【Excel】エクセルでカラーにならない原因と色を表示する設定方法(PDF・エクスポート)
Excelで作成した表が画面ではカラーなのに、PDF保存や印刷、エクスポートしたファイルでは白黒になることがあります。
原因はExcelの表示設定だけとは限らず、プリンター設定、PDF出力時の選択、閲覧ソフト側の表示、ブックに設定された白黒印刷など、確認すべき場所が複数あります。
最初に確認したいポイントは、Excelのページ設定にある白黒印刷、プリンターのグレースケール設定、PDF作成後の閲覧環境です。
この記事では、Excelでカラーにならない原因と、色を表示するための設定方法を画面表示からPDF・エクスポートまで順に解説します。
エクセルでカラー表示を戻す設定方法
それではまず、Excel上で色が表示されないときに確認する基本設定について解説していきます。
| 商品名 | 売上 | 判定 |
|---|---|---|
| A商品 | 120000 | 達成 |
| B商品 | 80000 | 未達 |
表示モードとブックの配色確認
画面全体が灰色や白黒に見える場合は、最初にExcelの表示状態とブックの書式を切り分けます。
セルの塗りつぶし色が残っているかを確認するには、対象セルを選択してホームタブの塗りつぶしの色を見ます。
塗りつぶしボタンに色が表示されているのにシート上で見えない場合は、条件付き書式や表示倍率、アクセシビリティ関連の環境設定が影響しているかもしれません。

Excelをいったん閉じて開き直し、別のブックでも同じ現象が起こるかを見ると、ファイル固有かアプリ全体かを判断しやすくなります。
特定のブックだけで色が消えるなら、セル書式、条件付き書式、テーマの設定を中心に確認しましょう。
【操作のポイント】色が消えたセルを選択し、ホームタブの塗りつぶしとフォントの色を確認します。
条件付き書式の適用範囲確認
売上の達成状況などを色分けしている場合、条件付き書式の適用先がずれることで色が表示されないことがあります。
ホームタブから条件付き書式、ルールの管理を開くと、どの条件がどのセル範囲に適用されているかを確認できます。

たとえばB列の売上を基準にC列を色分けしたいのに、適用先がB2だけになっていれば、3行目以降には書式が反映されません。
条件付き書式の数式では、判定に使う列を固定し、行番号は相対参照にするのが基本です。
例としてC2に適用する数式は、=B2>=100000 のように設定します。
サンプルデータで1行目をヘッダーとする場合、条件付き書式の適用先はC2:C100のようにヘッダーを除いて指定します。
数式中のドル記号の付け方が誤ると、コピー先で参照先が変わり、想定外の色分けになります。
【操作のポイント】ルールの管理画面で、適用先と数式の参照セルをセットで確認します。
テーマ色とセル書式の再設定
Excelのテーマを変更したあとに、以前の配色が薄く見えたり別の色に変わったりすることもあります。
ページレイアウトタブのテーマでは、ブック全体の色、フォント、効果をまとめて変更できます。
テーマ色を使っているセルは、テーマが切り替わると自動的に配色も変わる仕組みです。
重要な警告色やブランドカラーを固定したい場合は、テーマの色ではなく標準の色またはその他の色からRGB値を指定すると安定します。
画面上では見える淡い色でも、PDFや印刷では背景とのコントラストが弱くなる場合があります。
読みやすい帳票にするには、背景色だけに頼らず、太字、罫線、文字色、記号も組み合わせて判定を伝える方法が有効です。
【操作のポイント】テーマ変更後は、強調に使うセルの塗りつぶし色とフォント色を確認します。
白黒印刷を解除するページ設定
続いては、画面ではカラーなのに印刷プレビューやPDF出力で白黒になる場合のページ設定を確認していきます。
| 確認場所 | カラーにならない状態 | 対応 |
|---|---|---|
| ページ設定 | 白黒印刷にチェック | チェックを外す |
| プリンター | モノクロ設定 | カラーを選択 |
ページ設定の白黒印刷チェック解除
Excelには、シートごとに白黒で印刷する設定があります。
ページレイアウトタブからページ設定グループ右下の小さな起動ツールを選び、シートタブを開きます。

ここにある白黒印刷へチェックが入っていると、セルに設定した塗りつぶしや文字色が印刷時に色付きで出力されません。
PDFへ保存する場合でも、Excelの印刷機能を経由するため、この白黒印刷の設定が影響することがあります。
チェックを外したら印刷プレビューを開き、色付きの見出しや条件付き書式が戻ったかを確認してください。
【操作のポイント】ページ設定のシートタブで白黒印刷のチェックを外し、プレビューで確認します。
下書き品質と印刷範囲の見直し
同じシートタブには、下書き品質という項目もあります。
下書き品質は印刷速度を優先する設定であり、帳票の見栄えを確認する用途には向きません。
設定によっては背景やグラフィックの表現が期待どおりにならないため、提出用PDFを作る前には解除しておくと安心です。

さらに印刷範囲が古い状態のまま残っていると、色を付けた新しい列や行がPDFに入らないことがあります。
ページレイアウトタブの印刷範囲から印刷範囲のクリアを行い、必要な範囲をあらためて設定しましょう。
印刷範囲を確認する際は、表示タブから改ページプレビューへ切り替えると、PDFに出力されるページ単位を視覚的に把握できます。
【操作のポイント】白黒印刷だけでなく、下書き品質と印刷範囲も同時に見直します。
シートごとに異なる印刷設定
複数のシートを含むブックでは、あるシートだけ白黒になるケースがあります。
これはページ設定がブック全体ではなく、通常はシート単位で保存されるためです。
月別シートをコピーして作成した場合は、元シートの白黒印刷設定も一緒に複製されることがあります。
一部のシートだけ色が出ないときは、問題のシートを開いた状態でページ設定を確認することが重要です。
複数シートをまとめて修正したい場合は、対象シートのタブをグループ化してから設定を変更できます。
ただし、グループ化したままセル入力を行うと全シートに同じ編集が反映されるため、作業後は必ずグループ解除しましょう。
【操作のポイント】カラーにならないシートを実際に選択してから、ページ設定を開きます。
プリンターとPDF出力のカラー設定
続いては、Excelの設定に問題がないのにPDFがモノクロになる場合の、プリンターと出力方法を確認していきます。
| 出力方法 | 確認する設定 | 結果 |
|---|---|---|
| 名前を付けて保存 | PDF形式と最適化 | 通常は色を保持 |
| 印刷からPDF | プリンターのカラー設定 | 設定により白黒化 |
名前を付けて保存によるPDF作成
ExcelファイルをPDFにするもっとも基本的な方法は、ファイルタブから名前を付けて保存を選び、ファイルの種類でPDFを指定する方法です。
この方法では、Excelのページ設定や印刷範囲を反映しながらPDFが作成されます。

保存前にオプションを開くと、選択したシート、ブック全体、選択した部分など、公開対象を確認できます。
色だけでなくグラフや図形も含めて出力したい場合は、Excel側で印刷プレビューを先に確認するのが確実です。
PDF保存後に白黒に見えたら、まずExcelへ戻り、同じシートの印刷プレビューで色が見えているかを確認します。
【操作のポイント】PDF保存前に印刷プレビューを開き、Excel内ですでに白黒化していないか確認します。
Microsoft Print to PDFの設定確認
印刷画面でMicrosoft Print to PDFを選びPDF化する場合は、プリンタードライバー側の設定が関係することがあります。
使用している複合機の仮想プリンターやPDF作成ソフトでは、プロパティ画面にカラー、白黒、グレースケールなどの選択肢がある場合があります。

グレースケールが選ばれていると、Excelのセル色は濃淡へ変換され、緑や赤といった意味の違いが失われます。
印刷からPDFにする方式では、Excelだけでなく選択中のプリンターのプロパティも確認対象です。
カラー印刷の選択肢が見当たらない場合は、実際のプリンターがモノクロ専用として登録されている可能性があります。
【操作のポイント】印刷画面のプリンター名と、プリンターのプロパティにあるカラー設定を確認します。
PDF閲覧ソフトの表示確認
作成したPDF自体はカラーでも、閲覧ソフトの設定によって白黒に見えることがあります。
Windowsのアクセシビリティ設定やPDF閲覧アプリの高コントラスト表示、色の置換機能が有効になっていないか確認しましょう。
別のPDF閲覧ソフトや別の端末で開くと、PDFデータ側の問題か閲覧環境側の問題かを切り分けられます。
メール添付前には、保存したPDFを一度開き、見出し色、条件付き書式、グラフの凡例まで確認する習慣が役立ちます。
提出先の端末で印刷される場合は、色だけに意味を持たせず、達成や未達などの文字情報も併記すると伝達ミスを防げます。
【操作のポイント】PDFが白黒に見える場合は、別の閲覧ソフトでも開いて比較します。
エクスポート画面でPDFをカラー保存する操作
続いては、エクスポート機能を使ってExcelブックをカラーPDFとして保存する操作を確認していきます。
| 項目 | 設定例 | 確認目的 |
|---|---|---|
| ファイル形式 | 固定レイアウト保存 | |
| 最適化 | 標準 | 印刷品質の確保 |
エクスポートからPDFを作成する手順
ファイルタブを選択し、左側のメニューからエクスポートを開きます。
PDFまたはXPSの作成を選択し、PDFまたはXPSの作成ボタンを押すと保存画面が表示されます。
ファイルの種類がPDFになっていることを確認し、保存先とファイル名を指定します。
エクスポートは固定レイアウトの文書を作る機能であり、提出用の表やグラフを配布する場面に向いています。
保存前に標準を選ぶと、オンラインでの表示と印刷の両方を想定した品質で出力できます。
【操作のポイント】ファイル、エクスポート、PDFまたはXPSの作成の順に進みます。
発行対象とオプションの選択
保存画面のオプションでは、ブック全体、選択したシート、選択した部分など、PDFに含める対象を指定できます。
複数シートを一つのPDFにまとめるならブック全体を選択し、特定の帳票だけを配るなら選択したシートを選びます。
印刷範囲を無視するかどうかの項目が表示される環境では、事前にExcelで設定した印刷範囲を使うかを目的に応じて決めましょう。
カラーが重要な帳票では、標準で保存し、PDFを開いたあとに画面表示と印刷プレビューを確認する流れが安全です。
選択した部分だけをPDF化する場合は、選択範囲に見出し行を含めると、表の意味が伝わりやすくなります。
【操作のポイント】出力対象と印刷範囲が一致しているかを保存前に確認します。
数式で作る色分けとPDF出力前の確認
サンプルデータで1行目をヘッダーとし、B列の売上が100000以上ならC列に達成と表示する場合を考えます。
C2には =IF(B2>=100000,”達成”,”未達”) を入力します。
この数式は、B2の値が100000以上なら達成を返し、それ以外なら未達を返す仕組みです。
C2の右下にあるフィルハンドルを下へドラッグすると、C3以降ではB3、B4のように行番号が自動で変わり、各行の売上を判定できます。
さらにC2:C100へ条件付き書式を設定し、セルの値が達成なら緑、未達なら赤にすると、PDFでも直感的に結果を読み取れます。
数式の結果だけでなく、条件付き書式の色が印刷プレビューにも反映されているかを確認してからエクスポートします。
【操作のポイント】数式をオートフィルした後は、最終行まで色分けが反映されているか確認します。
カラーにならない主な原因と切り分け
続いては、どこに原因があるかを短時間で判断するための切り分け方法を確認していきます。
| 症状 | 考えられる原因 | 確認先 |
|---|---|---|
| Excel画面も白黒 | 書式・条件付き書式 | ホームタブ |
| PDFだけ白黒 | ページ設定・PDF設定 | 印刷プレビュー |
画面と印刷プレビューの比較
Excelの通常画面でカラーなのか、印刷プレビューでもカラーなのかを比較すると、原因の場所を大きく絞り込めます。
通常画面では色があるのに印刷プレビューで消える場合は、白黒印刷、プリンター設定、印刷用の書式が疑わしい状態です。
印刷プレビューまでカラーなのにPDF閲覧時だけ白黒なら、PDF作成方法または閲覧ソフトを確認します。
画面、印刷プレビュー、保存済みPDFの三段階で確認すると、設定をむやみに変更せずに済みます。
【操作のポイント】まず印刷プレビューを開き、Excel内で色が残っているかを判定します。
会社PCの制限と共有ファイル確認
会社や学校の管理されたPCでは、プリンター設定やOfficeの更新状況を利用者が変更できないことがあります。
共有フォルダ上のブックを複数人で編集している場合は、他の利用者がテーマや条件付き書式を変更した可能性もあります。
同じExcelファイルを別のPCで開き、同じPDF作成手順を試すと、端末固有の問題かファイル固有の問題かを確認できます。
ファイル共有前には、PDF版を添付するだけでなく、元のExcelファイルも保管しておくと、修正依頼に対応しやすくなります。
組織のセキュリティポリシーで印刷設定が固定されている場合は、管理者へ確認する必要があります。
【操作のポイント】別のPCまたは別のPDF閲覧ソフトで開き、環境依存の現象か確認します。
色覚とモノクロ印刷への配慮
カラー表示を直したあとも、色だけで情報を伝える表は、モノクロ印刷や色覚の違いによって読み取りにくくなることがあります。
達成と未達を示す場合は、緑と赤の背景色に加え、達成、未達という文字や記号を表示すると判別しやすくなります。
濃い背景には白文字、淡い背景には黒文字を使うなど、文字と背景の明るさの差を確保することも大切です。
PDFをカラーで配布する場合でも、白黒印刷されたときに意味が残る帳票設計が実務では役立ちます。
【操作のポイント】色分けには文字情報と罫線も加え、カラー以外の手掛かりを用意します。
まとめ エクセルでカラーにならない原因と設定方法
| 確認順 | 主な確認内容 |
|---|---|
| 1 | Excel画面でセル書式と条件付き書式を確認 |
| 2 | ページ設定の白黒印刷を解除 |
| 3 | プリンター設定と保存済みPDFを確認 |
Excelでカラーにならないときは、最初に印刷プレビューで色が残っているかを確認すると、原因の切り分けが進めやすくなります。
プレビューで白黒になる場合は、ページ設定の白黒印刷、下書き品質、プリンターのグレースケール設定を確認しましょう。
プレビューではカラーなのにPDFだけ白黒になる場合は、エクスポート方法、仮想プリンターのプロパティ、PDF閲覧ソフトの表示設定が確認ポイントです。
PDF作成後に一度開き、色分け、文字色、グラフ、印刷範囲まで確認してから共有すると安心です。
色に加えて文字や罫線でも意味を伝える表に整えれば、カラー表示、モノクロ印刷、さまざまな閲覧環境に対応しやすくなります。