数学の授業や受験勉強で必ず出会う「平方根」。その中でも35の平方根は、完全平方数ではないため正確な値を求めるのが難しく、多くの学生が苦手意識を持つテーマの一つでしょう。
しかし、35の平方根の値や近似値を理解し、計算方法をマスターすれば、数学の問題がぐっと解きやすくなります。また、語呂合わせを使った覚え方を知っていれば、試験の際にもスムーズに思い出せて便利です。
本記事では、35の平方根について基本的な値から近似値の求め方、実用的な語呂合わせまで徹底的に解説していきます。数学が苦手な方でも理解しやすいよう、具体例を交えながら丁寧に説明していきますので、ぜひ最後までお読みください。
それでは、まず35の平方根の基本的な値について見ていきましょう。
目次
35の平方根の値はいくつ?
35の平方根、つまり√35の値について確認していきます。
√35は無理数であり、小数点以下が永遠に続く循環しない数です。正確な値を数字だけで表すことはできませんが、近似値として表現することは可能でしょう。
√35 ≒ 5.916079783099616…
実用的には√35 ≒ 5.916と覚えておけば十分です

なぜこのような値になるのか。それは35が完全平方数ではないからです。完全平方数とは、ある整数を2乗して得られる数のこと。例えば、36は6×6で得られるため完全平方数ですが、35はそうではありません。
√36 = 6、√25 = 5という完全平方数と比較すると、√35はちょうどその間の値になります。つまり、5 < √35 < 6という関係が成り立つわけです。
【具体的な大小関係】
√25 = 5
√35 ≒ 5.916
√36 = 6
この関係を理解しておくと、√35のおおよその値を直感的に把握できるようになります。
35の平方根の覚え方は?語呂合わせを紹介
続いては、√35の近似値を簡単に記憶できる語呂合わせを確認していきます。
数学の試験では、平方根の近似値を素早く思い出す必要がある場面が多々あります。そんな時に役立つのが語呂合わせでしょう。
√35 ≒ 5.916という値を覚えるための語呂合わせをいくつか紹介します。
「ゴー、クイーン、色々」
5(ゴー)、9(クイーン)、16(色々)
→ 5.916
この語呂合わせでは、5をそのまま「ゴー」、9を「クイーン」(Q=9番目のアルファベット)、16を「色々」(いろいろ)と読んでいます。少しユニークな覚え方ですが、一度記憶すれば忘れにくいのが特徴です。
別の覚え方として、こんな語呂合わせもあります。
【別パターンの語呂合わせ】
「ご苦労いろいろ」
5(ご)、9(く)、16(ろういろいろ)
→ 5.916
自分にとって覚えやすい語呂合わせを選んで使うことが大切でしょう。また、オリジナルの語呂合わせを作ってみるのも記憶の定着に効果的です。
ちなみに、√35だけでなく他の平方根も語呂合わせで覚えている人は多いもの。√2なら「一夜一夜に人見頃(ひとよひとよにひとみごろ)」で1.41421356、√3なら「人並みに奢れや(ひとなみにおごれや)」で1.7320508といった具合です。
35の平方根の近似値を求める計算方法
それでは、実際に√35の近似値を自分で計算する方法について解説していきます。
電卓やコンピュータがない状況でも、いくつかの方法で√35の近似値を求めることが可能です。ここでは代表的な2つの方法をご紹介しましょう。
挟み撃ちによる方法
最も基本的なのが、完全平方数で挟んで範囲を絞り込む方法です。
先ほども触れたように、√25 = 5、√36 = 6ですから、√35は5と6の間にあることが分かります。
【ステップ1】大まかな範囲を特定
25 < 35 < 36
5 < √35 < 6
次に、5.5の2乗を計算してみましょう。
5.5 × 5.5 = 30.25
これは35より小さいため、√35 > 5.5であることが判明します。
続いて5.9を試してみます。
5.9 × 5.9 = 34.81
まだ35より小さいですね。では6.0に近い値を試していきます。
5.95 × 5.95 = 35.4025
これは35より大きくなりました。
【範囲の絞り込み】
5.9 < √35 < 5.95
さらに細かく試していけば、より正確な近似値に到達できるでしょう。この方法は時間がかかりますが、確実に近似値を求められる利点があります。
ニュートン法(バビロニア法)による計算
より効率的に近似値を求める方法として、ニュートン法(またはバビロニア法)という古代から知られている手法があります。
この方法では、以下の公式を繰り返し適用していきます。
x(n+1) = (x(n) + A/x(n)) ÷ 2
A = 求めたい数(この場合35)
x(n) = n回目の近似値
実際に計算してみましょう。初期値として x(0) = 6 を使います。
| 反復回数 | 計算式 | 近似値 |
|---|---|---|
| 0回目 | 初期値 | 6.000000 |
| 1回目 | (6 + 35/6) ÷ 2 | 5.916666… |
| 2回目 | (5.916666 + 35/5.916666) ÷ 2 | 5.916079… |
| 3回目 | (5.916079 + 35/5.916079) ÷ 2 | 5.916079783… |
驚くべきことに、わずか2〜3回の計算で非常に正確な近似値が得られます。この方法は収束が速いため、手計算でも実用的でしょう。
√35を簡単にする方法は?
次に、√35という式自体を簡単な形に変形できるかどうか確認していきます。
平方根の計算では、√12 = √(4×3) = 2√3のように、簡単な形に変形できる場合があります。では√35はどうでしょうか。
35を素因数分解すると 35 = 5 × 7 となります。
【35の素因数分解】
35 = 5 × 7
どちらも素数で、2乗の因数を含まない
残念ながら、5も7も素数であり、2乗の形で取り出せる因数がありません。つまり、√35はこれ以上簡単な形には変形できないのです。
√35 = √(5×7)
これ以上の簡略化は不可能
√35のままで表すのが最も簡潔な形
ただし、計算の途中で√35が含まれる式を扱う場合、いくつかの便利なテクニックがあります。
例えば、分母に√35がある場合は有理化を行います。
【有理化の例】
1/√35 = 1/√35 × √35/√35 = √35/35
分母から根号を除去できる
また、√35を含む式の計算では、近似値5.916を使って数値計算することも可能でしょう。状況に応じて、厳密な形(√35)と近似値(5.916)を使い分けることが重要です。
35の平方根を使った実践問題
最後に、√35を実際に使う計算問題をいくつか見ていきましょう。
理論だけでなく、実践的な問題を解くことで理解が深まります。
問題1:基本的な計算
【問題】
2√35 + 3√35 を計算せよ
これは同類項の計算ですね。√35を共通因数として括り出すことができます。
2√35 + 3√35 = (2+3)√35 = 5√35
数値で表すなら、5 × 5.916 ≒ 29.58となります。
問題2:乗法の計算
【問題】
√5 × √7 を計算せよ
平方根の積は、根号の中で掛け算できるという性質を使います。
√5 × √7 = √(5×7) = √35
このように、√35は√5と√7の積として表現することも可能です。この関係を覚えておくと、様々な問題で役立つでしょう。
問題3:面積の計算
【問題】
面積が35平方センチメートルの正方形の一辺の長さは何センチメートルか
正方形の面積は「一辺×一辺」で求められますから、一辺の長さをxとすると、x² = 35となります。
したがって、x = √35 ≒ 5.916センチメートル
実用的には約5.9センチメートルと答えられるでしょう。
問題4:三平方の定理への応用
【問題】
直角三角形で、2つの辺の長さが3cmと√26cmのとき、斜辺の長さを求めよ
三平方の定理より、斜辺の長さをcとすると、
c² = 3² + (√26)²
c² = 9 + 26 = 35
c = √35 ≒ 5.916センチメートル
このように、√35は幾何学的な問題でも頻繁に登場します。
| 計算の種類 | 具体例 | 答え |
|---|---|---|
| 加法 | √35 + √35 | 2√35 |
| 乗法 | √5 × √7 | √35 |
| 2乗 | (√35)² | 35 |
| 有理化 | 1/√35 | √35/35 |
まとめ
ここまで、35の平方根について様々な角度から解説してきました。
√35の値は約5.916であり、語呂合わせ「ゴー、クイーン、色々」や「ご苦労いろいろ」で覚えることができます。近似値を求める方法としては、挟み撃ち法やニュートン法があり、どちらも実用的でしょう。
残念ながら√35は素因数分解しても5×7となるため、これ以上簡単な形には変形できません。しかし、そのままの形で様々な計算に応用可能です。
平方根の理解は数学の基礎であり、高校数学や理系科目全般で必須の知識となります。√35という具体的な値を通じて、平方根の性質や計算方法を深く理解することで、数学全体への理解も深まるはずです。
本記事で紹介した計算方法や語呂合わせを活用して、ぜひ√35をマスターしてください。日々の学習や試験対策に役立てていただければ幸いです。