配管や丸パイプなどの材料の形状を表す指標として「外径」「内径」を使用することが基本です。
この外径や内径の意味やその違い、関係式についてきちんと理解していますか。
ここでは、外径、内径、暑さとそれらの変換方法について解説していきます。
目次
外径と内径の定義と違い
丸パイプのような材料では、直径といっても「外側の直径なのか、内側の直径なのか」迷ったことはないでしょうか。
そして、この外側の直径のことを外径と呼び、以下のようなイメージです。
一方で、内側の直径のことを内径と呼びます。このように、内径と外径の違いがあるのです。
外径、内径、厚さの関係式(変換の公式)
そして、この外径、内径は材料の厚みがわかればお互い変換(換算)することが可能です。念のため厚みを表現した図も記載しておきます。
変換の計算式は外径=内径+厚さ×2となります。
きちんとこの換算式を理解しておきましょう。
外径、内径、厚さの計算問題を解いてみよう
それでは、外径、内径、厚さの変換に慣れるためにも、実際に数値計算を行っていきましょう。
まずは、内径と厚みがわかっているときの外径(外側の直径)を求めてみます。
内径と厚さから外径を計算する
例題
ある配管の内径は30mmであり、厚みは2mmです。このときの外径はいくつになるでしょうか。
解答
上の外径、内径の関係式に従って求めていきます。
30 + 2×2 = 34mmが外径と計算できました。
外径と厚みから内径に変換する
続いて、内径を求めてみましょう。
例題
外径が5cm、厚みが0.3cmの丸パイプがあります。このパイプの内径はいくらになるでしょうか。
解答
今度は外径から厚みの2倍分を引いていきましょう。なお、先ほどと単位が異なり、センチメートル(cm)を使用していることに注意しましょう。
5-0.3×2=4.4cmと算出されます。
外径と内径から厚さに換算する
最後に、外径と内径より管厚を求めていきます。
例題
外径が25mm、内径が18mmの鋼管があります。この鋼管の厚さはいくらになるでしょうか。
解答
こちらも上の定義式に従って、計算していきます。
(25-18)÷2=3.5mmと算出されるのです。
きちんと、内径、外径、厚さの計算をできるようにしておきましょう。
まとめ
ここでは、鋼管、配管などの材料に使用される「外径、内径の意味や違い」「外径、内径、厚さの換算方法」について解説しました。
外径とは、言葉の通り管や丸パイプの最も外側の直径のことを指します。一方で、内径とは内側の管壁の直径のことを指します。
そして、外径と内径は厚さによって変換することができ、計算式:外径=内径+2×厚さと表現できます。
きちんと、外径、内径、厚みの意味や違いを理解して、数値処理を的確にできるようにしていきましょう。