よく銅や銀などの金属には「殺菌作用がある」ということを耳にします。
例えば、台所の三角コーナーに材質が銅である10円玉を入れておくだけで、実際に防カビ対策になったり、匂い(臭い)がほとんどしなくなったりするわけです。
実は、銅を始めとした金属には微量金属作用と呼ばれるものが存在し、これによる殺菌、公金ができるため、カビ・錆びなどの対策ができるのです。
ここでは「銅の微量金属作用と殺菌・抗菌の関係性」「台所のシンクのカビ、錆び、匂い対策としてはどのように対応するといいのか」について解説していきます。
目次
銅の微量金属作用と殺菌・抗菌効果
先にも述べたように、銅には微量金属作用と呼ばれる力によって、殺菌・抗菌ができることが知られています。
代表的な例としては、「防カビ効果」「水道管内部の菌類」「病気の原因のインフルエンザウイルス・ノロウイルス」「蚊の過剰発生」「台所のシンクの匂い・雑菌の増殖」などが挙げられます。
これはすべで科学的にわかっているものであり、実際に以下のようなデータが揃えられています。
http://www.jcda.or.jp/feature/tabid/88/Default.aspxより引用
なお、この銅の微量金属作用とは、その詳しいメカニズムは完全にはわかっていないもの説の一つによっては、
銅が銅イオンとなる際(Cu→Cu2+と酸化される)、酸化還元反応で水を過酸化水素(H2O2)に変化させ、さらにはOH-イオンとヒドロキシルラジカル(OH・)に再変化させる酸化還元反応を引き起こすと考えられています(以下の通り)
http://www.jcda.or.jp/qa/tabid/91/pno_510/2/Default.aspxより引用
そして、このヒドロキシラジカルを始めとして、ラジカルは電子が一つと非常に不安定な状態であることから、周囲から電子を引き抜いて、安定な状態となりたがるわけです。
このときの周囲の電子を奪うという作用が、周囲の菌などを死滅させる作用と一致しているために、殺菌・抗菌性が銅にはあるという理屈なのです。これが、銅の微量金属作用の原理(メカニズム)といえます。
以下のようなイメージをもっておくといいです。
このような銅の働きによって、上述のような「防カビ効果」「水道管内部の菌類」「病気の原因のインフルエンザウイルス・ノロウイルス」「蚊の過剰発生」「台所のシンクの匂い・雑菌の増殖」ができるのです。銅を入れておくだけで、これらが見込めるとはかなり驚きですね。
台所の三角コーナーや排水溝に10円玉(銅)を入れておくだけでも、かなり綺麗になり臭いも減る【微量金属作用】
なお、身近なところでの銅による殺菌・抗菌作用(微量金属作用)を実感するためには、流しの三角コーナーや排水溝などの水回りに数枚の10円玉を入れておくだけでいいです。
これだけで、普通に汚れの発生や匂いの発生が起きにくくなります。以下のような様子です。
このとき10円玉(銅)としては、より綺麗なピカピカしているものの方がより微量金属作用を得やすくなります。これは、汚れている銅は表面に別の異物が付着していることで汚くなっているので、これがないピカピカな銅の方がより銅から銅イオンへの変換が行われやすいためです。
すると、よりヒドロキシラジカルの生成量が増えることで、菌やウイルスへの殺菌・抗菌作用が高まり、臭いや汚れの発生が抑制できるというわけです。
10円玉よりも銅性の排水網を使った方がより汚れにくくなる
なお、排水溝周りであれば10円玉を入れるよりも専用の容器を入れるといいです。以下のような製品が販売されており、10円玉よりも接触面積が大きくなること、新しい状態でくるため殺菌作用が強いことから、汚れや臭いの発生を大きく抑制できるのです。
上手に銅の微量金属作用(殺菌・抗菌作用)を活用していきましょう。
まとめ
ここでは、銅の微量金属作用や身近な水回りでの銅(10円玉)での殺菌・抗菌を行うための方法について解説しました。
銅の微量金属作用とは、銅が銅イオンになり、水分をヒドロキシルラジカル(OH・)に変化させ、これが菌やウイルスから電子を奪うことでの殺菌・抗菌効果を起こすことを意味します。
例えば、台所の三角コーナーや排水溝周りなどに10円玉(銅)を入れるなどで臭いや汚れを抑制する効果を実感できます。なお、更なる銅の殺菌作用を得たい場合には、専用の銅製のごみ受けなどを使用するといいです。
上手に銅の力を借りて、毎日の生活をより快適にしていきましょう。