身近な科学現象として「特定の物質の電気が流れるかどうか」を考えることがよくあります。
例えば、身近な調味料である「10円玉」「アルミ缶」には通電性があるのものなのでしょうか。
ここでは「10円玉やアルミ缶には電気を通すことができるのか」とその理由と共に解説していきます。
目次
10円玉には通電できるのか?その理由は?
結論から言いますと、10円玉(以下写真)に外部電源などによって電圧をかけると電流が流れます。つまり、電気を通すことができるといえます。
これは、単純に10円玉の材質が銅(金属)でできていることを知っていれば、容易に電気を通すことがわかるといえます。
金属は「延性・展性を持つ」「自由電子をもつ」「金属光沢をもつ」など複数の定義がありますが、この定義の中の一つとして「電気を通すこと」というものがあるといえます。
つまり、金属であれば定義として通電できるわけなのです。具体的には、電圧をかけると金属中の自由電子(マイナスのイオン)がプラスの電極側に移動していきます。
つまり、これが電流が流れることに相当します。
アルミ缶には電流が流れるのか【電気を通す?】
なお、身近な物質であるアルミ缶も良く電気を通すといえます。
この理由も10円玉と同様で、アルミは金属であるためです。先にも述べたように材質が金属に分類されるものであれば、「自由電子をもつ」「電気を通す」といった定義がそのまま当てはまることになります。
つまり、アルミ缶も電気を通す物質といえるのです。
なお、アルミ缶の材質のアルミニウムが電気を通さないと勘違いする方がいますが、これが誤解である理由はこちらで解説しているので、参考にしてみてください。
まとめ
ここでは、10円玉やアルミ缶は電気を通すのか?通さないのか?について確認しました。
10円玉の材質は銅(金属)であるため、通電可能といえます。これは、金属の定義として「延性・展性を持つ」「自由電子をもつ」「金属光沢をもつ」など複数の定義の他に「電気を通すこと」というものがあるためです。
つまり、金属であれば自由電子があるため、通電可能なのです。
よって、アルミニウムが材質のアルミ缶ももちろん電気を通すことができるといえます。
身近な科学を理解して、より楽しい毎日を送っていきましょう。