科学分野に関する情報を集めていると、よく1光年、1天文単位(au)などの単位をみかけることがあります。
これらの単位は関係性が強く、各々変換することが可能なのですが、具体的にどう対処するといいのか理解していますか。
ここでは、天文単位、光年の換算方法について解説していきます。
目次
天文単位、光年の違いと換算方法
まずは、各々の定義について確認していきます。
天文単位とは距離を表す単位の一つであり、言葉の通り天文学でよく使用されます。
そして、1天文単位=149597870700mぴったりと定義されており、記号auで表記することもあります。
さらに、この天文単位の由来は地球と太陽の距離であり、この距離がほぼ「1au(天文単位)」となっています。
一方で1光年とは「9460730472580800m」であり、光が1年間で進む距離のことを指します。光年と年という言葉がついていますが、時間ではなく長さ(距離)の単位であることを理解しておきましょう。
つまり、1光年=63241天文単位(au)であり、逆に天文単位基準で考えれば1天文単位(au)=1.58125×10^-5光年となるわけです。
単位変換時の桁数変化が大きいため、ミスには十分に気を付けましょう。
天文単位(au)と光年の変換の計算を行ってみよう
それでは、auと光年という長さの単位の換算に慣れるためにも、以下の練習問題を解いていきましょう。
例題1
0.5光年は何天文単位(au)となるでしょうか。
解答1
上のauへの換算式に参考にしていきます。
すると、0.5× 63241=約31620.5天文単位と変換できます。
今度は逆に、auから光年への単位変換を実行していきましょう。
例題2
2×10^6 天文単位は何光年となるでしょうか。
解答2
こちらも換算式を元に算出していきます。
すると、2×10^6×1.58125×10^-5=31.625光年と求められました。
きちんと理解しておきましょう。
まとめ
ここでは、天文学の単位として良く利用される「光年」と「天文単位」の違いと変換方法について解説しました。
1天文単位は149597870700m丁度のことを意味し、記号auと記載することが基本です。一方で、1光年とは9460730472580800mと光が1年間で進む長さのことを指しています。
よって、これら1光年=63241天文単位(au)であり、逆に天文単位基準で考えれば1天文単位=1.5825×10^-5光年となるのです。
あまりなじみのない単位であるためきちんと理解し、日常の数値換算を楽しんでいきましょう。