貴金属投資やコイン収集の世界では、オンス(oz)という単位が頻繁に使われています。特に金貨や銀貨の重量表示において、7/20オンスのような分数表記を目にすることがあるでしょう。
この記事では、7/20オンスが正確に何グラムに相当するのかを詳しく解説していきます。アメリカとイギリスにおける単位の使い分けや、実際の金貨・銀貨のサイズ、市場での価格相場についても具体的にお伝えしましょう。
貴金属への投資を考えている方、コレクションを始めたい方、あるいは単位換算の知識を深めたい方にとって、実用的な情報が満載です。オンスとグラムの関係性をしっかり理解することで、国際的な貴金属市場での取引も自信を持って行えるようになるはずです。
目次
7/20オンスは約10.89グラム:結論と基本換算式
それではまず、7/20オンスの重さについて結論から解説していきます。
7/20オンス(oz)は約10.89グラム(g)に相当します。この換算は、貴金属取引で標準的に使用される「トロイオンス」を基準としたものです。
トロイオンス(troy ounce)は金・銀・プラチナなどの貴金属専用の計量単位で、1トロイオンス=31.1035グラムと国際的に定義されています。
具体的な計算式は以下の通りです。
7/20 oz × 31.1035 g/oz = 10.886225 g ≒ 10.89 g
詳細な計算手順
7 ÷ 20 = 0.35
0.35 × 31.1035 = 10.886225グラム
小数点第3位を四捨五入すると10.89グラム
7/20オンスは0.35オンスとも表記でき、計算上は非常にシンプルな数値となります。この重量は金貨や銀貨の中でも比較的小型のサイズに該当し、携帯性と投資価値のバランスに優れた重量と言えるでしょう。
製造上の誤差や、コインの純度による若干の違いはありますが、基本的な換算値として10.89グラムを覚えておくと実用的です。トロイオンスは日常生活で使われる常衡オンス(1オンス=28.3495グラム)とは異なるため、貴金属取引では必ずトロイオンスが使用される点に注意しましょう。
この正確な換算知識があれば、オンライン取引や店頭での購入時にも、適正価格かどうかを自分で判断できるようになります。グラム単価から逆算してオンス価格を確認することも可能になるのです。
アメリカとイギリスにおけるオンス単位の使用実態
続いてはアメリカとイギリスでのオンスの使われ方について確認していきます。
イギリスにおける貴金属単位の歴史と現状
トロイオンスという名称の由来には諸説ありますが、フランスのトロワ(Troyes)という中世の交易都市に関連するという説が有力です。イギリスでは、1824年に貴金属の公式計量単位としてトロイオンスが法制化されました。
ロンドンは現在も世界最大級の貴金属市場の中心地であり、ロンドン地金市場協会(LBMA)が設定する金価格は国際的な指標となっています。イギリスの王立造幣局(Royal Mint)が製造するブリタニア金貨やソブリン金貨も、すべてトロイオンスを基準として作られているのです。
7/20オンスという分数表記は、伝統的な製造規格や特定のコインシリーズで採用されることがあります。イギリスのコイン製造技術は世界的に高く評価されており、精密な重量管理が行われています。
興味深いことに、イギリスでは日常生活においてはメートル法が普及していますが、貴金属業界では今もトロイオンスが主流です。この二重体系は、長い伝統と国際市場との整合性を保つための実用的な選択と言えるでしょう。
アメリカでの貴金属取引とトロイオンスの標準化
アメリカでも貴金属取引においてトロイオンスが標準単位として確立されています。アメリカン・イーグル金貨、バッファロー金貨、メイプルリーフ金貨(カナダ)など、北米で流通する主要な投資用コインはすべてトロイオンスで表示されています。
アメリカでは日常的な重量表示には常衡オンスやポンドが使われますが、貴金属に関しては法律で明確にトロイオンスの使用が規定されています。この厳格な区別により、取引における混乱が防がれているのです。
ニューヨーク商品取引所(COMEX)やシカゴ・マーカンタイル取引所では、金・銀・プラチナの先物取引がトロイオンス建てで行われています。投資家や金融機関は、トロイオンスを基準として価格を分析し、投資判断を行っているわけです。
7/20オンスのような分数オンスのコインは、小口投資家や初心者にとって手頃な価格帯となるため、市場での需要があります。アメリカの造幣局も、投資家のニーズに応じて様々なサイズのコインを製造しています。
国際市場における単位統一の重要性
現在、国際単位系(SI)ではグラムが質量の標準単位とされていますが、貴金属業界では依然としてトロイオンスが支配的な地位を保っています。これは数百年にわたる商慣習と、市場参加者の共通理解によるものです。
世界中の貴金属ディーラー、投資家、精錬業者は、トロイオンスとグラムの両方を自在に使いこなす必要があります。7/20オンスのような分数表記も、即座にグラムに換算できる能力は、プロフェッショナルにとって必須のスキルと言えるでしょう。
アジア市場では伝統的に「両(テール)」という単位も使われてきましたが、国際取引ではトロイオンスに統一されつつあります。この標準化により、世界中の市場でスムーズな取引が実現されているのです。
| 単位名 | グラム換算 | 主な使用分野 |
|---|---|---|
| 1トロイオンス | 31.1035 g | 貴金属取引(世界共通) |
| 7/20トロイオンス | 10.89 g | 小型金貨・銀貨 |
| 1常衡オンス | 28.3495 g | 日常生活(米英) |
| 1両(テール) | 37.5 g | アジアの伝統的取引 |
7/20オンス金貨・銀貨の実際のサイズと特徴
続いては7/20オンスの金貨や銀貨の具体的なサイズについて確認していきます。
7/20オンス金貨の物理的な寸法と外観
7/20オンス(約10.89グラム)の金貨は、投資用コインの中では小型サイズに分類されます。一般的な物理的寸法として、直径は約20〜22mm、厚さは約1.5〜2.0mm程度となることが多いでしょう。
このサイズ感は、日本の500円硬貨(直径26.5mm)よりも一回り小さく、手のひらにすっぽりと収まる程度です。小型でありながらも、しっかりとした重量感があり、金特有の輝きを放ちます。
【7/20オンス金貨の標準的な仕様】
重量:10.89グラム
直径:20〜22mm
厚さ:1.5〜2.0mm
純度:.9999(純金)または.916〜.917(22金)
金含有量:純金の場合は全量、22金の場合は約10グラム
金の純度によって、コインの全体重量は若干変化します。純金(24金、.9999)の場合は10.89グラムすべてが金ですが、22金(.916や.917)の場合は合金として銅などが混ぜられるため、全体重量が少し増えます。22金は純金よりも硬度が高く、コインとして耐久性に優れているのです。
7/20オンスの金貨は、携帯性に優れており、保管場所も取りません。コレクション用のケースにも収まりやすく、複数枚を組み合わせて保有する戦略にも適しています。
銀貨における7/20オンスのサイズと質感
銀は金よりも密度が低いため、同じ重量でも大きめのコインになります。7/20オンスの銀貨の場合、直径は約25〜28mm程度、厚さは約2.0〜2.5mm程度が一般的です。
銀貨は金貨と比べてやや大きいものの、依然として携帯しやすいサイズと言えます。銀特有の白い輝きを持ち、適切に保管すれば美しい状態を長く保つことができるでしょう。
銀貨の純度は通常、.999(スリーナイン)または.9999(フォーナイン)が標準です。カナダのメイプルリーフ銀貨シリーズやオーストラリアのカンガルー銀貨などが有名ですが、これらには様々な重量バリエーションが存在します。
7/20オンスの銀貨は、銀投資の入門として最適なサイズです。価格も手頃で、複数枚を段階的に購入していくことで、リスク分散しながら投資を進められます。銀は工業用需要も高いため、長期的な価値上昇も期待できる資産と考えられています。
代表的な7/20オンスコインのシリーズと製造国
7/20オンスという特定の重量は、標準的な1オンスや1/2オンスと比べるとやや特殊ですが、いくつかの造幣局で製造されています。特に記念コインや限定発行品で見られることがあるのです。
世界的に有名な投資用コインシリーズでは、1オンス、1/2オンス、1/4オンス、1/10オンスといった区切りの良い分数が主流です。しかし、特別な年号記念や王室イベント、歴史的出来事を記念したコインでは、伝統的な重量規格として7/20オンスが採用されることもあります。
イギリスの王立造幣局、アメリカ造幣局、カナダ王立造幣局、オーストラリア・パース造幣局などは、世界的に信頼性の高い製造機関です。これらの造幣局が発行するコインは、重量と純度が厳格に保証されており、投資対象として安心できます。
中国のパンダ金貨や南アフリカのクルーガーランド金貨なども、様々な重量バリエーションを展開しています。コレクターの中には、特定のシリーズを全サイズ揃えることを目標とする人も多いのです。
| 重量 | 金貨の直径 | 銀貨の直径 | 投資家層 |
|---|---|---|---|
| 1オンス | 32〜34mm | 38〜40mm | 本格投資家 |
| 1/2オンス | 27〜29mm | 32〜34mm | 中級投資家 |
| 7/20オンス | 20〜22mm | 25〜28mm | 初心者・小口投資家 |
| 1/4オンス | 22〜24mm | 27〜29mm | 初心者 |
| 1/10オンス | 16〜18mm | 20〜22mm | 超小口・記念品 |
7/20オンス金貨・銀貨の価格相場と購入ガイド
続いては7/20オンスの金貨や銀貨の具体的な価格について確認していきます。
金貨の現在価格と計算方法
金貨の価格は「金のスポット価格(地金価格)×重量+プレミアム」で決まります。2026年2月現在、金の国際価格は1トロイオンスあたり約2,800〜3,000米ドルの範囲で推移しています。
【7/20オンス金貨の価格計算例】
金価格:2,900ドル/オンス と仮定
7/20オンス = 0.35オンス
地金価値:2,900ドル × 0.35 = 1,015ドル
プレミアム:地金価値の3〜8%(30〜80ドル)
販売価格:約1,045〜1,095ドル
日本円換算(1ドル=155円と仮定):約16.2〜17.0万円
プレミアムとは、製造コスト、流通コスト、デザイン料、希少性などを反映した上乗せ価格です。一般的な投資用金貨のプレミアムは3〜5%程度ですが、記念コインや限定発行品では10%以上になることもあります。
日本国内で購入する場合、為替レート、輸入コスト、消費税、販売店の利益などが加わります。7/20オンスの金貨は、おおよそ15万〜18万円程度が実勢価格の目安となるでしょう。
金価格は日々変動するため、購入タイミングの見極めが重要です。世界情勢の不安定化、インフレ率の上昇、通貨価値の下落などが起こると、金価格は上昇する傾向があります。長期的な資産保全を目的とする場合は、価格変動を気にせず定期的に購入する「ドルコスト平均法」も有効な戦略です。
銀貨の価格相場と投資メリット
銀の価格は金と比較すると大幅に安く、2026年2月現在、1トロイオンスあたり約30〜35米ドルで取引されています。銀は金よりも価格変動が大きく、投機的な側面も持つ金属です。
【7/20オンス銀貨の価格計算例】
銀価格:32ドル/オンス と仮定
7/20オンス = 0.35オンス
地金価値:32ドル × 0.35 = 11.2ドル
プレミアム:地金価値の15〜30%(約1.7〜3.4ドル)
販売価格:約12.9〜14.6ドル
日本円換算(1ドル=155円と仮定):約2,000〜2,300円
銀貨のプレミアムは金貨よりも比率が高くなります。これは、銀の地金価格自体が安いため、製造コストや流通コストの占める割合が相対的に大きくなるためです。小型コインほどプレミアム率が高くなる傾向があります。
7/20オンスの銀貨は、日本国内での購入価格は2,000〜3,000円程度が一般的です。この価格帯は、貴金属投資の入門として非常に手頃であり、気軽に始められるでしょう。
銀は太陽光パネル、電子機器、医療機器など、工業用途での需要が高い金属です。世界的な脱炭素社会への移行に伴い、太陽光パネル需要が増加すれば、銀価格の上昇も期待できます。金と銀の両方を保有することで、ポートフォリオの分散効果が得られるのです。
購入時の注意点と信頼できる販売店
金貨や銀貨を購入する際は、信頼性の高い販売店を選ぶことが最も重要です。日本国内では、田中貴金属工業、三菱マテリアル、徳力本店、石福金属興業などの大手貴金属商が安心でしょう。
オンラインショップを利用する場合は、実店舗を持つ信頼性の高い業者を選びましょう。極端に安い価格を提示している業者や、所在地が不明確な業者には注意が必要です。偽造コインのリスクを避けるため、信頼できる販売元から購入することが鉄則となります。
購入時には、以下のポイントを確認しましょう。
購入時のチェックポイント
・造幣局の公式マークや刻印があるか
・重量と純度が明記されているか
・鑑定証明書や保証書が付属しているか
・返品・交換ポリシーが明確か
・買取サービスも提供しているか
7/20オンスのような分数オンスのコインは、1オンスコインと比べて流動性がやや低い場合があります。将来的な売却を考慮して、人気のある主要シリーズを選ぶことをお勧めします。アメリカン・イーグル、メイプルリーフ、ウィーン金貨などは世界的に認知度が高く、換金しやすいコインです。
| 項目 | 金貨(7/20oz) | 銀貨(7/20oz) |
|---|---|---|
| 地金価値 | 約16万円 | 約2,000円 |
| プレミアム率 | 3〜8% | 15〜30% |
| 販売価格目安 | 15〜18万円 | 2,000〜3,000円 |
| 初心者向け度 | ★★★★☆ | ★★★★★ |
| 流動性 | 中程度 | 中程度 |
オンスからグラムへの換算テクニックと実用計算法
続いては実際の換算方法と覚えておくと便利な計算のコツについて確認していきます。
基本換算式と暗算のための簡略化テクニック
トロイオンスとグラムの換算の基本は「1トロイオンス=31.1035グラム」という関係式です。この数値を正確に覚えておくことで、あらゆる換算が可能になります。
7/20オンスの場合、まず分数を小数に変換します。7÷20=0.35という非常にシンプルな数値になるため、計算は比較的簡単です。
【段階的な換算手順】
ステップ1:分数を小数に変換
7/20 = 0.35
ステップ2:トロイオンスの値を掛ける
0.35 × 31.1035 = 10.886225
ステップ3:実用的な精度に丸める
10.886225 ≒ 10.89グラム
暗算のコツとして、31.1035を「約31グラム」と簡略化すると計算が楽になります。0.35×31=10.85グラムとなり、正確な値10.89グラムと0.04グラムしか違いません。日常的な取引では「7/20オンス≒10.9グラム」と覚えておけば十分でしょう。
電卓を使う場合は、31.1035という数値を定数として登録しておくと便利です。スマートフォンの計算機アプリでも、メモリ機能を使えば繰り返し計算が簡単になります。
主要な分数オンスの換算一覧表
投資用コインでよく使われる分数オンスの換算値を一覧にしておくと、迅速な比較ができて便利です。
| 分数表記 | 小数表記 | グラム換算 | 金価格目安(2,900$/oz) |
|---|---|---|---|
| 1オンス | 1.00 | 31.10 g | 約45万円 |
| 1/2オンス | 0.50 | 15.55 g | 約23万円 |
| 7/20オンス | 0.35 | 10.89 g | 約16万円 |
| 1/4オンス | 0.25 | 7.78 g | 約11万円 |
| 1/5オンス | 0.20 | 6.22 g | 約9万円 |
| 1/10オンス | 0.10 | 3.11 g | 約4.5万円 |
この表を見ると、7/20オンスは1/4オンスと1/2オンスの中間に位置し、バランスの取れた投資サイズであることが分かります。1/4オンスでは少し物足りないが、1/2オンスでは予算オーバーという場合に最適な選択肢となるでしょう。
デジタルツールとアプリの活用法
現代では、スマートフォンやウェブサイトで瞬時に換算できるツールが数多く存在します。貴金属投資を行う際には、これらのツールを積極的に活用しましょう。
「オンス グラム 換算」「金価格 リアルタイム」などで検索すると、信頼性の高い換算ツールや価格情報サイトが見つかります。Kitco.com、Bullion Vault、Goldprice.org、国内では金価格.comや田中貴金属のウェブサイトなどが有用です。
これらのサイトでは、リアルタイムの金価格や銀価格が表示され、自動的に円換算もしてくれます。朝晩の価格チェックを習慣にすることで、購入のベストタイミングを見極められるようになるでしょう。
投資管理アプリを使えば、保有するコインの現在価値を常に把握できます。購入価格と現在価格を比較して、含み益や含み損を確認することも可能です。Excel やGoogle スプレッドシートで自分専用の管理表を作成するのも良い方法でしょう。
ただし、デジタルツールに依存しすぎず、基本的な計算方法は理解しておくことが重要です。インターネット環境がない場所や、電卓しかない状況でも、暗算や簡単な計算で概算できる能力は実用的なスキルとなります。
まとめ
7/20オンスは約10.89グラムに相当し、貴金属投資において実用的で手頃なサイズの単位です。トロイオンスという貴金属専用の単位を正しく理解することで、国際的な市場での取引も自信を持って行えるようになるでしょう。
アメリカとイギリスの両国で標準化されたトロイオンスは、長い歴史を持つ信頼性の高い単位であり、現在も世界中の貴金属市場で使用されています。7/20オンスの金貨は約15〜18万円、銀貨は約2,000〜3,000円が市場価格の目安です。
換算方法としては、1トロイオンス=31.1035グラムという基本式を覚え、7/20を0.35に変換してから計算するのが確実です。実用的には「7/20オンス≒10.9グラム」と覚えておけば、日常的な取引で十分な精度が得られます。
7/20オンスは、投資初心者や小口投資家にとって始めやすいサイズであり、複数枚を段階的に購入することでリスク分散も図れます。信頼できる販売店から購入し、適切に保管することで、長期的な資産形成の一環として貴金属を活用できるでしょう。金貨や銀貨への投資を検討する際は、相場動向を注視しながら、自分の投資目標に合った戦略を立てることが成功への鍵となります。