科学的な解析などを行う際、科学に関する専門用語を理解していないと対処できない場面が多々あります。そのため、適切に科学の知識を学んでおくといいといえます。
たとえば、化学(バケガク)に関する言葉として希ガスや活性ガス、不活性ガスといったものを使用することが多いですが、これらの意味や違いについて理解していますか。
ここでは、希ガスと活性ガス、不活性ガスの定義と違いについて解説していきます。
目次
活性ガスと不活性ガスの違い
まずは活性ガスについて確認していきます。
活性ガスとは言葉の通り、活性があるガス(気体)のことを指します。
つまり、常温常圧といった普通の条件下において、化学反応を起こしやすいガスのことを活性ガスと呼ぶわけです。
具体的には、水素や酸素などがこの活性ガスに相当するといえます。これは、水素と酸素が混ざった気体の中に着火源をいれると反応して水となることからも想像できるといえるでしょう。
一方で不活性ガスとは、活性ガスの反対語ともいえ、普通の条件下ではまず反応しない気体のことを指すのです。
具体的には、のちに解説する希ガス類や窒素などがこの不活性ガスに相当します。つまり、窒素などの不活性ガスに火を近づけても反応しないのは、不活性であるためといえます。
「反応を起こしやすいか、ほぼ起こらないか」が活性ガスと不活性ガスの違いと言えるわけです。
希ガスと不活性ガスの違い
上にて少し記載しましたが、希ガスは不活性ガスの一種といえます。
そして、希ガスとは周期表における18属に含まれる物質のことを指します。
具体的には、ヘリウム、ネオン、アルゴン、キセノン、クリプトンなどが希ガスであり、これらは不活性ガスです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%91%A8%E6%9C%9F%E8%A1%A8より引用
なお、不活性ガスには、希ガスだけでなく窒素などの気体もふくまれるので、希ガスは不活性ガスの一種といえるのです。
このように、希ガスと不活性ガスには違いがあるわけです。
まとめ
ここでは、希ガス、活性ガス、不活性ガスの意味と違いについて解説しました。
活性ガスとは、常温常圧といった一般的な条件下でも反応性が高いガスのことを指すといえ、水素や酸素がこれに相当します。
一方で不活性ガスとは、基本的な条件でほぼ反応しないガスのことであり、窒素や希ガスがこれにあてはまるのです。
さらには、希ガスは周期表の18属元素のことを指し、アルゴン、ネオンなどが例として挙げられます。そして、希ガスは不活性ガスの一種ですが、不活性ガスは希ガスだけでなく窒素などの気体も含まれることを理解しておくといいです。
希ガス、活性ガス、不活性ガスの違いを理解し、より科学を楽しんでいきましょう。