科学的な解析を行う際には、物質の基礎的な性質を理解しておくといい場面が多いです。
例えば、化学的に安定な気体としてキセノンが挙げられますが、このキセノンの性質について理解していますか。
ここでは「キセノンの分子式・組成式(元素記号)」「キセノンの分子量(原子量)」「キセノンの電子配置や電子の数は?」「キセノンにイオンは存在するのか?」について解説していきます。
目次
キセノンの組成式・分子式(元素記号:化学式)は?
まずキセノンの組成式・分子式(元素記号)について確認します。
キセノンの組成式・分子式は単原子分子であるため、元素記号のままのXeで表されます。なお、化学式という言葉がありますが、これは分子式や構造式などの各表し方の総称のことを指しています。
つまりキセノンなどの化学物質における「分子式」とは、化学式の一種であることを理解しておくといいです。
キセノンを始めとして元素記号は暗記するしかないので、一つ一つ覚えていきましょう。
キセノンの原子量(分子量)は?
なおキセノンの原子量(分子量)は54です。これは覚えるしかないです(もしくは調べる)。
キセノンの電子配置や電子数は?
なお、元素記号(組成式・分子式)や原子量(分子量)と併せて電子配置も覚えておくといいです。
キセノンの電子配置は、K殻に2個、L殻に8個、M殻に18個、L殻に18個、O殻に8個の電子が入った構造を取ります。
そのため、キセノンの電子数は計54個となります。
なお、同じ希ガスである他のの元素記号(アルゴン、ネオン、クリプトン)の電子配置と併せて覚えておくと効率がいいです。
キセノンにはイオンは存在するのか?イオン式は?
なお、キセノンは希ガスの一つでありオクテット則を満たすため、非常に安定な元素です。
そのため、キセノンは常温常圧下ではイオンとなることはまずないです。ただ、プラズマあなどの高エネルギーをことによって、キセノンであってもイオンになり、その時にイオン式はXe+などとなります。
もっと高いエネルギーをかければ、電子がさらに飛び出しXe2+などとも変化していきます。
まとめ 「キセノンの分子式・組成式(元素記号)」「キセノンの分子量(原子量)」「キセノンの電子配置や電子の数は?「キセノンにイオンは存在するのか?
ここでは「キセノンの分子式・組成式(元素記号)」「キセノンの分子量(原子量)」「キセノンの電子配置や電子の数は?」「キセノンにイオンは存在するのか?」について解説しました。
・キセノンの組成式・分子式(元素記号:化学式)Xe
・キセノンの電子の数:10個(電子配置:K殻に2個、L殻に8個、M殻に18個、O殻に8個)
・キセノンは常温常圧下ではイオンになることはなく、プラズマなどの高エネルギーをかけるとイオン式Xe+などとなります。
キセノン等の各物質の性質を理解し、より毎日を楽しんでいきましょう。