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三角形の面積の求め方や公式は?ベクトルやsin使用の場合の計算方法も

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三角形の面積を求める問題は、小学校から大学受験まで幅広い場面で登場する数学の基本テーマです。「底辺×高さ÷2」という公式は多くの方がご存知だと思いますが、高校数学以降になるとsinを使った公式やベクトルを用いた計算方法など、さまざまなアプローチが登場します。「どの公式をどの場面で使えばいいの?」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

三角形の面積の求め方は、与えられた情報(底辺と高さ・2辺とその間の角・座標・ベクトルなど)によって使うべき公式が異なります。状況に応じた公式を正しく選べるようになることが、問題を素早く・正確に解くカギとなります。

本記事では「三角形の面積の求め方や公式は?ベクトルやsin使用の場合の計算方法も」をテーマに、基本公式から応用公式まで、具体的な計算例を交えながらわかりやすく解説していきます。数学が苦手な方も、受験対策をしている方も、ぜひ参考にしてください。

目次

三角形の面積は底辺×高さ÷2が基本でsinやベクトルを使う公式もある

それではまず、三角形の面積の求め方の全体像と、基本公式について解説していきます。

最も基本的な公式:底辺×高さ÷2

三角形の面積の最も基本となる公式は、小学校で学ぶ以下の式です。

三角形の面積 S = 底辺 × 高さ ÷ 2

例:底辺が8cm、高さが5cmの三角形

S = 8 × 5 ÷ 2 = 20cm²

この公式は底辺と、その底辺に対する高さ(垂線の長さ)が与えられているときに使います。三角形はどんな形でも「底辺×高さ÷2」で面積を求めることができ、正三角形・直角三角形・鈍角三角形など形を問わず使える汎用性の高い公式です。

なぜ「÷2」をするのかというと、三角形は同じ形の三角形を2つ組み合わせると平行四辺形になるからです。平行四辺形の面積が「底辺×高さ」であることから、その半分が三角形の面積になります。

sinを使う公式:2辺とその間の角が与えられたとき

高校数学で登場するのが、三角比(sin)を使った面積公式です。底辺と高さが直接与えられていなくても、2辺の長さとその間の角(挟角)がわかれば面積を求めることができます

S = (1/2) × a × b × sinC

a・b = 2辺の長さ、C = その2辺が作る角(挟角)

例:a = 6、b = 8、C = 30°のとき

S = (1/2) × 6 × 8 × sin30°

S = (1/2) × 6 × 8 × (1/2) = 12

この公式は「底辺×高さ÷2」から導くことができます。辺aを底辺とすると、高さはb×sinCで表せるため、S = (1/2)×a×b×sinCという形になります。

公式の使い分けのまとめ

三角形の面積を求める主な公式を、使う場面とともに一覧にまとめます。

公式の種類 公式 使う場面
基本公式 S = 底辺 × 高さ ÷ 2 底辺と高さが直接わかるとき
sin公式 S = (1/2)ab sinC 2辺とその間の角がわかるとき
ヘロンの公式 S = √(s(s-a)(s-b)(s-c)) 3辺の長さがわかるとき
座標公式 S = (1/2)|x₁(y₂-y₃)+x₂(y₃-y₁)+x₃(y₁-y₂)| 3頂点の座標がわかるとき
ベクトル公式 S = (1/2)|a⃗ × b⃗| 2辺をベクトルで表すとき

状況に応じて適切な公式を選ぶことが、正確かつ効率的に面積を求めるポイントです。

sinを使った三角形の面積の計算方法を詳しく解説する

続いては、sinを使った面積公式の計算方法と、導き方・応用についてさらに詳しく確認していきます。

sinを使う公式の導き方

S = (1/2)ab sinCという公式がなぜ成り立つのか、その仕組みを理解しておくと公式を忘れにくくなります。

三角形ABCにおいて、辺BCを底辺aとします。頂点AからBCに下ろした垂線の長さ(高さ)をhとすると、基本公式よりS = (1/2)×a×hです。

ここで、頂点Aから辺ABの長さをc、辺ACの長さをbとします。角Bを挟む辺がcとaのとき、h = c×sinBと表せます。これを代入すると:

S = (1/2) × a × h

h = c × sinB なので

S = (1/2) × a × c × sinB

同様に、角Cを挟む2辺a・bを使うと

S = (1/2) × a × b × sinC

つまり、「どの2辺とその間の角を使っても同じ答えになる」のがこの公式の特徴です。三角形の面積は唯一無二であるため、どの辺・角の組み合わせを使っても同一の値が得られます。

sinを使う公式の具体的な計算例

いくつか具体的な計算例を通じて、sin公式の使い方を確認しましょう。

例1:a = 10、b = 6、C = 60°のとき

S = (1/2) × 10 × 6 × sin60°

sin60° = √3/2 なので

S = (1/2) × 10 × 6 × (√3/2) = 15√3

例2:a = 5、b = 5、C = 120°のとき(二等辺三角形)

S = (1/2) × 5 × 5 × sin120°

sin120° = sin(180° − 60°) = sin60° = √3/2

S = (1/2) × 25 × (√3/2) = 25√3/4

例2のように挟角が鈍角(90°超)の場合でも、sin公式はそのまま使えます。sin120° = sin60°という補角の関係を使えば、値の計算もスムーズです。

よく使うsinの値の一覧

sin公式を使いこなすには、代表的な角度のsinの値を覚えておくと便利です。

角度 sin(値) 小数近似値
30° 1/2 0.500
45° √2/2 0.707
60° √3/2 0.866
90° 1 1.000
120° √3/2 0.866
135° √2/2 0.707
150° 1/2 0.500

30°と150°、45°と135°、60°と120°のsinが同じ値になるのは、sin(180°−θ) = sinθという補角の関係によるものです。この性質を覚えておくと、鈍角を含む三角形の計算がぐっと楽になります。

ベクトルを使った三角形の面積の求め方

続いては、ベクトルを使った三角形の面積の求め方を確認していきます。高校数学や大学入試でも頻出のテーマであり、座標が与えられた問題でも活躍する重要な公式です。

ベクトルの外積(クロス積)と面積の関係

2つのベクトルa⃗ = (a₁, a₂)とb⃗ = (b₁, b₂)が作る平行四辺形の面積は、外積(クロス積)の大きさで表されます。三角形はその半分ですから、以下の公式が成り立ちます。

2次元ベクトルの場合

三角形の面積 S = (1/2) × |a₁b₂ − a₂b₁|

a⃗ = (a₁, a₂)、b⃗ = (b₁, b₂)

例:a⃗ = (3, 1)、b⃗ = (1, 4)のとき

S = (1/2) × |3 × 4 − 1 × 1|

S = (1/2) × |12 − 1| = (1/2) × 11 = 5.5

この公式は見た目以上にシンプルで、「タスキ掛けして引いて絶対値をとり半分にする」と覚えておくと使いやすいでしょう。

座標が与えられた場合のベクトル的アプローチ

3頂点の座標A(x₁, y₁)・B(x₂, y₂)・C(x₃, y₃)が与えられた場合も、ベクトルを使って面積を求めることができます。

AB⃗ = (x₂−x₁, y₂−y₁)、AC⃗ = (x₃−x₁, y₃−y₁)と置くと

S = (1/2) × |(x₂−x₁)(y₃−y₁) − (y₂−y₁)(x₃−x₁)|

例:A(1, 2)、B(4, 3)、C(2, 6)のとき

AB⃗ = (3, 1)、AC⃗ = (1, 4)

S = (1/2) × |3 × 4 − 1 × 1| = (1/2) × 11 = 5.5

座標が与えられた問題では、まずAを基点としてAB⃗・AC⃗のベクトルを求め、外積の公式に代入するという流れが基本です。この手順を習慣化すると、ミスが減り計算スピードも上がるでしょう。

ベクトル公式とsin公式の関係

ベクトルを使った公式とsin公式は、実は深く結びついています。

2つのベクトルa⃗・b⃗の大きさをそれぞれ|a⃗|=a、|b⃗|=bとし、なす角をθとすると

|a⃗ × b⃗| = a × b × sinθ(外積の大きさの定義)

したがって

S = (1/2)|a⃗ × b⃗| = (1/2) × a × b × sinθ

これはsin公式 S = (1/2)ab sinC と完全に一致します。

ベクトルの外積の大きさがsin公式と同じ形になるのは偶然ではなく、三角形の面積という概念の本質がどちらの公式にも共通して内包されているからです。公式を丸暗記するだけでなく、こうした関係性を理解しておくと応用力が格段に高まります。

ヘロンの公式と座標を使った三角形の面積の求め方

続いては、3辺の長さだけが与えられた場合に使うヘロンの公式と、座標を直接使う公式について確認していきます。どちらも入試や実務でよく登場する重要な公式です。

ヘロンの公式とは

ヘロンの公式は、三角形の3辺の長さa・b・cだけから面積を求めることができる公式です。角度がわからない場合でも使えるため、非常に便利な公式のひとつです。

s = (a + b + c) ÷ 2(半周長)

S = √(s(s−a)(s−b)(s−c))

例:a = 3、b = 4、c = 5のとき(直角三角形)

s = (3 + 4 + 5) ÷ 2 = 6

S = √(6 × (6−3) × (6−4) × (6−5))

S = √(6 × 3 × 2 × 1) = √36 = 6

確認:直角三角形なので S = 3 × 4 ÷ 2 = 6 と一致します。

ヘロンの公式は3辺の長ささえわかれば角度なしで面積を求められる点が最大の特徴です。ただし、根号(√)の計算が必要になるため、数値が複雑なときは計算ミスに注意しましょう。

座標を使った面積公式

3頂点の座標が与えられた場合、以下の公式で直接面積を求めることができます。

頂点A(x₁, y₁)、B(x₂, y₂)、C(x₃, y₃)のとき

S = (1/2) |x₁(y₂−y₃) + x₂(y₃−y₁) + x₃(y₁−y₂)|

例:A(0, 0)、B(4, 0)、C(1, 3)のとき

S = (1/2) |0 × (0−3) + 4 × (3−0) + 1 × (0−0)|

S = (1/2) |0 + 12 + 0| = (1/2) × 12 = 6

この公式は「サラスの公式」や「行列式による面積公式」とも関連しており、座標が与えられた問題では最も直接的に答えを出せる方法です。絶対値をとることを忘れないよう注意しましょう。

各公式の使い分けのポイント

ここで、これまで紹介した公式の使い分けをもう一度整理しておきましょう。

与えられた情報 使う公式 難易度の目安
底辺と高さ S = 底辺×高さ÷2 小学〜中学レベル
2辺とその間の角 S = (1/2)ab sinC 高校レベル(三角比)
3辺の長さのみ ヘロンの公式 高校レベル(やや難)
3頂点の座標 座標公式・ベクトル公式 高校〜大学入試レベル
2辺をベクトルで表す S = (1/2)|a⃗×b⃗| 高校数学B〜大学レベル

問題文に何が与えられているかをまず確認し、その情報に合った公式を選ぶことが大切です。「どの情報があるか」を整理してから公式を選ぶ習慣が、解法ミスを防ぐ最大のポイントといえるでしょう。

まとめ

本記事では「三角形の面積の求め方や公式は?ベクトルやsin使用の場合の計算方法も」をテーマに、基本公式からsin公式・ベクトル公式・ヘロンの公式・座標公式まで幅広く解説しました。

最後に重要なポイントを振り返りましょう。

・基本公式はS = 底辺×高さ÷2。底辺と高さが直接与えられているときに使う

・2辺とその間の角が与えられた場合はS = (1/2)ab sinCを使う

・3辺の長さのみの場合はヘロンの公式S = √(s(s-a)(s-b)(s-c))が有効

・3頂点の座標が与えられた場合は座標公式またはベクトルの外積を使う

・ベクトル公式はsin公式と本質的に同じ関係式から導かれる

・最も大切なのは「何が与えられているかを確認してから公式を選ぶ」こと

三角形の面積の求め方は、問題の状況によって使う公式が変わります。どの公式も「なぜそうなるのか」という導き方を理解しておくと、うろ覚えでも自力で式を復元できるようになります。公式の丸暗記に頼るだけでなく、仕組みへの理解を深めることが数学力アップの近道です。

本記事がみなさまの学習や問題演習の一助となれば、大変うれしく思います。