会社などにおける収益を計算する際には、専門的な用語を学んでいないと対処できないことがあります。
例えば、原価、原価率、利益率、売価(売値:販売価格)などの用語が出てきますが、これらの意味について理解していますか。
ここでは、原価(仕入れ価格)、原価率、利益率、売値(売価:販売価格)の定義や計算方法について解説していきます。
目次
原価(仕入価格)と原価率から売値(販売価格、売価)を求める方法と各々の意味
まず、原価とはいわゆる仕入れにおける値段(仕入れ価格)のことを指しています。
そして、原価率を計算するには、単純に原価を販売価格で割ることで求めることができます。
一方で、逆に原価、原価率がわかり、ここから売価を計算したいのあれば、販売価格(売値)=原価÷原価率で求めることができるわけです。
売値(販売価格)、原価(仕入れ値)、原価率の計算問題を解いてみよう
それでは、これら原価率、原価、売価の意味や扱いに慣れるためにも練習問題を解いていきましょう。
問題1
ある製品の原価は100円であり、その原価率を25パーセントに設定したいと考えています。
この時の売価(売値)はいくらと求めることができるのでしょうか。
解答1
上の仕入れ価格、原価率、販売価格の換算式に従い求めていきます。
100 ÷ 0.25 = 400円が販売価格と出せました。
逆に、原価と売値から原価率を計算してみましょう。
例題2
ある製品の原価は60円であり、売値は300円でした。
この製品の原価率はいくらに設定されているでしようか。
解答2
原価率計算の変換式に従い、60 / 300 =0.2=20%が原価率と計算できるのです。
利益率、原価(仕入れ価格)、売価(販売価格)の計算方法【換算方法】
続いて、原価率ではなく利益率と、原価、売価の変換(換算)方法について確認していきます。
原価率と利益率の換算方法
利益率と売値、原価の関係について考える際に、まず原価率と利益率の関係性について理解しておくといいです。
基本的には、原価率 + 利益率=1という関係が成り立ちます。(ただ、プラットホームの手数料などがかかる場合は、ここにその料率も含めた合計が1と、なります。)
利益率、原価、売価の求め方
それでは、この利益率を用いた場合の原価(仕入れ価格)、販売価格の計算方法について確認していきます。
先にも述べたような原価÷原価率=売値という関係式で、原価率を利益率に置き換えると原価÷(1-利益率)=売価と求められることがわかります。
逆に、販売価格 ×(1-利益率)= 原価と計算することができるわけです。
売値(販売価格)、原価(仕入れ値)、利益率の計算問題を解いてみよう
利益率率、原価、売価の意味や扱いに慣れるためにもこちらも練習問題を解いていきましょう。
問題3
ある製品の原価は75円であり、その利益率を25パーセントに設定したいと考えています。
この場合の販売価格(売値)はいくらと計算できるのでしょうか。
解答3
上の仕入れ価格、利益率、販売価格の換算式に従い求めていきます。
75 ÷ (1-0.25)= 100円が販売価格と出せました。
逆に、仕入れ価格と売値から利益率を計算してみましょう。
例題4
ある製品の原価は200円であり、売値は500円でした。
この製品の利益率はいくらと計算できる設定でしようか。
解答4
上述の利益率計算の変換式に従いましょう。
200 / 500 =0.4が原価率と計算でき、原価率と利益率の換算式に従うと、1-0.4= 0.6=60パーセントが利益率と求めることができまきた。
まとめ
ここでは、原価(仕入れ価格)、原価率、利益率、売値(売価:販売価格)の定義や計算方法について解説しました。
収益管理を行う上でこれらの用語と計算方法は必ず覚えておいた方がいいです。
適切に収入の処理を行い、より快適な毎日を過ごしていきましょう。