ちょっとした工作するときなどに細長い銅の線(導線)を使用することがあります。
そして、この導線の太さを選ぶときには、その断面積を参考にするケースが多いです。そのため、断面積の計算方法を理解しておくといいです。
ここでは、導線の断面積の求め方について解説していきます。
目次
導線の断面積の公式
まずは、導線の構造について簡単に解説していきます。
導線とは、以下のよう中に導体(材質:銅(Cu))があり、外側に絶縁性の樹脂が巻かれている構造をとります。
そして、断面積を考えるときには、基本的に中の導体の部分のみを考慮すればいいです。
さらに、つまり導線の断面積というと金属部分の直径(d)を用いた場合、以下のような計算式で表すことが出来ます。
このようにして、導線の断面積を求めることができます。
導線の断面積を計算してみよう
それでは、導体部分の面積の算出に慣れるためにも実際に練習問題を解いてみましょう。
例題
ある導線の中の金属部分の直径は3mmです。このときの、導線の断面積はいくらになるでしょうか。
解答
上述の計算式に従って計算を行っていきましょう。
すると、断面積=3×3×3.14÷4=7.065mm2(平方ミリメートル)と求めることができるのです。
逆に、断面積から導線の金属部分の直径も求めていきましょう。
例題
導線の断面積が12.56mm2であるとき、導体部分の直径はいくつになるでしょうか。
解答
今度は導線の面積から逆算していきます。
直径をxとおくと、12.56=x^2 × 3.14 ÷ 4より、x^2=16となります。
よって、この導線の金属部分の直径は4mm(ミリメートル)と求めることができます。
特に、電気関連の物事に関わる方では、導線に関する知識を身につけておくといいため、きちんと理解しておきましょう。
まとめ
ここでは、導線の断面積の定義や計算方法について解説しました。
導線は、中の導体部分と外側の被覆部分から構成されています。そして、導線の断面積というときは、基本的に「中の金属部分の断面積がどの程度か」を指しています。
そして、導線の断面積を求めるためには、導体部分の直径を用いて「断面積=直径×直径×3.14÷4」という式によって計算できます。
逆に、断面積から直径を算出したいときは、上の式を活用し逆算していくといいです。
導線の断面積に関する知識を身に付き、あなたの業務や私生活などに役立てていきましょう。