エクセルは主にビジネスにおいて使用する場合が多いですが、身近にも意外と使用されていることが多いです。
例えば、個人レベルの体重管理や、趣味としての野球選手の打率などが挙げられます。ここで、打率に注目したとするとエクセル上でどのように処理するのか知っていますか。
ここでは、エクセルで打率を求める方法について解説していきます。
目次
打率の定義
3割4分2厘のように表記される打率ですが、そもそもどのように定義されているのか知っていますか。
実は、打率とは、野球用語における打数における安打の割合を指します。打数とは、打席数からデッドボールなどの異常事態を除いたものを指します。一方で、安打とは、ホールランも含めたヒットの数といえます。
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基本的には、先述のように2割4分1厘のように歩合を用いて表記します。比率のままや、百分率で記載することはないです。
2割4分1厘であれば、比率では0.241、百分率では24.1%(パーセント)に相当するわけです。
おおよその目安としては、4回に1回はヒット、もしくはホームランを打っていることになるのです。
このような打率の定義を元にして、エクセル上で打率の計算を行ってみましょう。
エクセルで打率を計算する方法
それでは、実際のデータ(架空)を用いてエクセルで打率を求める方法について解説していきます。
以下のように選手A,B,Cに対して、安打数、打数の記録が残っているとします。
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打率を上の計算式に従って、まずは百分率で計算していきます。打率/%表記の場所の列に=(安打数のセル)/(打数のセル)と入力しましょう。以下の通りです。
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Enterキーを押し、計算を確定させましょう。
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オートフィル機能によって、他の選手の打率も一気に計算していきましょう。
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また、後に解説しますが何割何分何厘と表記するためには、3桁の数の方が都合がいいため、そのように換算していきます。
今回の場合はパーセント表記のものに×10をするといいです。
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確定すると以下のように計算されます。
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こちらもオートフィルで一括して数値を算出しましょう。
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続いて、何割何分何厘と表示したい列の数値の範囲を選択し、右クリックを押し、セルの書式設定を選んでいきます。
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続いて、表示形式、ユーザー定義、#”割”#”分”#”厘”と入力していきます。この表記をすることで、単純に3桁の数値の各々の数値に対して、割、分、厘という文字がつくのです。
以下のように入力しましょう。
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ユーザー定義の通りに記入できましたら、=(変換用のセル)と入れていきます。
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そして、確定します。すると、以下のように基準のセルが2割7分3厘と記載されました。
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さらにオートフィル機能を使用して、
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このように、打率の計算ができるのです。
単位の表示が難しいので、丁寧に覚えていきましょう。
まとめ
ここでは、打率の定義や単位の表記方法、エクセルで打率を計算する方法について解説しました。
打率=安打/打数と定義されており、その単位には百分率(パーセント)ではなく、基本的に何割何分何厘の形で表示するのが基本です。
そして、エクセルで打率を求める際には、上の計算式に基づいてまず計算を行った上で、単位をユーザー定義で変更し、#”割”#”分”#”厘”と入力するようにしましょう。このような手順でエクセルで一括して打率を求めることができます。
きちんとエクセル上での打率計算をマスターし、エクセル技術を進歩させましょう。