AGA(男性型脱毛症に悩んでいる方は、育毛剤や発毛剤を使ったり、生活習慣の改善を行
っていることがほとんどです。
中でも「食生活を見直す」ことは比較的容易にできる抜け毛予防への対策といえるため、本気で髪の毛を増やしたいのであれば実践すべきといえます。
たとえば、最近では高カカオチョコレートを摂取することは「体にいいと注目されていま
すが、「AGA治療としての効果」はあるものなのでしょうか。逆に甘いものであるため、ハゲを加速させることはないのでしょうか。
ここでは「チョコを食べると薄毛になるのか?それとも育毛にいいのか」についてその成
分の観点から解説していきます。
目次
チョコレートは育毛にいい?ハゲ(AGA)が進行する?
結論からいいますと、チョコレートは食べる量や製品によって毛量の改善したり、逆に薄毛が進行したりと変化します。
これはチョコレートに含まれている成分が、AGAの改善にいいものと悪いものの両方が含まれていることが理由です。チョコの含有成分の観点から、ハゲへの作用について以下で確認していきます。
チョコのカカオポリフェノールが薄毛の改善にいい
チョコレートの原料はカカオであるため、ポリフェノールの一種であるカカオポリプ
ェノールを豊富に含みます。
チョコレートといっても、ミルク分の多い製品からカカオ分が多いものまでさまざまであ
り、高カカオ含有率のチョコほどこのカカオポリフェノールの量も多いです。
以下のような製品です。
そして、私たちは特に健康や薄毛対策をせずに過ごしていると徐々に老化が進みます。老化が起こると、
・毛髪を支える頭皮のハリがなくなる。
・育毛・発毛を行う毛母細胞の働きが低下する
・抜け毛の原因であるジヒドロテストステロン(男性ホルモンの1種)の分泌量を上昇させる
などによって、薄毛が進行します。
このとき、チョコレートに含まれる抗酸化物質であるカカオポリフェノールを多く摂取すると、老化を抑制できるわけです(アンチエイジング効果がある)。
そのため、上述のようなハゲの促進させる影響を緩和させることができ、「脱毛の予防」「育毛の促進効果」が得られるといえます。
食物繊維(カカオプロテイン)が育毛にいい
「カカオポリフェノールだけでなく、チョコレートにはカ食物繊維の1種のカオプロテインという物質も多く含みます。
このカカオプロテインは難消化性物質であり、血糖値の上昇を抑制することができます。上述のように老化が薄毛につながるメカニズムについて記載しましたが、この加老となる主な原因の一つに高血糖が挙げられます。
血液中の糖が多い状態が長く続くと、血中のたんぱく質と結びつき「糖-たんぱく結合体(AGE)」という物質を生成します。
このAGEは実は老化物質の代表であり、分泌量が増加すると加老が進行しやすくなるのです。
このときに、チョコレートに含まれるカカオプロテインのような難消化性物質を多く摂取すると、血糖値の上昇を緩やかにし、老化の進行を抑制できるようになるのです。結果として、育毛につながるわけです。
糖質が多いチョコレートは避けるべき
上述のよう、血糖値の上昇を抑えるカカオプロテインを含有しているといっても、多くのチョコレートは糖質がかなり多いです。
そのため、いくらカカオプロテイン(難消化性物質)によって糖の吸収を抑制できるからといって、その効果以上に糖質を取っていれば高血糖になります。
そして、多くのチョコレートでは糖分を多く含んでいるため、これが原因で先にも述べたような原理によって糖質過剰で逆にハゲることもあるわけです。よって、上述の「カカオポリフェノール」「カカオプロテイン」の薄毛の回復効果を得たいのであれば、後に記載するようなチョコレートを摂取するといいです。
薄毛の改善のためのチョコレートの選び方・食べ方
それでは、AGA対策のためにはどのようなチョコをどのように摂取するのがいいのでしょうか。詳細を以下で確認していきます。
高カカオ・低糖質のチョコレートを食べる
最近では、体にいいチョコレートとしてカカオの含有率が高いものが有名になりつつありますが、これらはカカオポリフェノールの含有量も多いといえます。
代表的なものに、チョコレート効果86%(や72%)などがあります。このような高カカオチョコレートの場合は1日3~5枚程度を食べると薄毛の回復への効果を得られるといえます。
例えば、チョコレート効果の86%であれば1枚あたりのカカオポリフェノールの量が147mgとかなり高いです。
3枚ほど食べるだけで3×147=441mgとなります。この数値は薄毛の改善が期待できるカカオポリフェノールの摂取目安量200~500mgを満たした量となっています。
https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/shokuhin-seibun/polyphenol.htmlより引用
かつ、チョコレート効果86%であれば、1枚当たりの糖質が1.0gとかなり少ないです。
https://karadashift.jp/about/carbohydrateより引用
1日の糖質目安摂取量を130gと考えた場合でも、高カカオチョコレート3枚は糖質3.0gと2%程度に相当し、かなり低いわけです。
さらに、高カカオチョコレートでは、食物繊維の量も高くなる傾向にあります。これは、カカオ自体に多くの食物繊維(カカオプロテイン)が配合されているためです。
具体的には、チョコレート効果86%の場合は、1枚当たり0.8gに食物繊維が含まれており、3枚で2.4gに相当します。
育毛を含めた健康増進の観点からは1日あたり20g程度の摂取が望まれており、これの10%程度を得ることができます。
よって、高カカオチョコレートでは、ポリフェノールの量が非常に高い、糖質が少ない、食物繊維もやや配合されていることから、AGA対策に期待ができるわけです。
寝る前に摂取しない
なお、チョコレートには、眠気を覚ます作用がある「カフェイン」も豊富に含んでいます。そのため、上述のようチョコレート3枚程度でも就寝の直前に食べると睡眠の質を低下させるリスクがあります。
睡眠不足では「血行不良となる」「ストレス耐性が下がり、脱毛の原因のジヒドロテストステロン(DHT)を多く分泌する」などの悪影響で、ハゲを加速させるのです。
そのため上述のような高カカオチョコレートの育毛効果を得るためにも、寝る前に食べるのは避けましょう。
具体的には、高カカオチョコレート(今回は上例のチョコレート効果86%)では、100gあたり93mgであり、チョコレート効果1枚5gにはカフェイン4.65mg配合されていることになるのです。
https://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/01/dl/s0114-10j.pdfより引用
この量は1日のカフェイン摂取目安量の400mgよりはだいぶ少ないですが、寝る前に摂取するとなると話は別です。少量でも快眠を阻害する場合があるため、就寝前の摂取は避けましょう。
ただ、チョコレートの摂取意外にAGA治療の直接的に効く製品も使用するといい
このように、チョコを適切に摂取することで薄毛の回復への効果を期待できるわけですが、他にも直接的な育毛対策も行うといいです。
これは、チョコレートのポリフェノール(抗酸化物質)のハゲの改善効果があるといっても、薄毛の方は老化や血行不良だけでなく、遺伝などが原因で元から「ジヒドロテストステロンの分泌量が多い」人も多いといえます。
そのため、薄毛の原因がジヒドロテストステロン(DHT)の分泌過多である場合、チョコだけでは育毛ができないこともあります。
よって、
・育毛剤・発毛剤を使う
・生活習慣を整える(運動、睡眠、食事の改善)
・薄毛の改善に効く成分(ノコギリヤシ、亜鉛、ローズマリー、フィーバフュー)を摂取るう
などを複合的なAGA対策をすべきなのです。
私自身も重度の薄毛に悩んでいた経験がありますが、これらの育毛への対策を複合的に行うことによって、今では毛量がかなり回復したといえます。
適切なチョコレートの摂取や、各種薄毛治療を施すことによって、ハゲを回復していきましょう。
まとめ
ここでは「チョコレートが薄毛の回復に効果があるのか」「どのように摂取すると育毛への効果が表れるか」について確認しました。
チョコレートには、「カカオポリフェノール」「カカオプロテイン(食物繊維)」が豊富に含まれており、これらがAGAの回復に効果が期待できます。なお、高カカオチョコレートではかなりポリフェノールの含有量が高く、3~5枚食べるだけで、1日の目安摂取量を補うことができます。
このとき「糖質が高いチョコを多く食べること」「寝る前にチョコレートを摂取すること」は逆にハゲることがあるので、避けるべきです。
なお、チョコレートの適切な摂取だけでなく、「育毛剤・発毛剤の使用」「別の薄毛回復に効く成分の摂取」「生活習慣の改善」などできることはきちんと行うといいです。
あらゆる育毛対策によりAGAを克服していきましょう。