薄毛を改善したいと思っているかあれば、育毛剤や発毛を使ったり、生活習慣の改善を試みたりすることが多いです。中でも食べているものが悪い方であれば「食生活を見直す」ことによって、抜け毛の予防を行うことが可能です。
例えば、「揚げ物は AGA(男性型脱毛性)を加速させる」ということイメージを持つと思いますが、やはり育毛にとって悪い食べものなのでしょうか。
ここでは「てんぷらや唐揚げなどの揚げ物がハゲにとって良くないのか」についてその
成分の配点から解説しています。
目次
揚げ物はAGAを進行させる
結論からいいますと、揚げ物は薄毛を進行させやすい。これは、揚げ物の元となっている「油」の成分がハゲを加速させる主な原因となっています。
以下でこの油が育毛を阻害する理由について確認していきます。
場け物の油に含まれるリノール酸(オメガ6)が薄毛に悪い
私たちが普通に暮らしていると、オメガ 6 脂肪酸であるリノール酸を過剰摂取しているこ
とがほとんどです。これは、単純に身の回りにこのリノール酸を多く含む食品があふれていることが理由です。
具体的には、揚げ物の油(植物油脂)、パン、スナック菓子、お惣菜、小麦粉などにはこの
リノール酸が多く含まれるといえます。
以下のようなものです。
このオメガ6脂肪酸は適量摂取していれば「細胞膜や血管膜を適切な硬さにする」「菌が入
ってきたときに炎症作用を起こし撃退する」などの体にいい効果が得られます。
ただリノール酸を過剰摂取すると、「細胞膜や血管膜を硬化させすぎる」「慢性的な炎症作用を引き起こす」などの体への悪影響を及ぼします。
すると、薄毛の観点からは、
・育毛を行う毛母細胞の機能を低下させる
・血管からの栄養の吸収を阻害したり、血行不良となったりする
・慢性的な炎症作用で頭皮環境を悪化させる
ことにつながるのです。結果として、ハゲを進行させてしまいます。
酸化した油を摂取してしまう
なお、オメガ6脂肪酸は化学構造的に酸化される可能性が大いにあります。
特に揚げ物などの高温で比較的長い時間保持する調理を行ったときには「酸化された油」が含まれることが多いでです。
酸化した油は別名「過酸化脂質」などと呼びますが、これを多く摂取すると体内の活性酸素を増加させる傾向となり、これが老化を促進させます。
老化が進行すれば、
・毛髪の土台となる頭皮のハリが失われる。
・育毛・発毛を促す毛母細胞の機能が低下する。
・抜け毛の原因である特定の男性ホルモン(ジヒドロテストン)の分泌量を増加させる
ことによって、薄毛を加速させるのです。
このような理由によって、揚げ物の取りすぎは育毛を阻害し、薄毛を進めるといえるのです。
揚げ物をとりすぎないことが AGA治療には大切
このように、揚げ物の油は薄毛を進行させやすいですが、だからといって、揚げ物を食べたくなるときもあるものです。このような場合完全に揚げ物を摂取するのではなく、摂取する量を控えるようにするといいです。
特に、揚げ物で薄毛が加速させるときは、上述の原因の中でも特にリノール酸の過剰摂取の観点の悪影響が強いです。そのため、「揚げ物類に含まれるリノール酸の含有量」と「1日あたりのオメガ6脂肪酸の摂取目安量」を比較して確認していきます。
厚生労働省における1日あたりのリノール酸(オメガ6)の摂取量はグラム数ではなく、以下のよう「総エネルギー量の10%まで」とパーセント表記で規定されています。
https://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/05/dl/s0529-4g.pdfより引用
例えば、成人男性の一日に必要な総エネルギーの目安は2000kcal程度であり、かつ「脂質1gはおおよそ9kcal」といえます。
http://www.twmu.ac.jp/IOG/column/file40.htmlより引用
つまり、脂肪分のg数に変換すると
・2000kcal × 0.1 ÷ 9kcal/g = 約22.2gのリノール酸が上限値と計算できるわけです。ちなみにリノール酸の摂取推奨量としては1日10g程度とされています。
そしてリノール酸10gとは、唐揚げ5個程度(170g前後)を食べただけでも摂取してしまう量に相当するのです。
※
他にも、上述のよう揚げ物類、パン、スナック、チョコレートなどにもかなりの量のリノール酸が含まれているために、先にも述べたようほぼほぼオメガ6は過剰摂取となっているのです。
そのため、揚げ物は育毛にとっていいものではないといえるためには、摂取量をかなり控えることを心がけましょう。
揚げ物を摂取しすぎたときはオメガ3を摂取すると薄毛の進行を抑制できる
このように基本的に揚げ物の摂取はほどほどにした方がいいですが、食べ過ぎてしまうこともあります。
実際のところ、唐揚げ5個程度では1回の食事で摂取することは、私の場合は多々あるといえます。
このようなケースでは、オメガ 6 脂酸の悪影響を抑えることができるオメガ 3 脂酸
(DHA・EPA・αリノレン酸)を摂取するといいです。
オメガ3脂肪酸は、
・慢性的な炎症作用の抑制
・血行促進
・細胞膜、血管膜の柔軟化
というオメガ6と真逆の作用を持っているのです。
これらの働きによって、薄毛の観点からは「頭皮環境を整える」「頭部への血流が改善される」「毛母細胞が活性化し育毛を促進させる」ことができるといえます。
よって、揚げ物の油をたくさんとったとしてもオメガ3をきちんと摂取すれば、毛髪への
悪影響を抑え、薄毛の進行を止めることができます。
なお、DHA・EPA は「サバ缶など青魚の缶詰」や「DHA・EPAサプリメント」から摂取すると効率的です。またαリノレン酸は亜麻仁油やえごま油からとるのが有効的です。
「揚げ物の摂取量の低減」「DHA・EPAなどの積極的な摂取」によりハゲの回復を行っていきましょう。
まとめ
ここでは、「揚げ物は薄毛を進行させるのか」「育毛のための揚げ物を摂取しすぎたときの対処方法」について解説しました。
揚げ物の油には、
・リノール酸が多く含まれている
・酸化した油を含有している可能性が高い
ことから、AGAを進行させるリスクがあります。そのため、ハゲの方は揚げ物の摂取は控えた方がいいです。
ただ、食べ過ぎてしまうときもあるわけで、このような状況ではオメガ3 (DHA・EPAなど)を核極的に摂取することで、薄毛への悪影響を抑制させることができるといえます。
上手に揚げ物と付き合うことによって、育毛を促進させましょう。