USBの転送速度の実測方法は?ベンチマークツールも!(実効速度の測り方:確認手順:目安など)
USB機器を使っていると、パッケージや仕様書に書かれた転送速度と、実際に使ったときの体感速度が大きく違うと感じることがあります。
これは理論値と実効速度は別物だからです。
USBメモリや外付けSSD、USBハブなどを選ぶとき、本当に速いのかどうかを自分の目で確認したいという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、USBの転送速度の実測方法について詳しく解説していきます。
あわせて、実効速度の測り方や確認手順、便利なベンチマークツール、速度の目安なども紹介します。
USBの転送速度を正しく測れるようになれば、機器選びの失敗や無駄な買い替えを防げます。
専門的な知識がなくても実践できる内容になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
USBの転送速度を実測するには専用ベンチマークソフトを使うのが結論です
それではまずUSBの転送速度の実測方法について解説していきます。
結論からお伝えすると、USBの転送速度を正確に知りたい場合はベンチマークソフトを使って実測することが最も確実な方法です。
USBの規格には理論上の最大転送速度が定められていますが、実際の使用環境ではケーブルの品質やポートの状態、接続する機器の性能などによって速度が変動します。
そのため、カタログスペックだけを見て判断するのはおすすめできません。
実測には、CrystalDiskMarkやATTO Disk Benchmarkといった無料ソフトを利用するのが一般的でしょう。
これらのソフトを使えば、読み込み速度と書き込み速度を数値とグラフで可視化できます。
数分の作業で結果が確認できるため、初心者でも扱いやすいのが魅力です。
USBの実測速度を知りたいときは、理論値を鵜呑みにせず、必ず専用ソフトで実際の数値を確認することが大切です。
これにより、購入前後のギャップを防ぎ、自分の使い方に合った機器を選べるようになります。
次の見出し以降では、USBの規格ごとの理論値や、具体的な測定手順について順を追って説明していきます。
USBの転送速度とは規格ごとに定められた理論上の上限値です
続いてはUSBの転送速度とはそもそも何なのかを確認していきます。
USBの転送速度とは、規格ごとに定められた理論上の最大値のことを指します。
USBには複数の世代や規格があり、それぞれ対応する最大速度が異なります。
規格を正しく理解しておくことで、実測した数値が妥当なのかどうかを判断しやすくなるでしょう。
USB2.0の転送速度は最大480Mbpsが目安です
USB2.0はやや古い規格ですが、いまだにマウスやキーボードなどの周辺機器で採用されています。
理論上の最大転送速度は480Mbpsとされています。
バイト換算するとおよそ60MB毎秒ほどになりますが、実際にはオーバーヘッドの影響でさらに遅くなるのが一般的です。
大容量データのやり取りにはあまり向いていない規格といえるでしょう。
USB3.0や3.1、3.2の転送速度は世代ごとに大きく異なります
USB3.0以降は転送速度が大きく引き上げられています。
USB3.0は5Gbps、USB3.1Gen2は10Gbps、USB3.2Gen2x2になると20Gbpsまで対応する規格も登場しています。
名称がわかりにくいという声も多く、購入時に規格を見誤ってしまうケースも少なくありません。
製品を選ぶ際は、パッケージやポートの色だけでなく、対応規格の表記も確認しておくと安心です。
USB4やThunderboltの転送速度は最大40Gbpsに達します
最新のUSB4規格では、最大40Gbpsという非常に高速な転送に対応しています。
Thunderbolt3や4と互換性を持つ製品も多く、映像編集用の外付けSSDなどで採用が進んでいます。
ただし、ホスト側とデバイス側の両方がUSB4に対応していなければ、本来の速度は発揮されません。
接続するパソコンやケーブルの規格も含めて確認することが重要でしょう。
| 規格 | 理論上の最大転送速度 | 主な用途 |
|---|---|---|
| USB2.0 | 480Mbps | マウス、キーボード、簡易プリンタ |
| USB3.0(3.2Gen1) | 5Gbps | USBメモリ、外付けHDD |
| USB3.1Gen2(3.2Gen2) | 10Gbps | 外付けSSD、モバイルストレージ |
| USB3.2Gen2x2 | 20Gbps | 高速外付けSSD |
| USB4 | 40Gbps | 映像編集用ストレージ、外付けGPU |
USBの実効速度を測定する前には環境の確認と準備が欠かせません
続いては実効速度を測定する前の準備について確認していきます。
正確な数値を得るためには、測定前の環境確認がとても重要です。
準備を怠ると、正しい実力を反映しない数値が出てしまうこともあります。
測定対象の機器とケーブルを事前に確認しておきます
まずは測定したいUSB機器の対応規格を確認しましょう。
USBメモリや外付けSSD本体だけでなく、使用するケーブルの規格も速度に影響します。
安価なケーブルの中には、見た目はUSB3.0対応でも実際にはUSB2.0相当の性能しかないものも存在します。
ケーブル自体がボトルネックになっていないかどうか、事前にチェックしておくと安心です。
パソコン側のポートと接続方法を確認します
次に、接続するパソコン側のUSBポートが対象の規格に対応しているかを確認します。
USBハブを経由して接続すると、ハブの性能によって速度が制限される場合があります。
正確な実力を測りたい場合は、パソコン本体のポートに直接接続する方法がおすすめです。
ノートパソコンの場合は、電源に接続した状態で測定すると安定した結果が得やすくなります。
バックグラウンドの動作を減らして測定条件をそろえます
測定中に他のアプリケーションが動いていると、正確な数値が出にくくなります。
ウイルススキャンやクラウド同期などのバックグラウンド処理は、可能であれば一時停止しておきましょう。
複数回測定して平均値を確認することで、より信頼性の高いデータが得られます。
測定環境がそろっていないと、同じ機器でも測定のたびに結果が大きくばらついてしまいます。
正しい比較をしたいときほど、接続方法や測定条件を統一することが欠かせません。
USBの転送速度測定に使えるベンチマークツールを紹介します
続いては具体的なベンチマークツールについて確認していきます。
ここでは、初心者でも扱いやすい定番のベンチマークソフトを紹介します。
いずれも無料で利用できるものが中心なので、気軽に試してみてください。
CrystalDiskMarkは日本国内で最も広く使われているツールです
CrystalDiskMarkは、Windows向けの無料ベンチマークソフトです。
シーケンシャル読み書きだけでなく、ランダムアクセス性能も測定できるのが特徴でしょう。
操作画面がシンプルで、対象ドライブとテストサイズを選ぶだけで簡単に計測できます。
USBメモリやSSDの比較レビューでも頻繁に使われているツールです。
ATTO Disk Benchmarkは細かいブロックサイズ別の速度がわかります
ATTO Disk Benchmarkは、老舗ストレージメーカーが提供するベンチマークソフトです。
データサイズごとの転送速度をグラフで確認できるため、どのファイルサイズで速度が伸びるのかを把握しやすくなっています。
メーカーの公称値がATTOでの測定結果を基準にしていることも多く、スペック比較に向いているツールといえるでしょう。
Blackmagic Disk Speed TestはMac環境での測定に便利です
Blackmagic Disk Speed Testは、もともと映像編集向けに開発されたツールです。
Mac環境での測定に強く、直感的なインターフェースで読み込みと書き込みの速度を確認できます。
動画編集用の外付けSSDを選ぶ際には、特に参考になるツールでしょう。
| ツール名 | 対応OS | 特徴 |
|---|---|---|
| CrystalDiskMark | Windows | 操作が簡単で情報量が豊富 |
| ATTO Disk Benchmark | Windows | ブロックサイズ別の詳細な結果がわかる |
| Blackmagic Disk Speed Test | Mac | 映像編集用途に強い |
| AJA System Test | Windows、Mac | 動画コーデック単位でのテストが可能 |
実際にUSBの転送速度を測定する手順を解説します
続いては実際の測定手順を確認していきます。
ここでは、代表的なツールであるCrystalDiskMarkを例に、実測の流れを紹介します。
ソフトをインストールして対象ドライブを選択します
まずは公式サイトや配布元からベンチマークソフトをダウンロードし、インストールします。
起動したら、測定したいUSB機器のドライブを画面上で選択しましょう。
複数のドライブが接続されている場合は、誤って別のドライブを測定しないよう注意が必要です。
テストサイズと回数を設定して計測を開始します
次に、テストに使用するデータサイズとテスト回数を設定します。
1GB程度のテストサイズであれば、数分程度で結果が得られることが多いでしょう。
設定が終わったら、実行ボタンを押して計測を開始します。
計測中は機器を取り外したり、他の重い作業を行ったりしないようにしてください。
結果に表示される項目の意味を理解して読み解きます
計測が完了すると、シーケンシャル読み書きとランダム読み書きの数値が表示されます。
日常的なファイルコピーの体感速度に近いのは、シーケンシャル読み書きの数値です。
一方、細かいファイルを大量に扱う作業には、ランダムアクセスの数値が影響します。
たとえば、シーケンシャル書き込みが400MB毎秒と表示された場合を考えてみましょう。
これは1秒間に約400メガバイトのデータを書き込める性能があることを意味します。
10GBの動画ファイルであれば、単純計算でおよそ25秒前後で転送できる計算になります。
数値の意味を理解しておくことで、結果を実際の作業時間に落とし込みやすくなるでしょう。
実測値が理論値より遅くなる主な原因を知っておきましょう
続いては実測値が理論値より遅くなる原因について確認していきます。
実際に測定してみると、規格上の理論値よりも大幅に低い数値が出ることは珍しくありません。
その背景にはいくつかの共通した原因があります。
ケーブルやポートの規格が一致していないケースです
USB3.0対応の機器を使っていても、ケーブルやポートがUSB2.0相当だと、速度は低い方の規格に合わせられてしまいます。
見た目だけでは規格を判別しにくいことも多く、意外な落とし穴になりがちです。
接続する機器すべての規格をそろえることが、本来の速度を引き出す近道でしょう。
ストレージ側の性能がボトルネックになっているケースです
USBの規格上は高速でも、内部のフラッシュメモリやコントローラーの性能が追いついていない製品もあります。
特に安価なUSBメモリでは、公称値と実測値の差が大きくなりやすい傾向です。
この場合、USB規格ではなくストレージ本体の性能そのものが上限を決めていることになります。
発熱によるサーマルスロットリングが起きているケースです
高速な外付けSSDでは、長時間の連続転送によって内部が発熱し、性能が自動的に制限されることがあります。
これはサーマルスロットリングと呼ばれる現象です。
放熱性の高いケースを選んだり、風通しの良い場所で使用したりすることで、ある程度改善できるでしょう。
実測値が理論値より低くても、それだけで不良品と判断するのは早計です。
ケーブル、ポート、ストレージ本体、発熱など、複数の要因を切り分けて確認することが大切です。
USBの転送速度の目安と用途別の考え方を解説します
続いては転送速度の目安と用途別の考え方について確認していきます。
どの程度の速度があれば十分なのかは、使い方によって変わってきます。
用途別に見た転送速度の目安です
普段使いのファイル保存であれば、USB3.0相当の速度でも十分快適に使えるでしょう。
大容量の動画編集や4K映像の書き出しを行う場合は、USB3.1Gen2以上の速度が欲しいところです。
複数台の高解像度モニターを接続する場合などは、USB4やThunderbolt対応機器が安心でしょう。
| 用途 | 目安となる転送速度 |
|---|---|
| 写真や文書などの一般的なファイル保存 | USB3.0(5Gbps)程度 |
| 大容量動画データのバックアップ | USB3.1Gen2(10Gbps)以上 |
| 4K、8K映像編集 | USB3.2Gen2x2から USB4 |
| 外部GPUや高解像度マルチモニター | USB4、Thunderbolt |
速度が遅いと感じたときのチェックリストです
実測して速度に不満を感じたときは、まず接続ポートとケーブルの規格を見直してみましょう。
USBハブを経由している場合は、パソコン本体に直接つなぎ変えて再測定してみることも有効です。
ドライバやOSのアップデートが影響しているケースもあるため、最新の状態になっているかどうかも確認してください。
機器選びで失敗しないためのポイントです
製品を選ぶ際は、パッケージに記載された最大速度だけでなく、実際のレビューやベンチマーク結果を参考にするのがおすすめです。
同じUSB3.2対応と書かれていても、製品ごとに実測値には差があります。
価格だけで選ぶのではなく、用途に見合った実効速度が出るかどうかを基準に選ぶと失敗が少なくなるでしょう。
可能であれば、購入前に第三者による実測レビューを確認しておくとより安心です。
まとめ
今回は、USBの転送速度の実測方法やベンチマークツール、実効速度の測り方や確認手順、目安について解説してきました。
USBの転送速度は規格上の理論値だけで判断せず、CrystalDiskMarkなどのベンチマークソフトを使って実際に測定することが大切です。
測定時にはケーブルやポートの規格、接続方法をそろえることで、より正確な数値を得られます。
実測値が理論値より低い場合は、ケーブル、ストレージ本体の性能、発熱など、原因を一つずつ切り分けて確認してみましょう。
自分の用途に合った速度の目安を把握しておけば、今後の機器選びで失敗するリスクも大きく減らせるはずです。
ぜひ今回の内容を参考に、お使いのUSB機器の実力を一度チェックしてみてください。