科学や数学などの分野ではさまざまな専門用語が出てくるため、各用語をきちんと学んでおくことが大切です。
例えば、相対値と絶対値という言葉を耳にする機会が多いのですが、これらはどのような意味や違いがあるのでしょうか。
ここでは「相対値を絶対値の違い」「相対的と絶対的との関係性」について確認していきます。
目次
相対値と絶対値の違い
まず絶対値とは、ある基準が設けられていてその基準からみた場合の数値のことを指します。
例えばある数直線があるとして、原点の座標を0とします。このとき、あなたが正の方向に5m移動した位置にいるのであれば、絶対値としては+5mとなるわけです。
一方で、相対値とは何かと何かを比較した際の、一方から見たもう一方への値のことを指しています。
絶対値と同様に数直線で考えてみましょう。
このとき、Aさんが3mの位置にいて、Bさんが5mの位置に立っているとします。このときに、AさんからBさんの方への数値は5-3=+2mとなるのです。
これが相対値といえます。
このように、
・絶対値は元からの基準を基に考える数値
・相対値は何かと何かを比較して考える数
と理解しておくといいです。
なお絶対値や相対値とは、上のような距離や位置だけに使用するわけではなく、速度、加速度、温度、湿度などあるゆる物理量に使用します。
基本的には、上の用語の前に絶対や相対とついて、相対速度、絶対速度などと区別していきます。
相対的と絶対的の違い
また、「相対値と絶対値」との違いに似た用語として、「相対的や絶対的」などの用語もあります。
この相対的と絶対的の違いも、基本的には上の相対値と絶対値における「相対」と「絶対」の関係性と同じように考えていいです。
つまり、基準からの差異を考える「絶対」に接尾後の「~的」が続いたものを「絶対的」と表現しているわけです。通常はこの後に名詞がつながり、絶対的評価(絶対評価)などと使用していくのです。
さらに、相対的の使用方法も上の相対値と基本的には同様です。何かと何かを比較するという考えがベースになっているのが、この相対的なのです。
「相対値と絶対値の違い」と併せて、「絶対的と相対的の意味」も理解しておきましょう。
まとめ
ここでは、相対値と絶対値の違いと相対的と絶対的との関係性について確認しました。
絶対値とは、ある基準が設けられていてその基準からみた場合の値のことを指し、一方で相対値とは何かと何かを比較した際の、一方から見たもう一方への値のことを指しています。
これら相対値と絶対値はあらゆる物理量に使用されることを理解しておくといいです。なお、相対的も絶対的も、同様の意味で使用し、語尾に~的という接尾語がついてそのあとに名詞が続いて使用するのあ基本です。
適切に、相対値と絶対値の相対的と絶対的を使い分け、毎日をより楽しんでいきましょう。