普段何気なく生活している中には、さまざまな科学が潜んでいます。例えば食事のときなど、よく使用する物質として食塩(塩化ナトリウム)や砂糖などの調味料をよく使用するわけですが、この塩や砂糖を科学的にとらえた際の各性質について理解していますか。
ここでは「塩や砂糖の基礎的な性質である化学物質の分類(混合物なのか、化合物なのか)」について確認していきます。
目次
食塩(塩化ナトリウム)の化学式や成分は?
食塩(塩)といえばほとんどの家庭にあり、以下のようなものであることはあなたも理解していることと思います。
そして、この食塩はほぼ塩化ナトリウムからできているため、その化学式は塩化ナトリウム
のそれと同じと考えていいです。
つまり、塩(塩化ナトリウム)の化学式はNaClと表すことができるのです。
塩は混合物なのか、化合物(純物質)なのか
続いて、「食塩が混合物なのか、化合物なのか」ということについて確認していきます。
結論から言いますと、つまり塩化ナトリウムは化合物(純物質の1種)に相当します。化合物とは、2種類以上の元素から構成される物質のことを指し、混合物とは2種類以上
化合物や単体が混ざったものを表しています。
そのため、化学式NaClである食塩は、化合物に相当するわけです。
砂糖の化学式は?成分は?
同様に以下のような砂糖について考えていきましょう。砂糖もご存知のように以下のようなものを指します。
この砂糖の化学式、構成成分についても考えていきましょう。実は砂糖の主成分はショ糖(スクロース)といえ、化学式は C12H22O11で表すことができます。
なお、あまり見かけませんが、純度が低い砂糖であるとこれら以外の不純物も比較的含まれていることもあります。このようなケースでは、この化学式に加えて別の不純物の化学式も記載するといいです。
砂糖は化合物と考えるのが基本
よって、砂糖はほとんどがスクロースであり2種類以上の物質が混ざっていないため、混合物ではなく化合物(純物質)と捉えることが基本です。
しかし、上述のように別の不純物などが混ざっていると考えられるレベルのものであれば、複数の物質の混ぜものと考えられるため、混合物と捉えることもまれにあります。
ただ、基本的には砂糖は化合物であることを覚えておきましょう。
まとめ
ここでは、「食塩や砂糖の化学式」「各々が化合物か、混合物か」について確認しました。
これまで食塩のほとんどは塩化ナトリウムであり、NaClという化学式で表記されます。1種類の物です。この塩は純物質であり、かつ複数元素から構成されるために化合物となります。
さらに、砂糖の主成分はスクロースであり、C12H22O11 という化学式で表すことができます。こちらも同様に化合物となります。
身近な食品の塩や砂糖について理解を深め、より毎日を楽しんでいきましょう。