水などの物質の重量を考える際には「密度や比重といったパラメータの意味」や「その数値と単位の関係」を正しく理解しておく必要があります。
例えば代表的な流体には水などがありますがこれらの密度や比重の数値と、その単位である g/cm3(g/ml、g/cc) 、kg/m3、kg/L、g/m3との関係は少しややこしく、以下でわかりやすくまとめていきます。
目次
水の密度や比重のまとめ【温度4℃では約1】
まず4℃付近における水の密度や比重の数値として1.00(約1)、1000といった数値をよくみかけますが、これらの数値に続く単位が何なのかわかっていない方が意外と多く、以下で詳細を確認していきます。
なお、水は温度によってその密度や比重が変化していきますが、ここでは上述のよう代表的な数値となる4度付近の数値を元に記載しています。
水の密度は約1.00g/cm3が基本【g/mlやg/cc】
水の密度の単位としてよくみかけるのが、g/cm3であり、この場合の水の密度は約1.00g/cm3となります。
これが水の密度の代表値ともいえるため、覚えておくようにしましょう。なお、水といってもミネラルウォーター、水道水、純水、蒸留水などさまざまなものがありますが、基本的におおよその数値は同じと考えていいです。
なお、cm3とmlとccは単位は違い数値は同じ単位といえるため、水の密度は1.00g/mlや1.00g/ccなどとも記載することが可能です。
これらの単位どれでもで記載できることをきちんと認識しておくといいです。
水の密度は1000000g/m3とも表せる
さらに、水の密度が1g/cm3であることと、1m3=1000000cm3(1cm3=0.000001m3)という換算式が成立することを考えますと、1g/cm3=1000000g/m3という換算式が成立するのです。
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水の密度は 1000kg/m3とも記載できる
上述の水の密度1.00g/cm3において、1g=0.001kgであることと1cm3=0.000001m3を活用すると、1.00×0.001/0.000001= 1000kg/m3 と換算できるのです。
こちらもkg/m3の単位も良く使うので、覚えておくといいです。
水の密度は 1.00kg/Lとも記載できる
さらに、上述の水の密度1000kg/m3において、1m3=1000Lという関係を代入していくと、1000kg/m3=1000kg/1000L=1kg/Lと最初のg/cm3と同じ数値に換算できることがわかります。
結局は水の密度1.00g/cm3や1000kg/m3を覚えておいて、後は適宜変換していくのがいいといえます。
水の比重は1【単位はなし】
なお、比重とは対象物質の密度と基準物質の密度との比であるため、単位はありません。
特に固体や液体の場合の比重とは、基準となる水の密度 1g/cm3 と比較した際に比率であり、単位はありません。
つまり、結局は自信と比較していることになるため、水の比重は数値1と記載できるのです。
どれもややこしいので、十分に注意していきましょう。
まとめ
ここでは、水に関する密度や比重の数値と単位の関係について解説しました。
水における密度の各々の単位と数値の関係は、1.00g/cm3(g/ml、g/cc)、1000kg/m3、1.00kg/Lとなります。
一方で、水の比重はただの数値の1となり単位は無いことを覚えておくといいです。
単位変換になれ、各設計に役立てていきましょう。