鉄板やステンレスなどの金属を扱うメーカーやDIYの一作業として、重量計算が必要となる場面がよくあるといえます。
このとき、鉄板(鋼板)やステンレス板の重さの計算方法を理解していないとその重量が求められないわけですが、対応方法について理解していますか。
ここでは、鉄板(鋼材)やステンレス板などの代表的な板材の金属の重量計算方法について解説していきます。
目次
鉄板(鋼材)の重量計算方法
鉄板の質量(重量)を求めていくためには、まずその体積を求めてその数値に密度をかけるようにするといいです。
そして、鉄板の体積は幅×奥行き×厚みで計算することが可能です。このとき、単位を統一した方が計算の簡略化ができるのでおすすめです。
幅をw mm、奥行きをd mm、厚みt mmである場合は、wdt mm3が体積の数値となりますこれに鉄板の密度7.87g/cm3をかけていくことで重量が求められるのです。
このとき、鉄の密度の分母がcm3であることが多いため、換算式の1cm3=1000mm3も考慮しましょう。
つまり、鋼材(鉄板)の重量=wdt÷1000×7.87と計算することができるわけです。
鉄板(鋼材)の質量の計算問題を解いてみよう
それでは、鉄板の重さの求め方に慣れるためにも練習問題を解いていきましょう。
例題
幅30mm、奥行き50mm、厚み2mmの鉄板の重量はいくらになるでしょうか。
解答
上の鋼材の計算方法を参考に求めていきます。
30×50×2÷1000×7.87= 23.61gと求めることができました。
単位換算には十分に気をつけましょう。
ステンレス板の重量計算方法
続いて別の材質であるステンレス板についても、その重さの求め方を考えていきます。
素材がステンレスになっただけであるため、上述の鉄板の重量計算式と同様に求めることができるといえます。
具体的には、ステンレス板の各サイズ幅w mm、奥行きd mm、厚t mmとした場合には、ステンレスの密度7.9g/cm3を用いて、ステンレス板の重量=wdt÷1000×7.9と計算することができるわけです。
ここで、ステンレスの密度は7.9としていますが、種類によっては7.7~7.9あたりで変化してきますので、使用する材質の数値を使う方がより正確に重量計算できます。
ステンレス板の重さの練習問題を解いてみよう
それでは、ステンレス板の重量の求め方に慣れるためにも演習問題を解いていきましょう。
例題
幅20mm、奥行き100mm、厚み1mmの鉄板の重量はいくらになるでしょうか。
解答
上のステンレス板の計算方法を参考に求めていきます。
20×100×1÷1000×7.9= 15.8gと求めることができました。
単位換算には十分に気をつけましょう。
まとめ
ここでは、鉄板とステンレス板の重量計算方法について解説しました。
鉄板でもステンレス板であっても基本的には、体積を求め、それに密度をかけることでその重量を求めることができます。なお、鉄板の密度およそ7.87g/cm3、ステンレスはおよそ7.9g/cm3と近い数値となることも覚えておくと便利です。
各金属板の重さの求め方になれ、業務を効率化させていきましょう。