海水は舐めたらなかなかしょっぱく、比較的高い濃度で塩分が溶けているという予想がつきます。
食塩の生成も海水から作られるケースも多いのも事実です。
このような海水ですが、具体的な塩の濃度はどの程度なのか知っていますか。また、非常に高い塩分濃度としても有名な死海の海水には塩ははどの程度含まれるのでしょうか。
ここでは、「一般的な海や死海の海水中の塩分濃度」「海水の具体的な成分や化学式」「人工的な海水の作り方」について解説していきます。
目次
海水の塩分濃度はどれくらいか
実は一般的な海水に含まれる塩の濃度はおよそ3〜4%程度です。
つまり、1リットルの食塩水があったら、およそ30〜40グラム程度が塩分であるといえます。
ただ例外もあり、先述のような死海であれば、その塩分濃度はおよそ30パーセント程度となるのです。つまり、1Lの食塩水において、300~400g程度と非常に多い量がとけていることがわかります。
以下の通りです。
普通の海水であってもしょっぱいのに、その10倍の濃さの食塩が溶けていることを考えると、その凄さが想像できますね。
海水の成分と割合(化学式)は?
なお、海水の成分は、先にも述べたようにおよそ97パーセントが水(化学式H2O)であり、残りがいわゆる塩分です。
そして、塩分の主成分は塩化ナトリウム(化学式NaCl)で約8割を占め、他にも塩化マグネシウム(MgCl2)、硫酸マグネシウム(MgSO4)などが残りの含有物となります。
海水の作り方 1リットルの水に何グラムの食塩を溶かすのか?
それでは、人工的な海水を作るためには具体的にどのようにすればいいのでしょうか。数値的な観点から一般的な海水の作り方を解説していきます。
模擬的な海水を作るためな用意するものは、以下の通りです。
・バケツなどの容器 2L程度入るもの
・水 1L程度
・食塩 30g程度
・重量計(グラム単位で測れるもの)
まずは、空のバケツを重量計におき、重さを測っておきます。
続いて30gの食塩をバケツの中に入れましょう。さらに、合計1キログラム(水の密度は1kg/1Lのため)になるまで水を加えていきます。
よくかき混ぜたら、海水と同じ濃さの食塩水が完成です。
単純な割合計算で人工的な海水計算ができるので、きちんと考え方を理解しておきましょう。
まとめ
ここでは、海水の塩分濃度や具体的な成分と割合、人工海水の作り方について解説しました。
一般的な海水の濃度は約3~4%であり、これは1Lの食塩水では30~40gほどと塩分が溶けていることとなります。なお、死海のような非常に塩分濃度の高い海水では、通常の10倍ほどの30~40%程度となります。
また、海水を化学式であらわすと、約97%がH2O、残り3%が塩分です。そして、この塩分の構成は、塩化ナトリウム(NaCl)が約80%、残りの微量分が塩化マグネシウム(MgCl2)、硫酸マグネシウム(MgSO4)などとなります。
人工的な海水を作る時には、上述のような割合計算を行い、きちんと調整していきましょう。
身近な科学を理解して、より毎日を楽しく過ごしていきましょう。