数学の問題を解いていると、√(2/3)という形の平方根に出会うことがあるでしょう。このような分数の平方根は、一見すると複雑に見えますが、基本的な性質を理解すれば簡単に扱えるようになります。
今回は、2/3の平方根について、その値や計算方法、覚え方、近似値まで詳しく解説していきます。語呂合わせも紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
2/3の平方根の値はいくつ?簡単にした形は
それではまず、2/3の平方根の値について解説していきます。
√(2/3)は、そのままの形でも数学的には正しい表現ですが、分母に根号がある形は一般的に好まれません。そこで、有理化という操作を行います。
√(2/3) = √2/√3 = (√2×√3)/(√3×√3) = √6/3
この計算のポイントは、分母と分子に√3を掛けることで、分母を有理化している点です。√3×√3=3となるため、分母から根号が消えます。
したがって、2/3の平方根を簡単にすると「√6/3」または「(1/3)√6」となるわけです。
【計算の流れ】
√(2/3)
= √2/√3
= (√2/√3)×(√3/√3)
= (√2×√3)/(√3×√3)
= √6/3
この形が最も簡潔で、数学的にも標準的な表記となります。
2/3の平方根の近似値を計算してみよう
続いては、2/3の平方根の近似値を確認していきます。
実際の数値として√(2/3)がどれくらいの大きさなのかを知ることは、計算の検算や感覚をつかむ上で重要でしょう。
まず、√6の値を知る必要があります。√6≒2.449という値が知られていますから、これを使って計算してみましょう。
√(2/3) = √6/3 ≒ 2.449/3 ≒ 0.8165
より正確には、√(2/3)≒0.81649658…となります。

別の方法として、直接2÷3を計算してから平方根を取ることもできます。2÷3≒0.6667なので、√0.6667≒0.8165となり、同じ結果が得られるわけです。
| 表記方法 | 正確な形 | 近似値 |
|---|---|---|
| √(2/3) | √6/3 | 0.8165 |
| √(2/3) | (1/3)√6 | 0.81649658… |
この近似値を覚えておくと、計算結果が正しいかどうかの判断材料になります。
2/3の平方根の計算方法を詳しく解説
続いては、2/3の平方根の計算方法について詳しく見ていきましょう。
基本的な計算手順は先ほど示しましたが、ここではもう少し詳しく、なぜそのような計算をするのかまで掘り下げます。
分数の平方根を計算する際の基本公式は「√(a/b) = √a/√b」です。この性質を使うことで、分数全体の平方根を分子と分母それぞれの平方根に分けられます。
【ステップ1】分数を分解する
√(2/3) = √2/√3
【ステップ2】分母を有理化する
分母と分子に√3を掛ける
= (√2×√3)/(√3×√3)
【ステップ3】計算を進める
= √6/3
有理化をする理由は何でしょうか。それは、分母に根号があると計算や比較がしにくいためです。例えば、5/√3と3/√2ではどちらが大きいか即座に判断できませんが、有理化すれば比較しやすくなります。
また、逆に√6/3から√(2/3)の形に戻すこともできます。
√6/3 = √6/√9 = √(6/9) = √(2/3)
このように、形を自由に変換できることが分数の平方根を扱う上での重要なスキルとなるわけです。
2/3の平方根の覚え方と語呂合わせ
続いては、2/3の平方根の覚え方について確認していきます。
数学では多くの重要な値を暗記する必要がありますが、√(2/3)についても語呂合わせを使った覚え方が有効です。
まず、簡単にした形の√6/3という形そのものを覚えるのが基本でしょう。「ルート6を3で割る」と言葉にして覚えておくと、計算問題で迷わなくなります。
近似値0.8165を覚えたい場合は、次のような語呂合わせが使えます。
0.8165 → 「ハイ(8)、いいロゴ(1,6,5)」
または
0.816 → 「ハイ(8)、いいロク(1,6)」
ただし、実際の試験では近似値よりも√6/3という形で答えることが多いため、簡単にした形を優先的に覚えておくことをお勧めします。
また、計算過程そのものを理解しておくことも重要な「覚え方」の一つです。「分母を有理化するために√3を掛ける」という手順を体で覚えておけば、忘れても再現できるでしょう。
| 覚えるべき項目 | 内容 | 優先度 |
|---|---|---|
| 簡単にした形 | √6/3 | ★★★ |
| 計算方法 | 分母を有理化する | ★★★ |
| 近似値 | 0.8165 | ★★ |
優先度の高いものから順に覚えていくと効率的です。
関連する平方根との比較
続いては、2/3の平方根と関連する他の平方根を比較してみましょう。
似たような形の平方根を比較することで、より深い理解が得られます。
まず、逆数である3/2の平方根を見てみましょう。
√(3/2) = √3/√2 = (√3×√2)/(√2×√2) = √6/2
興味深いことに、√(2/3)=√6/3と√(3/2)=√6/2は、どちらもルート6を含む形になります。これは偶然ではなく、2と3という数の組み合わせから生まれる自然な結果です。
また、√(1/3)や√(4/3)なども比較対象として有用でしょう。
| 元の形 | 簡単にした形 | 近似値 |
|---|---|---|
| √(1/3) | √3/3 | 0.5774 |
| √(2/3) | √6/3 | 0.8165 |
| √(3/2) | √6/2 | 1.2247 |
| √(4/3) | 2√3/3 | 1.1547 |
このように並べてみると、分子が大きくなるほど全体の値も大きくなるという当然の関係が視覚的に確認できます。
さらに、√(2/3)×√(3/2)を計算してみると面白い結果が得られるでしょう。
√(2/3)×√(3/2) = √(2/3 × 3/2) = √1 = 1
逆数の平方根同士を掛けると1になる、という性質が確認できるわけです。
実際の問題での使用例
続いては、2/3の平方根が実際にどのような問題で使われるかを見ていきます。
数学の問題では、三角比や図形問題で分数の平方根が頻繁に登場します。
【例題1】直角三角形で、斜辺が√6、一辺が√2のとき、もう一辺の長さは?
三平方の定理より
もう一辺 = √(6-2) = √4 = 2
この辺と斜辺の比は 2:√6 = 2/√6 = 2√6/6 = √6/3
このように、図形の辺の比を簡単にする過程で√6/3が現れることがあります。
また、確率や統計の分野でも分数の平方根は重要です。
【例題2】標準偏差の計算で分散が2/3となったとき、標準偏差は?
標準偏差 = √(分散) = √(2/3) = √6/3
物理の問題でも運動エネルギーや速度の計算で同様の形が現れることがあるでしょう。
さらに、三角関数との関連も見逃せません。
特定の角度のsin、cos、tanの値を求める際に、√(2/3)の形が中間計算として登場することがあります。
このように、√(2/3)は単なる計算練習の対象ではなく、実際の数学的文脈で重要な役割を果たす値なのです。
まとめ:2/3の平方根をマスターしよう
ここまで、2/3の平方根について多角的に解説してきました。
最も重要なポイントは、√(2/3)を簡単にすると√6/3になるという点です。この変形は分母の有理化という基本的な操作によって実現されます。
近似値としては0.8165程度であり、1より少し小さい値になることを覚えておくと便利でしょう。
計算方法については、「分数の平方根は分子と分母それぞれの平方根に分ける」→「分母を有理化する」という2ステップが基本となります。
【覚えておくべき3つのポイント】
1. √(2/3) = √6/3(簡単にした形)
2. 近似値は約0.8165
3. 計算は分母の有理化がカギ
語呂合わせや覚え方については個人の好みがありますが、形そのものを理解して覚えることが最も確実な方法です。
分数の平方根は数学の様々な分野で登場するため、基本をしっかり押さえておくことで応用問題にも対応できるようになるでしょう。特に√6/3という形は、三角比や図形問題で頻繁に見かける形ですから、見慣れておくことが大切です。
今回学んだ内容を繰り返し練習することで、分数の平方根の計算に自信が持てるようになるはずです。数学は積み重ねの学問ですから、基本的な変形を確実にマスターしていきましょう。