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地球と月と太陽の位置関係は?【満月や新月や日食や皆既月食等も:模型】

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地球と月と太陽の位置関係について、正確に説明できるでしょうか。私たちが日常的に目にする月の満ち欠けや、まれに観測できる日食や月食は、この3つの天体の位置関係によって生じる現象です。

地球と月と太陽の位置関係が変化することで、新月、上弦の月、満月、下弦の月という月の相が生まれ、さらに特殊な配置では日食や月食という天文現象が起こります。この記事では、これらの天体の位置関係を詳しく解説し、様々な天文現象のメカニズムを明らかにしていきます。

月の満ち欠けの仕組み、日食と月食の違い、それぞれの現象が起こる条件まで、地球・月・太陽の位置関係に関する包括的な情報をお伝えします。

目次

地球・月・太陽の基本的な位置関係

それではまず、地球と月と太陽がどのような位置関係にあるのか、基本的な配置について解説していきます。

3つの天体の配置と距離

太陽系の中心には太陽があり、その周りを地球が約1億5000万キロメートルの距離で公転しています。そして地球の周りを、月が約38万4400キロメートルの距離で公転しているのです。

太陽は地球から約1億5000万キロメートル、月は地球から約38万キロメートルという位置関係になります。つまり、太陽は月よりも約390倍遠くにあるのです。

しかし興味深いことに、太陽の直径(約139万キロメートル)は月の直径(約3474キロメートル)の約400倍です。距離の比率と大きさの比率がほぼ等しいため、地球から見ると太陽と月はほぼ同じ大きさに見えます。

【3つの天体の基本データ】
太陽の直径:約139万km
地球の直径:約1万2742km
月の直径:約3474km
地球から太陽まで:約1億5000万km
地球から月まで:約38万4400km

この絶妙な配置により、地球からは完全な皆既日食を観測できます。月が太陽をちょうど隠せる大きさに見えるのは、宇宙における偶然の一致と言えるでしょう。

月は地球の周りを約27.3日で一周します。この公転により、地球から見た月と太陽の位置関係が常に変化し、月の満ち欠けが生じるのです。

月の公転面と黄道面

地球は太陽の周りを公転していますが、この公転面を「黄道面」と呼びます。月も地球の周りを公転していますが、月の公転面は黄道面に対して約5.1度傾いています。

この傾きが重要な意味を持ちます。もし月の公転面が黄道面と完全に一致していれば、毎回の新月で日食が、毎回の満月で月食が起こることになります。しかし実際には約5度の傾きがあるため、多くの場合、太陽と地球と月は完全に一直線に並ばず、日食や月食は起こらないのです。

月の公転面と黄道面が交わる線を「交点線」と呼びます。この交点線の近くで新月や満月が起こったときにのみ、日食や月食が発生します。

地球の自転と月の公転

地球は約24時間で1回自転しています。一方、月は約27.3日で地球の周りを1周します。この自転と公転の速度の違いが、私たちが観測する天体の動きを複雑にしているのです。

地球が1回自転する間に、月はわずかに東に移動します。そのため、月の出の時刻は毎日約50分ずつ遅くなります。月が地球を一周する間に、地球は約27回自転するという関係でしょう。

項目 周期
地球の自転 約24時間
月の公転(恒星月) 約27.3日
月の満ち欠け周期(朔望月) 約29.5日
地球の公転 約365.25日

月の満ち欠けの周期(朔望月)は約29.5日であり、月の公転周期(恒星月)の約27.3日よりも長くなっています。これは、地球自体が太陽の周りを公転しているためです。月が地球を一周する間に、地球も太陽の周りを少し移動するため、同じ太陽との位置関係に戻るにはさらに約2日間必要なのです。

月の満ち欠けと位置関係

続いては、地球と月と太陽の位置関係によって生じる月の満ち欠けについて確認していきます。

新月の位置関係

新月は、月が太陽と地球の間に位置するときに起こります。このとき、太陽-月-地球の順に並び、月の太陽に照らされている面が地球から見えないため、月は見えません。

厳密には、新月のときでも月は空にありますが、太陽と同じ方向にあり、しかも太陽に照らされていない側を地球に向けているため、観測できないのです。新月は昼間に太陽とともに空を移動しています。

新月の前後数日間は、細い三日月が夕方の西の空や明け方の東の空に見えます。新月直後の細い月を「新月」や「三日月」、新月直前の細い月を「二十六夜」などと呼びます。

上弦の月の位置関係

新月から約7日後、月は地球から見て太陽の東側90度の位置に移動します。この配置を上弦の月と呼びます。

上弦の月では、月の右半分が太陽に照らされて明るく見えます。「上弦」という名前は、弓を上向きに張ったような形に見えることから付けられました。上弦の月は正午頃に昇り、夕方に南中し、真夜中頃に沈みます。

上弦の月の特徴
・新月から約7日後
・月の右半分が明るい
・正午頃に昇る
・夕方に南の空で最も高くなる
・真夜中頃に西の空に沈む

この時期、月は太陽より90度東側にあるため、太陽が沈んでも月はまだ空に残っています。夕方から夜にかけて、西から南の空に半月が見えるのです。

満月の位置関係

新月から約15日後、月は地球から見て太陽の反対側、つまり180度の位置に移動します。このとき、太陽-地球-月の順に並び、月の太陽に照らされている面が完全に地球を向くため、満月となります。

満月は太陽の反対側にあるため、太陽が沈む頃に東の空から昇り、真夜中に南中し、太陽が昇る頃に西の空に沈みます。一晩中、空に浮かんでいるのです。

満月の夜は明るく、月明かりだけで歩けるほどの光量があります。満月の明るさは、半月(上弦や下弦)の約10倍以上です。これは単に面積が2倍になるだけでなく、正面から照らされることで月面の影が少なくなるためでしょう。

下弦の月の位置関係

満月から約7日後、月は地球から見て太陽の西側90度の位置に移動します。この配置を下弦の月と呼びます。

下弦の月では、月の左半分が太陽に照らされて明るく見えます。「下弦」という名前は、弓を下向きに張ったような形に見えることから付けられました。下弦の月は真夜中頃に昇り、明け方に南中し、正午頃に沈みます。

月の相 太陽との角度 見える形 昇る時刻 南中時刻 沈む時刻
新月 0度 見えない 朝6時頃 正午頃 夕方6時頃
上弦の月 90度東 右半分 正午頃 夕方6時頃 真夜中頃
満月 180度 全部 夕方6時頃 真夜中頃 朝6時頃
下弦の月 90度西 左半分 真夜中頃 朝6時頃 正午頃

この下弦の月の後、再び新月に戻り、約29.5日の周期が繰り返されます。この周期を「朔望月」と呼び、太陰暦の1ヶ月の基準となっているのです。

日食が起こる位置関係

次に、特殊な位置関係で起こる日食について見ていきましょう。

日食の基本的なメカニズム

日食は、月が太陽と地球の間に入り、月の影が地球上に落ちることで起こります。つまり、新月のときに、太陽-月-地球が一直線に並ぶという特殊な配置で発生するのです。

ただし、すべての新月で日食が起こるわけではありません。月の公転面が黄道面に対して約5度傾いているため、多くの新月では月の影が地球の上下を通り過ぎてしまい、日食は起こりません。

日食が起こるのは、新月が交点(月の公転面と黄道面の交線)の近くで起こる場合だけです。このため、日食は年に2回から5回程度しか起こらないのです。

皆既日食と金環日食の違い

日食には主に3つの種類があります。皆既日食、金環日食、部分日食です。

皆既日食は、月が太陽を完全に隠す現象です。月が地球に比較的近い位置にあるとき(近地点付近)に起こります。月の見かけの大きさが太陽よりわずかに大きくなるため、太陽を完全に隠せるのです。

【日食の種類と条件】
皆既日食:月が近地点付近、太陽を完全に隠す
金環日食:月が遠地点付近、太陽の周りに光の輪
部分日食:月が太陽の一部だけを隠す

金環日食は、月が地球から比較的遠い位置にあるとき(遠地点付近)に起こります。月の見かけの大きさが太陽より小さくなるため、太陽を完全に隠しきれず、太陽の周りに明るい輪(リング)が見えるのです。

部分日食は、月が太陽の一部だけを隠す現象で、皆既日食や金環日食の経路から外れた地域で観測されます。日食が起こるとき、地球上の広い範囲で部分日食が観測できますが、皆既日食や金環日食が観測できるのは限られた狭い地域だけです。

日食の観測条件

皆既日食が観測できる地域は、月の影(本影)が通過する幅約200キロメートル程度の帯状の範囲に限られます。この帯を「皆既帯」と呼びます。

皆既日食の継続時間は最大で約7分程度です。通常は数分間であり、月の影が地球上を秒速約1700メートルという猛スピードで移動するため、あっという間に終わってしまいます。

日食の種類 月の位置 見える範囲 継続時間
皆既日食 近地点付近 幅約200km 最大約7分
金環日食 遠地点付近 幅約300km 最大約12分
部分日食 本影外 数千km 数時間

ある特定の場所で皆既日食が観測できる頻度は、平均すると約375年に1回程度です。それほど稀な現象であり、だからこそ観測できたときの感動は大きいのでしょう。

月食が起こる位置関係

最後に、もう一つの天文現象である月食について見ていきます。

月食の基本的なメカニズム

月食は、地球が太陽と月の間に入り、地球の影が月に落ちることで起こります。つまり、満月のときに、太陽-地球-月が一直線に並ぶという特殊な配置で発生するのです。

日食と同様に、すべての満月で月食が起こるわけではありません。月の公転面が黄道面に対して約5度傾いているため、多くの満月では月が地球の影の上下を通り過ぎてしまい、月食は起こりません。

月食が起こるのは、満月が交点の近くで起こる場合だけです。月食の頻度も年に2回から5回程度であり、日食とほぼ同じです。

皆既月食と部分月食の違い

月食には主に3つの種類があります。皆既月食、部分月食、半影月食です。

皆既月食は、月が完全に地球の本影に入る現象です。このとき、月は真っ暗になるのではなく、赤銅色と呼ばれる赤黒い色に見えます。これは、地球の大気を通過した太陽光の一部が屈折して月面を照らすためです。

月食の種類と特徴
・皆既月食:月が完全に本影に入る、赤銅色に見える
・部分月食:月の一部が本影に入る
・半影月食:月が半影だけに入る、わずかに暗くなる

部分月食は、月の一部だけが地球の本影に入る現象です。月の一部が欠けて見えます。半影月食は、月が地球の半影(薄い影)だけに入る現象で、わずかに暗くなる程度であり、注意深く観察しないと気づかないこともあります。

皆既月食が赤く見えるのは、夕焼けや朝焼けと同じ原理です。太陽光が地球の大気を通過するとき、青い光は散乱されて失われ、赤い光だけが屈折して月面に届くのです。この現象を「レイリー散乱」と呼びます。

月食の観測条件

月食は日食と比べて観測しやすい現象です。日食は月の影が通過する狭い範囲でしか観測できませんが、月食は地球上で月が見える場所なら、どこからでも同時に観測できるのです。

皆既月食の継続時間は最大で約1時間40分程度です。日食の数分間と比べると、はるかに長く観測できます。月食全体の経過(部分食の始まりから終わりまで)は、3時間以上に及ぶこともあるでしょう。

比較項目 日食 月食
起こる月の相 新月 満月
配置 太陽-月-地球 太陽-地球-月
観測範囲 狭い(数百km) 広い(半球全体)
継続時間 数分 1時間以上
頻度 年2~5回 年2~5回
ある場所での頻度 約375年に1回 約3年に1回

ある特定の場所で月食が観測できる頻度は、平均すると約3年に1回程度です。日食の約375年に1回と比べると、はるかに頻繁に観測できる現象なのです。

月食は肉眼で安全に観測できますが、日食を肉眼で直接見るのは危険です。日食を観測する際は、必ず専用の日食グラスや望遠鏡用の太陽フィルターを使用する必要があります。

まとめ

地球と月と太陽の位置関係は常に変化しており、この変化が月の満ち欠けを生み出しています。太陽は地球から約1億5000万キロメートル、月は約38万4400キロメートルの距離にあり、月は約27.3日で地球を一周します。

新月では太陽-月-地球の順に並び、上弦の月では90度の角度、満月では太陽-地球-月が一直線に並び、下弦の月では再び90度の角度になります。この約29.5日の周期が朔望月です。

日食は新月のときに太陽-月-地球が一直線に並ぶことで起こり、皆既日食、金環日食、部分日食の3種類があります。月食は満月のときに太陽-地球-月が一直線に並ぶことで起こり、月は赤銅色に見える皆既月食が最も印象的でしょう。

月の公転面が黄道面に対して約5度傾いているため、日食や月食は年に2~5回程度しか起こりません。日食は狭い範囲でしか観測できませんが、月食は地球上で月が見える場所ならどこからでも観測できます。地球と月と太陽の位置関係を理解することで、これらの天文現象の仕組みがより深く理解できるはずです。

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