薄毛に悩む方であれば、育毛剤や発毛剤の使用だけでなく、食事を見直すなどの高く多角的
な育毛対策によって、治療を試みるケースが多いです。
中でもバナナなどのフルーツ類は「体にいい」というイメージがあることから、AGA(男性
型脱毛症)の改善にも効果が高そうと予想できます。それでは、いったいバナナにはどの程
度のハゲの回復の効果があるのでしょうか。
ここでは、「バナナに含まれる成分」の観点からその薄毛の回復への効能について確認していきます。
目次
バナナは AGAの回復に効果的か
結論からいいますと、バナナの食べることによってハゲの改善が比較的期待できるといえ
ます。
これは、バナナに含まれる「髪の毛の主成分であるたんぱく質(ケラチン)に変換される前の多くのアミノ酸」「ビタミン A、B2、B5、C、E といった各種ビタミン類」「カリウムなどのミネラル」をバランスよく含むため、健康・美容にいいといえます。
https://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/fruit/Banana3.htmより引用
なお、薄毛の改善への影響が高い物質として、「トリプトファン」「食物繊維」「亜鉛」が挙げられます。
以下で、バナナに含まれるこれらの育毛成分の詳細について確認していきます。
バナナのトリプトファンはハゲの回復が期待できる
AGA(男性型脱毛症)の方であれば、基本的に睡眠の質が悪い傾向にあります。寝つきが良くないと
・ストレスがたまりやすくなる
・食欲が増加し、食べ過ぎとなる
・自律神経(体の調子を整える神望が乱れる
ことによって体への悪響を及ぼすのです。そして、これらの項目は薄毛の観点からみても、
良くない影響を与えるわけです。
具体的に、ストレス耐性の低下は抜け毛の主な原因である男性ホルモン(ジヒドロテストステロン)の分泌を上昇させることが科学的にわかっています。つまり、髪が抜けやすくなるのです。
同様に、睡眠の質が悪いことによる食欲の増加が起こると、食べ過ぎ、飲みすぎになり、血
糖値が非常に高い状態」になりがちです。高血糖状態が続くと、血中にてたんぱく質と糖質が結合した AGE(糖たんぱく質結合体)を生成します。この AGEは老化物質をいわれており、AGE の量が増加するほどに老化が加速されるわけです。
すると、毛髪の土台である頭皮のハリが失われることなどによって、脱毛が促進してしまい。他にも、自律神経の乱れが起こると、血管が収縮する現象が起こります。つまり、血行不順になりやすくなるのです。
このような観点から、質のいい睡眠をとることは、AGA(男性型脱毛症)の抑制に効果的と
いえるのです。
このとき、バナナに含まれる物質のトリプトファンを適切に摂取することで「快眠しやすくなる」効能があるといえます。
具体的にはバナナのトリプトファンを摂取すると、ビタミンBなどの物質の作用によって日中にセロトニンに変換されます。そして、夜になるとこのセロトニンが「睡眠の質を
直接的によくする物質であるメラトニン」に再度変わるため、ぐっすりと眠れるようになるのです。
結果として育毛効果が得られるのです。このような原理で、バナナのトリプトファンは薄毛の回復に効果が見込めるといえます。
バナナの食物繊維で育毛が期待できる
なお、先にも述べたように、高血糖状態が続くことで、老化が進行し、薄毛になりやすくな
ります。このときにバナナに多く含まれる「食物繊維」を摂取すると血糖値の上昇を緩やかにできるといえます。
そのために、老化によって発生するAGA(男性型脱毛症)の進行を抑制することができるのです。
バナナの亜鉛で抜け毛の低減が期待できる
さらにバナナにはミネラルの中でも育毛への効能が高い「亜鉛」を豊富に含んでいます。
AGAの方は、主にジヒドロテストステロンの分泌量が多いことによって、抜け毛が増加し
ているわけですが、この時に適量の亜鉛を摂取することによって、ジヒドロテストステロン(DHT)の放出を抑えることができるのです。
結果として、脱毛の量が減り、ハゲが回復しやすくなるわけです。
ハゲの回復にはバナナをどのように摂取するといいのか
このように、薄毛の改善が期待できるバナナですが、具体的にどの程度の量を摂取するのが
いいのでしょうか。以下で、各成分の1日あたりの摂取量の観点から、バナナのAGAへの作用について考えていきます。
まずは、AGA対策としての効果が見込めるトリプトファンの効果について考えていきましょう。
バナナ1本あたりに含まれるトリプトファンの量は 100gあたり 10mg程度であり、大きめのバナナの可食部の質量はこの100g程といえます。
https://www.dtod.ne.jp/omoshiro/article41.phpより引用
このとき、ハゲの回復のための1日のトリプトファンの摂取量は、体重1gあたりおよそ
2mg が基本といえ、65kgの男性であれば130mgがこれに相当する計算となります。
https://www.dtod.ne.jp/omoshiro/article41.phpより引用
そのため、バナナ1本からは目安摂取量の10%以下程度のなるため、若干の育毛効果が望めると判断できるのです。なお、このとき牛乳 200gと一緒にしたバナナ牛乳として摂取するとそのトリプトファンの量が約90mg程度となり、薄毛の回復がより期待できるのでおすすめです。
続いて、バナナの食物の含有量についても考えていきましょう。
大きめのバナナ1本(100g) の食物繊維の含有量は約1.1g程度といえます。
https://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/fruit/Banana3.htmより引用
一方でAGAの対策としての必要な食物繊維の量は1日当たり20g以上といえるため、バナナの含有量はこの量のおよそ5%強となるため、やや育毛効果ありと判断できます。
さらにバナナの亜鉛の含有量はおよそ 0.15mg程度といえ、これはハゲの改善に効く目安極取量 11mg の 1%強と多くありません。
よって、確かにバナナにはAGA治療への効能がある成分が含まれているわけですが、それ
ほどたくさんの量を摂取できないことを考慮すると、やや育毛効果ありと捉えることがで
きるのです。
そのためバナナだけでなく、育毛剤・発毛剤なども使用するといい
このように、バナナにはややハゲの改善に効果が見込めますが、それと同時にもっと直接的
な薄毛治療対策も併せて行うといいです。
具体的には、
・直接的な薄毛治療成分のノコギリヤシ、亜鉛、フィーバーフュー・ローズマリー(ハーブ)、DHA・EPAなどをとること
・育毛剤や発毛剤を使用すること
・AGAの改善にとって良い生活習慣を整えること
などが挙げられます。上手な薄毛対策を試みることによって、ハゲを徐々に改善していきましょう。
まとめ
ここでは、バナナは AGAの回復に効果があるのかについてその成分の視点から解説しまし
た。
バナナにはやや育毛効果が期待できるといえます。これは、「髪の毛の主成分であるた
んぱく質(ケラチン)に変換される前の多くのアミノ酸」「ビタミン A.B2,B5, CE といった
各種ビタミン類「カリウムなどのミネラル」をバランスよく含むほかに、「トリプトファン」「食物繊維」「亜鉛」などの薄毛の改善にいい成分を含んでいるためです。
しかしながらバナナはそれほど多くの量を摂取できないこともあるため、バナナを食べる
だけではなく、他の直的な治療も併せて行うといいです。
上手なAGA対策を取ることによって、髪をふさふさにしていきましょう。