金属などの物質の重量を考える際には「密度や比重といったパラメータの意味」や「その数値と単位の関係」を正しく理解しておく必要があります。
例えば代表的な金属には金や鉄などがありますがこれらの密度や比重の数値と、その単位である kg/mm3 やkg/m3やg/cm3 や g/mm3との関係は少しややこしく、以下でわかりやすくまとめていきます。
目次
金の密度や比重のまとめ【単位:ゴールド】
まず金の密度や比重の数値として19.3や 19300といった数値をよくみかけますが、これらの数値に続く単位が何なのかわかっていない方が意外と多く、以下で詳細を確認していきます。
金の密度は19.3g/cm3が基本
なお、金といってもその種類は豊富であり、若干の密度の差は生じるものですが、金の密度の代表値としては19.3g/cm3を使用することが基本といえます。
ここで、単位は「 g/cm3」であることをきちんと認識しておくといいです。
金の密度は 19300kg/m3とも記載できる
上述の19.3g/cm3において、1g=0.001kgであることと1cm3=0.000001m3を活用すると、19.3×0.001/0.000001= 19300kg/m3 と換算できるのです。
こちらもkg/m3の単位も良く使うので、覚えておくといいです。
金の密度は 19.3×10^-6 kg/mm3とも記載できる
上述の19.3g/cm3において、1g=0.001kgであることと1cm3=1000mm3を活用すると、
19.3×0.001/1000= 19.3×10^-6 kg/mm3 と換算できるのです。
桁数の変化が大きいので計算ミスには十分に注意しましょう。
金の密度は19.3×10^-3 g/mm3
続いて密度の単位が g/mm3 での表記もたまに見かけこの場合の数値についても考えていきましょう。
元の密度の式の19.3g/cm3 と比較すると分母の 1cm3 のみが変化しており、1cm3=1000mm3であるために、金の密度は 0.0193g/mm3 と換算できるのです。
単位が違うだけで桁数も大きく変化するために十分に注意していきましょう。
金の比重は 19.3 【単位はなし】
なお、比重とは対象物質の密度と基準物質の密度との比であるため、単位はありません。
特に固体や液体の場合の比重とは、基準となる水の密度 1g/cm3 と比較した際に比率であり、単位はありません。
つまり、金の比重は19.3g/cm3÷1g/cm3=19.3とそのままの数値を示すわけなのです。
どれもややこしいので、十分に注意していきましょう。
まとめ 金の密度と比重【kg/m3、g/cm3、g/mm3の表記:ゴールド】
ここでは、金における密度や比重の数値と単位の関係について解説しました。
金における密度の各々の単位と数値の関係は、19.3g/cm3、19.3×10^-6 kg/mm3 、0.0193g/mm3となります。
一方で、金の比重はただの19.3となり単位は無いことを覚えておくといいです。
単位変換になれ、各設計に役立てていきましょう。