この記事では、エクセルで桁数を指定する方法について解説していきます。
Excelで数値の桁をそろえる「ゼロ埋め」は、データを見やすく整えるだけでなく、入力ミスを防ぐという大切な役割もあります。
数値の桁数をあらかじめ決めておくことで、
- データを上から下まできれいに整列でき、見た目がすっきりします。
 - 検索や並び替えを行ったときに、正しい順序で並ぶようになります。
 - 桁数が自動的にそろうことで、入力漏れやミスを防げるようになります。
 
たとえば、患者IDや商品コード、請求書番号など、決まった桁数で管理しているデータではゼロ埋めが特に重要です。
このように「桁をそろえる」ことで、データを正確に扱いやすくなります。
実際のサンプルをみて確認していきましょう。
目次
エクセルで桁数を指定し揃える方法1【関数で揃える】
まずは、関数を使って桁数を揃える方法をみていきます。
今回は桁数を5と指定して揃えてみましょう。
下の図ではB3セルに「23」と入力しています。

C3セルに次の数式を入力してください。
=TEXT(B3, “00000”)

C3セルに結果「00023」が表示されました。

TEXT関数について詳しくみていきましょう。
=TEXT(B3, “00000”) の「00000」は、5つの数字が入る“枠”のようなものです。
そこに「23」を入れると、前の3つの枠が空いてしまうので、Excelが自動で「0」を入れて「00023」としてくれます。
C4セルからC7セルにもオートフィルで入力しましょう。
これでB3セルからB7セルの数字を5桁の数字へ揃えることができました。

TEXT関数は結果を文字列として出力するため、計算には利用できませんが、コードやIDなど、文字列として扱いたいデータに便利です。
エクセルで桁数を指定し揃える方法2【表示形式で揃える】
次に表示形式で揃える方法です。
前回の関数がデータの「値そのもの」を変えるものだったのに対して、
「表示形式」は、印刷や見た目を整えるための“表面加工”のようなものです。
印刷や一覧表示のときに、桁数を統一して見やすく整えることができます。
まず、桁数を揃えたいセル範囲を選択して、右クリックから「セルの書式設定」を開きます。

「表示形式」タブの「ユーザー定義」を選び、種類の枠に指定する桁数分の0を入力します。
今回は5桁にするとして、「00000」と入力します。

OKを押すと、選択した部分が全て5桁の数字に統一されました。

このように、「見え方」を変えるのが表示形式です。
たとえば、IDや商品コードなどを決まった桁数でそろえて表示したい場合に便利です。
エクセルで桁数を指定し揃える方法3【数式で0を付けて揃える】
最後に、数式で0を付けて揃える方法です。
LEN関数で文字数を数え、足りない分だけREPT関数で「0」を繰り返し付けます。
下の図ではB3セルに「23」と入力しています。
今回も5桁で揃えます。
C3セルに次の数式を入れてください。
=REPT(“0”,5-LEN(B3))&B3

結果は「00023」となります。

数式について詳しくみていきましょう。
まず、REPT関数で「0」を何回繰り返すかを設定します。
そのとき、5−LEN(B3) により、B3 の桁数を指定桁数(今回は 5 桁)から引いて求めます。
5桁ならB3(2桁)を引いて3回となりますので、3回「0」が表示されます。
「000」と元のB3セルの値を &(アンパサンド)で結合すると、「00023」となります。
数式をC4セルからC5セルまでオートフィルで入力します。
5桁の数字に揃えることができました。

まとめ エクセルで桁数を指定する方法
この記事では、エクセルで桁数を指定する方法について解説しました。
TEXT関数は手軽に桁数を固定でき、表示形式は見た目を整えるのに便利です。
REPT関数とLEN関数を組み合わせた数式では、より柔軟に桁を指定することができます。
目的に合わせて方法を使い分け、データを正確かつ見やすく整えましょう。
エクセルの様々な処理を理解し、業務に役立てていきましょう。