さまざまなデータの情報を見たり聞いたりしていると、「前年比で去年より何パーセント(%)増加しました」「昨日よりも~ポイント(pt)下がりました」などの表現を聞くことがあります。
このパーセント(%)やポイント(pt)とはとても似ておりいるため、その違いについて理解していないケースも多いでしょう。これらパーセントたポイントの計算式や「どのように使い分けているのか」知っていますか。
ここでは、%とptの違いや計算方法について解説していきます。
目次
パーセント(%)の定義
パーセント(%)とは百分率を表す単位であり、本質的には「基準に対する比率・割合に×100をしたもの」といえます。
つまり、パーセントを求めるためには比の計算を行う必要があるのです。
例えば、X年のある会社の売り上げの伸びが前年比の計110%であったものが、X+1年時には121%という数値に上昇したとします。
そしてこれらの成長度合いの増減を%を使用して表すためには(132/110-1) × 100 =12%という比率(割り算)を再度実行する必要があるのです。
つまり、X年度からX+1年度のある企業の売上成長率は12%伸びたと表現できるのです。
それでは、パーセントと似た用語であるポイント(pt)はどのように表すことができるのでしょうか。以下で詳細を確認していきます。
ポイント(pt)とパーセント(%)との違い
これに対して、「ポイントという単位は、パーセントの差分を引き算により表したもの」といえます。
上述の例であれば、会社の成長率は110から132%と132-110=22ポイント(pt)分増えたといえます。
つまり、%の比ではなく、%の差のことを表したものがポイント(pt)なのです。
このように、パーセントをポイントという単位は違いがあるのです。なお、ニュースなどで読み上げられる場合には、これらはきちんと使い分けられているために、じっくり聞いてみても面白いといえます。
まとめ
ここでは、「パーセント(%)」と「ポイント(pt)」という単位の違いや見分け方について解説しました。
上述のような比率の変化を考える際のパーセントとは、ある比率と比率同士の比率をとり1を引いたものに×100を行うことで計算できます。つまり、割り算を行っています。
一方で、比率の変化を考えるときのポイントという単位は、比率と比率の差分をとったものでよく、単純に引き算を行えばいいのです。
これらが、パーセントとポイントの違いです。これらの使い分けをきちんと学び、ビジネスの場に役立てていきましょう。