日常生活や科学的な解析を行う場面において、よく単位の変換を行う場面があるでしょう。
たとえば、電力(仕事率)の単位として、kcal/h(キロカロリー毎時)やkw(キロワット)という単位を良く見かけますが、これらの変換(換算)方法について理解していますか。
ここでは、kcal/h(キロカロリー毎時)やkw(キロワット)の換算(変換)方法について確認していきます。
目次
kcal/h(キロカロリー毎時)とkw(キロワット)変換(換算)方法は?
まずは電力(仕事率)の単位のW(ワット)について考えてみましょう。
エネルギーの単位Jと時間の単位s(秒)を用いるとJ=W・sという関係式が成り立ちます。さらに、1cal=4.184J、1h=3600sという式も成立することを頭に入れておきます。
このとき、kcal/hにもkwにも1000倍を表す接頭語のk(キロ)がついているため、結局はcal/hとwの計算を考えるといいことがわかります。
そして、上の式を代入していくと、1cal/h=4.184J/3600s=0.00116Wと単位変換できるのです。よって1kcal/h=0.00116kWと換算できるのです。
逆に、kwからkcal/hへの計算をしたい場合には、1kw=862kcalと換算できることができるのです。なお、有効数字と取り方で数値は若干変化しますので厳密な計算を行う場合は、上の各定義式として厳密なものを使うといいです。
なお、導出方法さえ理解しておけば、数値を忘れても思い出してこの換算式を求めることができるので上述の内容をよく覚えておきましょう。
このとき、1kWと1kcal/hの大小関係は以下の通りとなることをイメージしておくといいです。
kcal/hとkwの換算の計算問題を解いてみよう【キロワットとキロカロリー】
kcal/hやkwを用いた数値変換に慣れるために、以下で練習問題を解いてみましょう。
例題1
200kcal/hは何kwに換算できるでしょうか。
解答1
上の定義に従って計算していきます。
200 × 0.00116 = 2.32kwと求めることができるのです。
次にkw(キロワット)からkcal/hへの単位換算も行っていきます。
例題2
0.5kwは何kcal/hと計算できるでしょうか。
解答2
こちらも同様上の計算式に従い換算します。
0.5 × 862 =431kcal/hと求めることができるのです。
まとめ
ここでは、kcal/hとkwのの換算方法について解説しました。
kcal/hとkwも電力(仕事率)の単位であり、直接換算することが可能です。結果としては1kcal/h=0.00116kw、1kw=862kcal/hと計算できることを覚えておくといいです。
さまざまな単位変換になれ、科学的な現象の理解を深めていきましょう。