤の使用によって改善を行っている
場合が多いです。
中でも比較的容易にできる AGA治療としては「食生活を見直す」ことが挙げられます。そして「食品の黒酢には薄毛を回復させる効果がある」という口コミをメディアを通して聞くことがよくありますが、これは本当なのでしょうか。
ここでは「黒酢(お酢)に含まれるハゲに効く成分」「薄毛の改善のための黒酢の摂取の仕
方」について解説していきます。
目次
黒酢(お酢)に含まれる AGA(男性型脱毛症)に効く成分
黒酢には「髪の毛や肌などを構成するたんぱく質(より吸収されやすいアミノ酸と
して)」「ビタミンB をはじめとしたバランスの取れたビタミン・ミネラル」など体にいい
成分が豊富に含まれています。
https://www.kurozuya.co.jp/efficacy/hakase.htmlより引用
この中でも、特に薄毛の回復に直接的に効果がある成分として「有機酸のクエン酸」「食物繊維」「アミノ酸の中のトリプトファン」の含有量が多いといえます。これらが、AGA の回復に効く理由について以下で確認していきます。
黒酢(お酢)のクエン酸はハゲの回復にいい
お酢である黒酢には「クエン酸」が豊富に含有されています。クエン酸といえば「疲労を回
復させる」ことが有名ですが、この疲労と薄毛には密接な関係があります。
体が疲れている状態では、行動を起こすモチベーションが低下し、実際に行動量が低下する
ことがデータとしてわかっています。
動く量が少ないと体が凝ったり、柔軟性がなくなったりして、血行不順に陥る可能性が高くなえるのです。育毛に必要な栄養素は血流にのって頭皮に届けられるために、血の巡りが悪いと毛髪が成長にしにくい環境となります。
結果として、AGAが進行するわけです。
このときに、黒酢に含まれるクエン酸を適切に摂取すると、行動力の増加・血行促進作用に
よって、薄毛の回復につながるわけです。
黒酢の食物繊維には育毛効果が期待できる
なお、里酢(特にもろみ)は食物繊維も高配合しています。薄毛の進行の一つとして「老化」がありますが、これは老化が進むと
・髪を成長させる頭皮のハリがなくなる
・育毛・発毛を促す毛母細胞の機能を低下させる
・抜け毛の原因の特定の男性ホルモン(ジヒドロテストステロン)の分泌量を増やす
ことで、ハゲを進行させるのです。
そして、この老化を引き起こす最も大きな原因には「血糖値の上昇」が挙げられるのです。
糖質をたくさん摂取し血液中の糖質の量が多い状態が続くと、「血液中の糖とたんぱく質が結びついたAGE(糖-タンパク結合体)」を増加させます。
この AGE は老化物質の代表であり「各細胞の機能を低下」「血流量の現象」などで老化
を促進させ、上述のよう薄毛を進行させるわけです。
このときに、黒酢(もろみ)に含まれている食物繊維を摂取すると、糖の吸収を抑制できるのです。つまりAGEの生成も抑えることができるため、アンチエイジングにつながります。結果として、ハゲの回復にも効果が期待できるのです。
黒酢のトリプトファンは薄毛の回復にいい
他には、黒酢(お酢に含まれる「アミノ酸の1種であるトリプトファン」も育毛にとって
いいといえます。特に睡眠の質が悪い方は、寝不足から起こる「血行不良」「毛母細胞の機能低下」「老化の促進」などによって、ハゲやすくなります。
そのため、やはり質のいい睡眠をとることは AGA治療には必須なわけです。このときに、黒酢(お酢)に高配合されているトリプトファンを摂取するとこれがセロトニン、メラトニンと変換されていき、このメラトニンが睡眠の質を上げてくれるのです。
https://sleepdays.jp/articles/194より引用
つまり、ぐっすりと眠れるようになり、上述のような頭皮コンディションの悪化を防いでく
れるといえます。結果として育毛効果が得られるのです。
ただ、黒酢は大量に摂取しにくい。
このように、薄毛の改善にとって大切な成分を多く含む黒酢ですが、黒酢だけの摂取では大きな育毛効果を得ることは厳しいともいえます。これは、そもそもお酢自体を摂取できる量がかなり限られているためです。
例えば、上述のよう里酢(特にもろみ)にはクエン酸の量は「黒酢100ml中で45mg」
「もろみ酢 100mlで775mg」程度の含有量となります。
このとき、大さじ2杯(約30ml)程度のお酢が摂取推奨量とされていますが、「クエン酸をかなり高含有しているもろみ酢100%」であっても約200mg(0.2g)程度となるのです。
一方で疲労回復を行うことで薄毛の改善が見込める「1日のクエン酸の摂取量」は約10~15gであり、お酢から摂取できる量はこの2%以下と少ないことがわかります。
他の食物繊維やトリプトファンであっても同様なのです。
そのため、先にも述べたように黒酢には確かにハゲの回復にいい成分が入っているものの、
摂取量の限界があるので、高い AGA治療の効果は見込めないといえます。
薄毛の改善には黒酢だけでなく、別の育毛製品も併用すべき
よって本気で薄毛対策をしたい場合には、黒酢の摂取だけでなく別の育毛成分が高く配合されている「食品・サプリの摂取」「育毛剤・発毛剤の使用」するのが現実的です。
当時重度のハゲに悩んでいた私自身は「薄毛の改善や体調面の回復に効果があった」と感じた食飲料品としては、「サバ・イワシなどの青魚」「ハーブティーのフィーバーフュー」などが挙げられます。
これは、サバやイワシに含まれている DHA・EPA の AGA治療への効果の高さによるものと考えられます。特にサバ缶などの缶詰としての摂取が質のいいDHA・EPAを摂取できるためおすすめです。ただ。青魚が苦手な方であれば、DHA・EPAサプリメントなどを活用するといいです。
併せて育毛剤(医薬部外品)などの使用によって、外部から直接頭皮に働きかけることも行うとより薄毛治療の効果が高まるといえます。
ただ、これらの対策は軽度~中程度のAGAの方への治療方法であり、重度の薄毛であれば発毛剤(ミノキシジルやフィナステリド)の使用が必須となることを理解しておくといいです。このとき発毛剤には副作用が出るリスクもあるため、各々を併用したりと、バランスをとった育毛対策を行うことがおすすめです。
まとめ
ここでは「黒酢には薄毛治療の効果があるのか」について解説しました。黒酢(お酢)にはバランスの取れたビタミン、ミネラルが多く含まれているだけでなく、抜け毛の低減に直接的に効く「クエン酸・食物繊維・トリプトファン」なども高含有しています。
しかしながら、黒酢自体の摂取量はそこまで多くできないために、黒酢だけでAGA治療を行うことは現実的ではありません。他の摂取量を増やせる薄毛にいい食品や、サプリ・育毛剤・発毛剤などを上手に活用して、育毛していく方が確実に毛量を増やすことができます。
さまざまなアプローチによって、AGAを克服していきましょう。