私たちが生活している中でさまざまな似ている用語を見かけることがあります。
例えば、空気と大気という言葉をよく聞くと思いますが、これらには厳密にそのような違いがあるのか理解していますか。
ここでは、空気と大気の違いと意味について解説していきます。
目次
空気と大気の違いと意味
まず、大気とは地球を含む惑星の表面付近に存在している気体のことを指します。つまり、地球でも月でも太陽でもその周囲にある気体のことを大気と表現しているわけです。
一方で、空気とは地球における大気のことを指しており、厳密には身近にある大気のことは空気とよぶことが基本です。つまり、空気は大気の中の1種であるといえるわけです。
なお、さらに空気は地球上での身近な大気と表現すると記載しましたが、地球上からの距離がある程度離れた場所にある気体のことを厳密に大気と呼ぶケースがあります。
よく宇宙飛行士の方がロケットで地球から離れる際に、大気圏に突入しましたなどと表現するのを聞いたことがあるでしょう。
つまり、地球近傍の気体のことを基本的には大気とも空気とも呼ぶけれど、さらに厳密に感がるのであれば、いわゆる窒素8割、酸素2割の組成の空気は最も地球表面にある気体のことを指すと考えるといいです。
以下のようなイメージです。
一方で、地球以外の惑星である月・太陽・金星・木星などであれば、このような空気と大気の区別はなく、すべて近傍にある気体のことは大気と区別することとなるわけです。
なお、大気圏をさらに離れると今度は、気体が存在しないいわゆる宇宙空間に突入することになるわけです。
つまり、大気と呼ばれる気体が存在するのは、地球やそれ以外の惑星の周囲だけであり、かつ地球において最も表面に近い部分に位置する大気を空気と呼ぶことを理解しておきましょう。
まとめ
ここでは、大気と空気の違いについて解説しました。
大気とは、地球や地球以外の月・太陽・金星・木星等の惑星付近に存在する気体のことを指します。特に、地球における大気のことを広義の意味では空気と呼びます。
さらに、狭義の意味においては空気とは、地球での大気の中でも、最も表面に近い層のことを意味します。いわゆる酸素2割、窒素8割の組成の私達の身近にある気体が空気に当たるわけです。
きちんと空気と大気の違いを理解して毎日を快適に過ごしていきましょう。