科学

電気を通さない金属はあるのか?アルミは電気を通さない?

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普段何気なく生活している中には、さまざまな面白い科学が潜んでいることがあります。

たとえば、身の回りのものには「電気を通すもの」と「電気を通さないもの」に分類することができるといえ、その見分け方を身につけておくといいです。なお、金属などの基本的に導電性があるものの中でも、「電気を通さない金属というものが存在するかどうか」理解していますか。

なお、アルミは電気を通さないと耳にすることがありますが本当でしょうか。

ここでは、「導電性がない金属は存在するのか」「アルミは電気を通さないのか」について解説していきます。

目次

通電できない金属はあるのか

結論から言いますと、「電気を通さない金属」というものは存在しません。

これは、そもそもの金属の定義として「電気や熱をよく伝導する」というものがあるためです。つまり、定義として導電性があるものが金属結晶(金属)に分類できるのです。

なお、金属に電気を通さないものはない理由としては、金属結晶には自由電子が含まれることが大きな要因といえます。

具体的には、金属に対して電圧を印加させた場合、プラス側に内部の自由電子が移動することになります。

そして、電流は電子とは逆の向きに流れるものとこちらも定義されているため、金属には電気伝導性があるわけです。このような理由から、金属には電気を通さないものはないといえます。

アルミは電気を通さないのか

なお、たまにアルミニウム(アルミ)は電気を通すのか?通さないのか?で迷っている方がいますが、アルミは金属であるため、電気を通します

ただ、厳密にはアルミの表面はアルミナ(Al2O3)という酸化被膜で覆われているため、この部分は絶縁性が実は高いのです。しかしながら、アルミの場合では、この酸化被膜が非常に薄い状態となっているために、このバリアのような層を破壊して、電気が流れているのです。

このとき、酸化被膜をあえてたくさん付ける処理をしたアルマイト(アルミの加工品)というものがありますが、こちらでは絶縁性が高い電気を通さない(通しにくい)ものに変化するのです。

そのため、通常のアルミ自体は電気を通すが、加工製品のアルマイトでは電気を通さないものもあることを理解しておくといいです。

身近な科学現象を理解し、毎日の生活をより楽しんでいきましょう。

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アラサーの男性です。自分が今まで経験・勉強してきた「エクセル」「ビジネス用語」「生き方」などの情報を、なるべくわかりやすく、楽しく、発信していきます。 一緒に人生を楽しんでいきましょう