例えば、宝石のダイヤモンドではその大きさにより価格が大きく変化します。
そしてダイヤモンドの量(質量)を決める単位として、「カラット(キャラット」と呼ばれるものがあります。
このカラットとはどのような単位であり、どう変換できるのでしょうか。
ここではダイヤモンドなどの単位であるカラットについて、解説していきます。
目次
1カラット(ct)は何mgなのか
実はカラットは、ダイヤなどの宝石の質量を表すのに使用される単位であり、1カラットは0.2mgと定義されています。
なお、カラットは別名キャラットとも呼び、記号ctで表記されます。
逆にミリグラムをカラットに換算していくには、mgがついた数値を0.2で割るといいのです。
指輪についている宝石のカラット数は、基本的に以下のように指輪の内側に記載されています。
ct(キャラット)とmg(ミリグラム)の変換の計算問題を解いてみよう
それでは、カラットの換算に慣れるためにも、練習問題を解いてみましょう。
例題1
2ctは何mgに換算できるでしょうか。
解答1
上の定義に従って、カラットをミリグラムに変えていきます。
2 × 0.2 = 0.4mg と換算できます。
今度は逆にミリグラムからカラットへの計算を行っていきましょう。
例題2
1mgは何ctに相当しますでしょうか。
解答2
こちらも上の換算式に従っていきましょう。
1÷0.2=5ctとなるわけです。
1キャラットのダイヤの直径は何ミリに相当するのか
1カラットのダイヤの直径はおよそ6mmほどとなります。これは計算によっても求めることかできます。
ダイヤを完全な球として考えてみましょう。直径を求めるには、ダイヤの密度の数値約3.5g/cm3を用います。
ここで、体積=質量/密度という計算式を用います。
ここで、1ct、つまり0.2gの体積=質量/密度=0.2÷3.5=0.0571cm3=57.1mm3となるのです。
さらに、球の体積は、半径rを用いると4/3πr ^3と表せるため、4/3πr ^3=57.1mm3を解いていきます。
すると、r=6と求めることができるのです。
きちんとカラット数(キャラット数)の意味や、各種単位への換算方法について理解しておくようにしましょう。
まとめ
ここでは、「カラット(ct)とmgの変換方法、1カラットのダイヤの直径は何ミリなのか」ということについて解説しました。
1キャラットは、質量の単位の0.2mgに相当します。そのため、ctからmgに変換するには0.2をかければいいのです。逆にmgをctに換算するには、ミリグラムの数値を0.2で割るといいわけです。
また、ダイヤモンド1カラットの直径はおよそ6ミリ程度ともなります。
キャラットとグラム表記の単位換算になれ、科学的な数値の扱いを楽しんでいきましょう。