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【パソコン側】テザリングできない・繋がらない(iPhone・スマホ・携帯・windows11)原因と解決法(iPhone・Android・Windows設定確認)

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外出先でパソコンをインターネットに接続したいとき、スマホのテザリング機能は非常に便利です。

しかし実際に使おうとすると、パソコンがスマホを認識しない、接続できてもインターネットに繋がらない、途中で切断されてしまうなど、テザリングができない・うまく動作しないトラブルに遭遇することがあります

急いで仕事のメールを確認したいのに接続できない、オンライン会議の直前なのにネットに繋がらない、データのアップロードが途中で止まってしまうといった状況は、大きなストレスとなります。

テザリングができない原因は、スマホ側の設定、パソコン側の設定、通信キャリアの契約内容、接続方法の選択など、複数の要因が絡み合っていることが多いです。

一つずつ確認していけば、ほとんどの問題は解決できます。

本記事では、パソコンとスマホのテザリングができない時の原因究明方法、具体的な解決手順、接続方法別(Wi-Fi・USB・Bluetooth)のトラブル対処法、そして安定した接続を維持するためのコツまでを詳しく解説します。

テザリングのトラブルで困っている方は、ぜひ最後までお読みください。

ポイントは

・テザリングできない原因はスマホ設定・PC設定・契約内容・接続方法の4つに分類される

・Wi-Fi・USB・Bluetoothそれぞれの接続方法で確認ポイントが異なる

・設定確認と再起動で大半のトラブルは解決可能

です。

それでは詳しく見ていきましょう。

目次

テザリングができない主な原因と確認の順序

まずはテザリングができない原因を体系的に理解していきます。

スマホ側の設定に問題がある場合

テザリングができない最も多い原因は、スマホ側でテザリング機能が正しく有効になっていないことです

iPhoneの場合は「設定」→「インターネット共有」を開き、「ほかの人の接続を許可」がオンになっているか確認します。この設定がオフになっていると、パソコン側からスマホのネットワークが見えません。またWi-Fiパスワードも同じ画面で確認でき、このパスワードが正しく入力されているかも重要なチェックポイントです。

Androidの場合は機種によって設定場所が異なりますが、一般的には「設定」→「ネットワークとインターネット」→「テザリング」または「アクセスポイント」から設定します。Wi-Fiテザリング、USBテザリング、Bluetoothテザリングのそれぞれにオン・オフのスイッチがあり、使用する接続方法に対応したスイッチをオンにする必要があります。

スマホ側の基本確認項目

・テザリング機能がオンになっているか

・Wi-Fiパスワードが設定されているか

・接続台数の上限に達していないか(多くは5台まで)

・機内モードがオフになっているか

・モバイルデータ通信がオンになっているか

スマホのOSバージョンが古い場合も、テザリング機能に不具合が生じることがあります。設定アプリからソフトウェア更新を確認し、最新バージョンにアップデートすることで問題が解決する場合もあります。

パソコン側の設定や状態を確認する

パソコン側のWi-Fi機能が正しく動作していないケースも頻繁にあります

Windowsパソコンの場合、タスクバーのネットワークアイコンをクリックして、Wi-Fiがオンになっているか確認します。機内モードがオンになっていると、すべてのワイヤレス通信がオフになるため、必ずオフに設定します。

Wi-Fiドライバーに問題がある場合もあります。デバイスマネージャーを開き(Windowsキー+Xキーを押して「デバイスマネージャー」を選択)、「ネットワークアダプター」の項目でWi-Fiアダプターに黄色の警告マークや赤いエラーマークが表示されていないか確認します。警告が出ている場合は、ドライバーの更新または再インストールが必要です。

Macの場合は、画面右上のWi-Fiアイコンをクリックして、Wi-Fiがオンになっているか、スマホのネットワーク名が表示されているかを確認します。表示されない場合は、Wi-Fiをいったんオフにして再度オンにすると認識されることがあります。

確認項目 Windows Mac
Wi-Fiオン確認 タスクバーのネットワークアイコン→Wi-Fi 画面右上のWi-Fiアイコン
機内モード確認 設定→ネットワークとインターネット→機内モード コントロールセンター→機内モード
ドライバー確認 デバイスマネージャー→ネットワークアダプター システム環境設定→ネットワーク
ネットワーク設定リセット 設定→ネットワークとインターネット→状態→ネットワークのリセット システム環境設定→ネットワーク→詳細→すべてを削除

契約プランでテザリングが使えるか確認

携帯電話の契約プランによっては、テザリングが利用できない、または別途オプション契約が必要な場合があります

大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)の場合、多くのプランでテザリングは標準で利用できますが、古いプランや一部の格安プランでは別途申し込みが必要です。契約内容はキャリアのマイページや契約書で確認できます。

格安SIM(MVNO)の場合、プランによってテザリングの可否が異なります。一部の格安SIMでは、SIMフリー端末ではテザリングが使えるものの、キャリア端末では使えない制限がかかっていることもあります。契約している格安SIM事業者の公式サイトで、テザリング対応状況を確認しましょう。

データ容量を使い切ってしまい、速度制限がかかっている状態でもテザリング自体は可能ですが、極端に遅い速度になります。また契約プランによっては、テザリング使用時のデータ通信量に上限が設定されている場合もあります。

キャリアによってはテザリングオプションの申し込みが必要でも、申し込み自体は無料というケースが多いです。

オンラインのマイページから簡単に申し込めるため、テザリングが使えない場合はまず契約状況を確認することをおすすめします。

申し込み後、即座に利用可能になる場合もあれば、数時間から翌日まで待つ必要がある場合もあります。

急ぎでテザリングが必要な場合は、事前に確認・申し込みを済ませておくと安心です。

接続方法別のトラブル解決手順

続いては各接続方法特有のトラブルと解決法を確認していきます。

Wi-Fiテザリングで接続できない場合

Wi-Fiテザリングは最も一般的な接続方法ですが、パスワード入力ミスやネットワーク名の認識エラーが発生しやすいです

パソコンのWi-Fi設定画面にスマホのネットワーク名が表示されない場合、スマホ側でテザリングを一度オフにして再度オンにします。それでも表示されない場合は、スマホを再起動することで認識されることが多いです。

ネットワーク名は表示されるのにパスワードを入力しても接続できない場合、パスワードの入力ミスを疑います。スマホの設定画面でパスワードを再確認し、大文字・小文字・数字・記号を正確に入力します。特にゼロ(0)とオー(O)、イチ(1)とエル(l)など、見間違えやすい文字に注意が必要です。

接続は成功するものの、インターネットに繋がらない場合は、スマホ側のモバイルデータ通信がオンになっているか確認します。またパソコン側のDNS設定に問題がある可能性もあるため、ネットワーク設定をリセットすることも有効です。

Wi-Fiテザリングの接続手順(iPhone→Windows)

1. iPhoneで「設定」→「インターネット共有」→「ほかの人の接続を許可」をオン

2. 表示されるWi-Fiパスワードを確認・メモ

3. Windowsで画面右下のWi-Fiアイコンをクリック

4. iPhoneのネットワーク名(デバイス名)を選択

5. パスワードを入力して「次へ」をクリック

6. 接続完了後、ブラウザでインターネット接続を確認

Wi-Fiの周波数帯(2.4GHz・5GHz)の設定も影響することがあります。一部の古いパソコンは5GHz帯に対応していないため、スマホ側で2.4GHz帯に設定を変更する必要があります。Android端末では、テザリング設定の詳細オプションから周波数帯を選択できる機種が多いです。

USBテザリングで認識されない場合

USBテザリングは安定した接続が期待できますが、ケーブルやドライバーの問題で認識されないことがあります

まず使用しているUSBケーブルがデータ転送に対応しているか確認します。充電専用ケーブルではデータ通信ができないため、データ転送対応ケーブルを使用する必要があります。Apple純正ケーブルやメーカー推奨品を使うことで、トラブルを減らせます。

iPhoneをUSB接続してテザリングする場合、Windowsパソコンに初回接続時はiTunesまたはApple Mobile Device Supportのインストールが必要です。これらがインストールされていないと、iPhoneが正しく認識されません。AppleのサポートページからiTunesをダウンロードしてインストールします。

Android端末の場合は、スマホ側で「USBテザリング」を明示的にオンにする必要があります。USBで接続しただけでは自動的にテザリングは開始されず、設定画面から手動でオンにします。また「USB接続の用途」で「ファイル転送」や「テザリング」を選択する必要がある機種もあります。

問題 原因 解決方法
パソコンがスマホを認識しない 充電専用ケーブル使用 データ転送対応ケーブルに交換
iPhoneが認識されない ドライバー未インストール iTunesをインストール
接続してもネットに繋がらない USBテザリング未オン スマホ設定でUSBテザリングをオン
認識が不安定 ケーブルの劣化・接触不良 新しいケーブルに交換、USBポート変更

USBポート自体に問題がある場合もあります。別のUSBポートに差し替えてみる、USB3.0ポートではなくUSB2.0ポートを使ってみるといった試行も効果的です。ノートパソコンの場合、電源アダプターを接続した状態で試すと、電力供給が安定して認識されやすくなることもあります。

Bluetoothテザリングがペアリングできない場合

Bluetoothテザリングは速度は遅いものの、バッテリー消費が少ない接続方法です

最初にスマホとパソコンの両方でBluetoothをオンにします。その後、パソコン側でBluetooth設定を開き、スマホを検出してペアリングを行います。ペアリング時には確認コードが表示されるため、スマホとパソコンで同じコードが表示されているか確認して「ペアリング」をタップします。

ペアリングは成功しているのにインターネットに接続できない場合、スマホ側でBluetoothテザリングを明示的にオンにする必要があります。Android端末では「設定」→「ネットワークとインターネット」→「テザリング」→「Bluetoothテザリング」をオンにします。

以前ペアリングしたデバイス情報が残っていて、新たな接続を妨げている場合もあります。スマホ・パソコンの両方で、Bluetooth設定から古いペアリング情報を削除し、改めてペアリングをやり直すと解決することがあります。

Bluetooth接続が頻繁に切断される場合は、スマホとパソコンの距離が離れすぎていないか確認します。Bluetoothの有効範囲は一般的に10メートル程度ですが、壁などの障害物があると範囲が狭まります。できるだけ近くに置いて使用することで、安定した接続が維持できます。

Wi-Fi・USB・Bluetoothのそれぞれに特徴があり、状況に応じて使い分けることが重要です。

Wi-Fiテザリングは速度が速く複数台接続できますが、バッテリー消費が大きいです。

USBテザリングは最も安定していてスマホの充電も同時にできますが、ケーブルが必要で移動に制約があります。

Bluetoothテザリングはバッテリー消費が少ないですが、速度が遅く大容量データ通信には不向きです。

それぞれの特性を理解して、作業内容や環境に応じて最適な方法を選択しましょう。

その他のトラブルと高度な対処法

最後に特殊なケースや予防策を確認していきます。

接続できても速度が極端に遅い場合

テザリングは接続できているのに、ページの読み込みが異常に遅い、動画が再生できないといった速度問題が発生することがあります

まずスマホのモバイルデータ通信そのものが遅くなっていないか確認します。スマホ単体でブラウザを開いてWebページを表示し、通常の速度で読み込めるか試します。スマホでも遅い場合は、通信制限がかかっている、電波状況が悪い、回線が混雑している可能性があります。

データ容量の上限に達して速度制限がかかっている場合、追加のデータ容量を購入するか、翌月まで待つ必要があります。各キャリアのマイページで、当月の使用データ量と残り容量を確認できます。

電波状況が原因の場合は、場所を移動することで改善されます。建物の中より外の方が電波が強い、窓際の方が良好といった傾向があります。またスマホの電波表示を確認し、4Gや5Gの表示があるか、アンテナバーが十分立っているかをチェックします。

速度が遅い時の確認ポイント

・スマホ単体での通信速度を確認(テザリングの問題か回線の問題か切り分け)

・データ残量と速度制限の有無を確認

・電波状況を確認(建物の外、窓際に移動してテスト)

・他のアプリがバックグラウンドで通信していないか確認

・時間帯を変えて試す(昼休みや夜間は混雑しやすい)

パソコン側で複数のアプリケーションが同時に通信していると、帯域が分散されて遅く感じることがあります。不要なアプリやブラウザのタブを閉じて、必要な通信だけに絞ることで速度が改善されます。

頻繁に接続が切れてしまう場合

テザリング中に接続が途切れる問題は、スマホの省電力設定が原因であることが多いです

iPhoneの場合、「インターネット共有」の画面を開いたままにしておくと、接続が安定しやすくなります。画面をロックしたり他のアプリに切り替えたりすると、一定時間後にテザリングが自動的にオフになる設定があります。継続して使用する場合は、スマホの画面をテザリング画面のまま表示させておくか、自動ロックの時間を延長します。

Android端末では、バッテリーセーバーや省電力モードがオンになっていると、テザリングが自動的に切断されることがあります。「設定」→「バッテリー」から省電力モードをオフにするか、テザリングアプリをバッテリー最適化の対象外に設定します。

スマホの発熱もテザリング切断の原因になります。長時間テザリングを使用すると、スマホが熱を持ち、保護機能として自動的にテザリングが停止されることがあります。スマホケースを外す、風通しの良い場所に置く、直射日光を避けるといった対策で発熱を抑えられます。

切断される原因 対処法
スマホの自動ロック 画面ロック時間を延長、テザリング画面を表示したまま
省電力モード バッテリーセーバーをオフ、テザリングを最適化対象外に
スマホの発熱 ケースを外す、風通しの良い場所に置く
不安定な電波 場所を移動、窓際に近づく

設定をリセットして初期状態から試す

様々な対処法を試しても解決しない場合、ネットワーク設定を完全にリセットすることで問題が解決することがあります

Windowsパソコンでは、「設定」→「ネットワークとインターネット」→「状態」→「ネットワークのリセット」を実行します。この操作により、Wi-Fi設定、VPN設定、イーサネット設定などがすべて初期化されます。リセット後は再起動が必要で、Wi-Fiのパスワードなどを再入力する必要があります。

スマホ側でも、ネットワーク設定のリセットが可能です。iPhoneでは「設定」→「一般」→「転送またはiPhoneをリセット」→「リセット」→「ネットワーク設定をリセット」を選択します。Androidでは「設定」→「システム」→「リセットオプション」→「Wi-Fi、モバイル、Bluetoothをリセット」を実行します。

ネットワーク設定のリセットを行うと、保存されていたWi-Fiパスワードやペアリング情報がすべて削除されるため、実行前に必要な情報をメモしておくことをおすすめします。リセット後は、テザリング設定を最初から設定し直すことで、クリーンな状態で接続を試せます。

トラブルシューティングを行う際は、一度に複数の変更を加えるのではなく、一つずつ対処法を試して効果を確認することが重要です。

これにより、どの対処法が有効だったのかを特定でき、今後同じ問題が発生した時に素早く解決できます。

また対処法を試す前には、現在の設定をスクリーンショットで保存しておくと、元の状態に戻したい時に便利です。

特に初心者の方は、焦らず一歩ずつ確認を進めていくことで、確実にトラブルを解決できます。

まとめ パソコンテザリングできない原因と解決法

パソコンでテザリングができない時の対処法をまとめると

・基本的な確認項目:スマホ側でテザリング機能がオン、パソコンのWi-Fiがオン、機内モードがオフ、契約プランでテザリングが利用可能、モバイルデータ通信がオンになっているかを順番に確認

・Wi-Fiテザリング:ネットワーク名が表示されない場合はスマホを再起動、パスワード入力ミスに注意(大文字小文字・似た文字の確認)、周波数帯(2.4GHz・5GHz)の設定を確認

・USBテザリング:データ転送対応ケーブルを使用、iPhoneの場合はiTunesインストール、Android端末ではUSBテザリングを明示的にオン、USBポートを変更して試す

・Bluetoothテザリング:両方でBluetoothをオン、ペアリング後にBluetoothテザリングを明示的にオン、古いペアリング情報を削除して再ペアリング

各接続方法にはそれぞれの特性があり、状況に応じた使い分けが重要です。

Wi-Fiは速度重視、USBは安定性重視、Bluetoothはバッテリー重視という特徴があります。

速度が遅い場合は通信制限の確認、頻繁に切断される場合は省電力設定の確認が必要です。

多くのトラブルはスマホとパソコンの再起動、設定の確認と修正で解決できます

それでも解決しない場合は、ネットワーク設定のリセットを試し、最初から設定をやり直すことで問題が解消されることがあります。

テザリングは外出先でのパソコン作業に欠かせない機能です。

トラブル時には焦らず、本記事で紹介した確認項目を一つずつチェックしていくことで、必ず解決の糸口が見つかるでしょう!

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私自身が今まで経験・勉強してきた「エクセル」「ビジネス用語」「生き方」などの情報を、なるべくわかりやすく、楽しく、発信していきます。 一緒に人生を楽しんでいきましょう