「ペタバイトの上には何があるの?」と疑問に思ったことはないでしょうか。

ギガバイト・テラバイト・ペタバイトと単位が大きくなっていくデータ容量の世界には、さらにその先の単位が存在しています。

本記事では、ペタバイトの上の単位とエクサバイトとの関係を中心に、データ容量の単位体系・単位変換・TB・GB・MBとの比較まで、わかりやすく丁寧に解説していきます。

クラウド・ビッグデータ・AIなどのデジタル技術に関わる方や、データの単位に興味を持った方にとって、必ず役立つ知識が詰まっています。

ぜひ最後まで読み進めて、データ容量の単位体系を完全に理解してください。

ペタバイトの上の単位は何か?結論から解説

それではまず、ペタバイトの上に位置する単位について結論からわかりやすく解説していきます。

ペタバイト(PB)の上の単位は、エクサバイト(EB:Exabyte)です。

1エクサバイト = 1,000ペタバイト = 10の18乗バイトという関係になっています。

さらにその上にはゼタバイト(ZB)・ヨタバイト(YB)・ロナバイト(RB)・クエタバイト(QB)と続いており、データ容量の単位体系はペタバイトの先にも広大な世界が広がっています。

ペタバイトより上の単位の順番:ペタバイト(PB)→ エクサバイト(EB)→ ゼタバイト(ZB)→ ヨタバイト(YB)→ ロナバイト(RB)→ クエタバイト(QB)。それぞれ1,000倍ずつ大きくなっていきます。

かつては「ペタバイトやエクサバイトは理論上の単位」と言われていましたが、現代のインターネット・クラウド・ビッグデータの爆発的な拡大により、エクサバイト・ゼタバイト規模のデータが実際に扱われる時代になっています。

データ量の増大スピードは想像を超えており、数年前には非現実的だった単位が今や企業・社会インフラの現場で使われています。

データ容量の単位体系を一覧で確認

まずデータ容量の単位体系を上から下まで一覧で確認しましょう。

単位名 略称 バイト数(10進数) SI接頭語
クエタバイト QB 10の30乗 クエタ(Q)
ロナバイト RB 10の27乗 ロナ(R)
ヨタバイト YB 10の24乗 ヨタ(Y)
ゼタバイト ZB 10の21乗 ゼタ(Z)
エクサバイト EB 10の18乗 エクサ(E)
ペタバイト PB 10の15乗 ペタ(P)
テラバイト TB 10の12乗 テラ(T)
ギガバイト GB 10の9乗 ギガ(G)
メガバイト MB 10の6乗 メガ(M)
キロバイト KB 10の3乗 キロ(K)

この一覧を見ると、ペタバイトはデータ単位体系の中間あたりに位置していることがわかります。

私たちが日常で使うGB・TBから見ると桁違いに大きく、一方でエクサバイト以上の単位から見るとまだ小さな単位です。

SI接頭語の仕組み

データ容量の単位に使われる「ペタ」「エクサ」などの接頭語は、国際単位系(SI)で定められたものです。

それぞれの接頭語は1,000倍ずつ大きくなるという規則性を持っており、この規則性を覚えておくと単位間の関係を簡単に理解できます。

【主なSI接頭語の意味と読み方】

・キロ(K):10の3乗 = 1,000倍

・メガ(M):10の6乗 = 100万倍

・ギガ(G):10の9乗 = 10億倍

・テラ(T):10の12乗 = 1兆倍

・ペタ(P):10の15乗 = 1000兆倍

・エクサ(E):10の18乗 = 100京倍

・ゼタ(Z):10の21乗 = 10垓倍

・ヨタ(Y):10の24乗 = 1秭倍

これらの接頭語はデータ単位だけでなく、長さ・重さ・電力など様々な物理量にも使われる汎用的な概念です。

2進数ベースの単位(ビバイト系)

コンピューターは2進数で動作するため、正確には2のべき乗を基準とした別の単位体系も存在します。

「ペビバイト(PiB)」「エクスビバイト(EiB)」などがその例で、IEC(国際電気標準会議)によって規格化されています。

一般に「ペタバイト」と表記する場合は10進数基準の1,000TB、「ペビバイト」と表記する場合は2進数基準の1,024TiBを意味します。

OSやストレージ管理ツールでは2進数基準が使われることが多く、パッケージ記載の容量と実際のOS上の容量が異なる原因のひとつになっています。

エクサバイトとは何か?ペタバイトとの関係

続いては、ペタバイトの上の単位であるエクサバイトについて詳しく確認していきます。

エクサバイトはまだ日常生活で頻繁に聞く単位ではありませんが、インターネット全体のデータ量を語る際に欠かせない単位として急速に重要性が高まっています。

エクサバイトの定義と大きさ

エクサバイト(Exabyte、略称:EB)は、1EB = 1,000PB = 10の18乗バイトに相当するデータ容量の単位です。

1EBを具体的なイメージで表すと、1GBのファイルが10億個(10億GB)分に相当します。

【1エクサバイト(1EB)のイメージ】

・スマートフォン写真(4MB/枚):約2,500億枚分

・Full HD動画(5GB/時間):約2億時間分(約2万2,800年分)

・書籍(1冊1MB):10億冊分(世界最大の図書館の何千倍もの蔵書)

・1PBのHDDを1,000台並べて初めて1EBになる

これほど膨大な容量であっても、現代のインターネット社会では毎日エクサバイト規模のデータが生成・転送されているとされています。

エクサバイトが使われる現実の場面

エクサバイトという単位が実際に使われる場面を見ていきましょう。

場面 エクサバイトとの関連
インターネットトラフィック 世界のインターネット月間トラフィックは数百EB規模
クラウドサービス 大手クラウド事業者の総ストレージはEB〜ZB規模
SNSデータ FacebookやYouTubeなど主要SNSの蓄積データはEB規模
科学研究データ 宇宙観測・気候モデル・ゲノムデータの総量はEB規模
企業の業務データ 大手金融・通信・小売などのデータベースはPB〜EB規模

エクサバイトはもはや「理論上の単位」ではなく、現実の情報インフラを語る上で不可欠な単位になっています。

シスコシステムズの調査では、世界のインターネットトラフィックは年間数百エクサバイト規模に達しているとされており、データ量の増加速度は加速し続けています。

ペタバイトからエクサバイト以上への変換方法

ペタバイトからエクサバイト以上の単位への変換方法を確認しましょう。

【ペタバイト以上の単位変換】

1,000 MB = 1 GB

1,000 GB = 1 TB

1,000 TB = 1 PB(ペタバイト)

1,000 PB = 1 EB(エクサバイト)

1,000 EB = 1 ZB(ゼタバイト)

1,000 ZB = 1 YB(ヨタバイト)

1,000 YB = 1 RB(ロナバイト)

1,000 RB = 1 QB(クエタバイト)

それぞれの単位は1,000倍ずつ大きくなるというシンプルな規則性があるため、一度覚えてしまえば迷うことなく変換できます。

ゼタバイト・ヨタバイト以上の単位について

続いては、エクサバイトのさらに上に位置するゼタバイト・ヨタバイト以上の単位について確認していきます。

これらの単位は現時点では主に理論的・学術的な文脈で使われていますが、データ量の急増により近い将来に実用的な意味を持ち始めることが予想されています。

ゼタバイト(ZB)とは

ゼタバイト(Zettabyte、略称:ZB)は1,000EBに相当するデータ容量の単位です。

IDCのデータスフィアレポートによると、世界全体で年間生成・複製されるデータ量は2020年代にゼタバイト規模に達したとされています。

「ゼタバイト時代(Zettabyte Era)」という言葉が使われるほど、データ量の爆発的増加は現代社会の重要課題のひとつとなっています。

ヨタバイト・ロナバイト・クエタバイト

ヨタバイト(YB)はゼタバイトの1,000倍、10の24乗バイトに相当します。

現時点ではヨタバイト規模のデータを扱うシステムは存在しませんが、将来のデータ量増大に備えて単位として定義されています。

2022年にはIUPAC(国際純正・応用化学連合)によってロナバイト(RB:10の27乗)とクエタバイト(QB:10の30乗)が新たに定義されました。

これほど大きな単位まで定義されたことは、データ量の増大が今後も続くという科学者・技術者たちの認識を示しているといえるでしょう。

データ量の増大スピードとその背景

なぜこれほど大きな単位が次々と必要になっているのか、データ量増大の背景を理解しましょう。

【データ量増大の主な要因】

・スマートフォンの世界的な普及と写真・動画撮影量の爆増

・IoT(モノのインターネット)デバイスの急増によるセンサーデータの膨大化

・4K・8K動画コンテンツの普及によるファイルサイズの増大

・AI・機械学習の学習データとして膨大なデータが必要とされること

・クラウドサービスの普及によるデータの分散保存・バックアップの増加

・医療・ゲノム・気象・宇宙観測などの科学的データの急増

これらの要因が複合的に重なることで、世界のデータ量は指数関数的に増大し続けています。

この増加スピードは今後さらに加速すると予測されており、ペタバイト以上の単位への理解は今後ますます重要になるでしょう。

データ容量の単位を日常生活で活用する

続いては、データ容量の単位知識を日常生活やビジネスでどのように活用できるかを確認していきます。

ペタバイト・エクサバイトという大きな単位を理解することで、クラウドサービスの選択・データ管理・ITインフラの設計などに役立てることができます。

クラウドサービス選択への活用

個人・法人でクラウドストレージサービスを選ぶ際、データ容量の単位を正確に理解していることは重要です。

「5GB無料」「100GBプランが月額○○円」などの表示を正確に理解し、自分の使用量と照らし合わせてプランを選ぶことができます。

企業のIT部門やシステム管理者はTB〜PB規模のデータ管理に関する知識が求められる場面が増えており、単位の理解は実務上の必須スキルとなっています。

データ転送速度との関係

データ容量の単位と関連して、データ転送速度の単位についても理解しておくと便利です。

転送速度の単位 略称 容量単位との関係
メガビット毎秒 Mbps 1Mbps = 0.125MB/秒
ギガビット毎秒 Gbps 1Gbps = 0.125GB/秒
テラビット毎秒 Tbps 1Tbps = 0.125TB/秒
ペタビット毎秒 Pbps 1Pbps = 0.125PB/秒

ビット(bit)とバイト(Byte)は異なる単位であり、1バイト = 8ビットという関係にあります。

転送速度はビット/秒(bps)で表示されることが多いため、バイト換算する際は8で割る必要があります。

将来のデータ単位への備え

現在でもエクサバイト・ゼタバイトが実用単位になりつつある状況を踏まえると、ヨタバイト以上の単位もいずれ実用化されることが予測されます。

AIの急速な発展・メタバースの普及・量子コンピューターの実用化など、これからのテクノロジーの進化はデータ量の増大をさらに加速させるでしょう。

ペタバイト・エクサバイト・ゼタバイトという単位の概念を今のうちにしっかり押さえておくことが、これからのデジタル社会で活躍するための基礎知識になります。

まとめ

本記事では、ペタバイトの上の単位であるエクサバイトを中心に、データ容量の単位体系・単位変換・各単位の現実的な活用場面まで幅広く解説しました。

ペタバイト(PB)の上はエクサバイト(EB)→ゼタバイト(ZB)→ヨタバイト(YB)→ロナバイト(RB)→クエタバイト(QB)と続き、それぞれ1,000倍ずつ大きくなります。

エクサバイトはすでにインターネットトラフィック・クラウドサービス・科学研究などの場面で実用的に使われており、ゼタバイト時代も現実のものとなっています。

データ容量の単位体系を正確に理解することで、クラウドサービスの選択・データ管理・ITインフラ設計などに役立てることができます。

これからのデジタル社会においてデータ単位の知識はますます重要になりますので、ぜひ今回学んだ内容を実務や学習に活かしてみてください。

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