身近な科学現象として「特定の物質の電気が流れるかどうか」を考えることがよくあります。
例えば、身近な調味料である「ケチャップ」「マヨネーズ」には通電性があるのものなのでしょうか。
ここでは「ケチャップ、マヨネーズには電気を通すことができるのか」とその理由と共に解説していきます。
目次
ケチャップには通電できるのか?その理由は?
結論から言いますと、ケチャップに外部電源などによって電圧をかけると電流が流れます。つまり、電気を通すことができるといえます。
この理由について以下で確認していきます。
まずケチャップは、トマト、塩、砂糖、お酢、香辛料などの複数の成分で構成されています。ここでをトマト自体、塩分、お酢などは電解質であり、水に溶けて電離(プラスイオン、マイナスイオンに分かれる)するのです。
そして、このイオンが溶液中に存在している状態で電圧をかけるとプラスの電極側にはマイナスイオンが、マイナスの電極側にはプラスのイオンが移動していくのです。
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つまり、これが電流が流れることに相当します。
まとめますと、ケチャップには電流が流れるためのイオンの元となる電解質(トマト、お酢、塩分など)が含まれているために、通電することができるといえるのです。
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マヨネーズには電流が流れるのか【電気を通す?】
なお、身近な物質であるマヨネーズでも良く電気を通すといえます。
この理由についても構成成分の観点から考えていきましょう。
マヨネーズには、油分、お酢、塩分などで構成されていますよね。つまり、先にも述べたケチャップと同じように電解質である、お酢や塩分が配合されているために電気を通すのです。
以下のようなイメージです。
![](https://white-circle7338.com/wp-content/uploads/2019/08/%E3%83%9E%E3%83%A8%E3%83%8D%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%81%8C%E9%9B%BB%E6%B0%97%E4%BF%AE%E6%AD%A3-577x400.jpg)
結局のところ、その物質自体に電気を流せることの起因する物質(電解質)やイオンを流す基礎(水など)が存在しているかどうかが電気を通すのか、通さないかに関わっているのです。
まとめ
ここでは、ケチャップやマヨネーズには導電性があるのかとその理由について解説しました。
結論としては、ケチャップもマヨネーズも電気を通すことが可能です。ケチャップでは、トマト、お酢、塩分などの電解質が水分中で電離し、イオンとなっているために電流が流れやすいのです。
一方でマヨネーズでも、お酢や塩が入っているために、同様に電気を通すことができるのです。
電気を流せる理由などの身近な科学を理解し、毎日をより楽しんでいきましょう。