「もし1光年の距離を歩いて移動したら、いったい何年かかるの?」という素朴な疑問を持ったことはないでしょうか。
1光年(約9.46兆km)という距離を人間の徒歩速度で移動すると、想像を絶する時間がかかります。
この記事では、1光年を歩く場合の所要時間の計算方法・時速・徒歩との比較例をわかりやすく解説していきます。
目次
1光年を歩くと約2億2500万年かかる:計算式を解説
それではまず、1光年を徒歩で移動した場合の所要時間の計算方法を解説していきます。
人間の平均的な徒歩速度を時速4kmとした場合、1光年(約9.461×10¹²km)を歩くには約2億2500万年かかる計算になります。
1光年を歩く時間の計算式
1光年 ≒ 9.461×10¹²km
徒歩速度 = 4km/h
所要時間(時間) = 9.461×10¹² ÷ 4 = 約2.365×10¹²時間
所要時間(年) = 2.365×10¹² ÷ 8760(1年の時間数)
= 約2.7×10⁸年 = 約2億7000万年
(1日8時間歩く場合:さらに3倍の約8億年)
休まず24時間歩き続けても約2億7000万年、1日8時間の徒歩なら約8億年かかる計算です。
これは地球上に恐竜が現れたのが約2億3000万年前であることを考えると、恐竜の登場から現在までよりも長い旅になります。
さまざまな移動手段での1光年の所要時間
| 移動手段 | 速度 | 1光年にかかる時間 |
|---|---|---|
| 徒歩(4km/h) | 4km/h | 約2億7000万年(24h歩行) |
| 自転車(20km/h) | 20km/h | 約5400万年 |
| 新幹線(300km/h) | 300km/h | 約360万年 |
| 旅客機(900km/h) | 900km/h | 約120万年 |
| ロケット(約4万km/h) | 40,000km/h | 約2700年 |
| ボイジャー1号(約6万km/h) | 61,200km/h | 約1760年 |
| 光速(約10億8000万km/h) | 1,080,000,000km/h | ちょうど1年 |
徒歩での宇宙旅行が示す宇宙の広大さ
続いては、徒歩での宇宙旅行という計算が示す宇宙の広大さの意味を確認していきます。
地球一周を歩く時間との比較
地球の赤道一周は約40,075kmであり、時速4kmで歩き続けると約417日(約1年2ヶ月)かかります。
1光年を歩く時間(約2億7000万年)は地球一周を歩く時間(約1年)の約2億7000万倍であり、宇宙の距離スケールが地球スケールとは全く異なることが実感できます。
月・太陽までを歩く時間との比較
・月まで(約38万km)を時速4kmで歩く:約1万900年
・太陽まで(約1億5000万km)を時速4kmで歩く:約430万年
・1光年(約9.461×10¹²km)を時速4kmで歩く:約2億7000万年
太陽まで歩いても430万年、それでも1光年の5万6000分の1にしかならないことが、宇宙の距離の大きさを端的に示しています。
1光年の徒歩旅行から見える宇宙の意味
この計算は実用的な意味を持つものではありませんが、宇宙の距離スケールが人間の日常感覚とはまったく異なるスケールであることを直感的に理解するための思考実験として非常に有用です。
光速という自然界の最高速度でさえ1光年に1年かかるという事実が、宇宙旅行の困難さの本質を示しています。
まとめ
この記事では、1光年を歩いた場合の所要時間(約2億7000万年)・計算方法・さまざまな移動手段との比較について解説しました。
1光年を徒歩(時速4km・24時間歩行)で移動すると約2億7000万年かかり、これは恐竜が登場してから現在までの時間よりも長い計算になります。
この途方もない数字こそが、宇宙の広大さと光年という単位の意味を最もわかりやすく示してくれるでしょう。