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過電流継電器の記号は?回路図での表記方法も!(JIS記号・電気図面・シンボル・OCR表示・制御回路など)

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電気設備の図面を確認していると、見慣れない記号に戸惑ってしまうことがあります。

特に過電流継電器の記号は、電気工事や設備管理に携わる方でも正確に理解できていないケースが少なくありません。

過電流継電器はOCRと略され、回路図の中では独特のシンボルとして描かれます。

この記号を正しく読み解けるかどうかで、図面全体の理解度が大きく変わってくるでしょう。

本記事では過電流継電器の記号は?回路図での表記方法も!(JIS記号・電気図面・シンボル・OCR表示・制御回路など)というテーマに沿って、JIS記号の基本から実際の回路図での表記方法まで詳しく解説していきます。

電気図面の初心者の方にも分かりやすいように、専門用語には丁寧な説明を添えながら進めていきます。

制御回路の設計や保守点検に関わる方にとって、きっと役立つ内容になっているはずです。

ぜひ最後までご覧ください。

目次

過電流継電器の記号は丸と矢印を組み合わせたJIS図記号で表され、回路図ではOCRという略号とセットで記載される

それではまず、過電流継電器の記号がどのようなものかについて解説していきます。

結論から言うと、過電流継電器の記号は円の中に動作特性を示す矢印や数字を組み合わせた図記号で表されます。

JISで定められた電気用図記号の体系に従っており、丸の中に電流の変化を示す矢印が描かれているのが一般的な形です。

この丸い記号は継電器(リレー)全般を示す基本シンボルであり、その中に機能を表す文字や記号を追加することで、過電流継電器であることを明示します。

回路図の中では、記号のそばに小さくOCRという略号が併記されることがほとんどです。

過電流継電器の基本記号の形

過電流継電器の基本記号は、円形もしくは正方形の枠の中に矢印が描かれた形が基本となります。

矢印は電流の増加方向を示しており、一定の値を超えると動作するという特性を視覚的に表現しています。

枠の外側には端子を示す短い線が引かれ、実際の配線と接続できるように描かれているのが特徴です。

過電流継電器の基本記号のイメージ

円の枠 プラス 電流上昇を示す矢印 プラス OCRの文字表記

OCRという略号の意味

OCRとはOver Current Relayの頭文字を取った略号です。

直訳すると過電流継電器そのものを意味しており、電気図面ではほぼ例外なくこの略号が使用されます。

まれにOCという表記だけで済まされる図面も存在しますが、正式にはOCRと記載するのが一般的でしょう。

この略号を知っているだけでも、図面を読むスピードが格段に上がります。

記号が使われる場面

過電流継電器の記号は、単線結線図や制御回路図、保護協調図など、さまざまな電気図面で用いられます。

特に高圧受電設備や配電盤の設計図には欠かせないシンボルです。

設備の保護方式を検討する際にも、この記号がどこに配置されているかを確認することが重要になってきます。

過電流継電器とは、回路に流れる電流が設定値を超えたときに動作し、遮断器に信号を送って回路を保護する保護継電器のこと

続いては、過電流継電器そのものの役割や仕組みについて確認していきます。

過電流継電器は、変圧器やケーブル、モーターなどの電気設備を過大な電流から守るための保護継電器です。

回路に異常な電流が流れた際、その状態を検知して遮断器にトリップ信号を送る役割を担っています。

いわば電気設備の安全装置であり、電気火災や機器の焼損を防ぐ重要な存在と言えるでしょう。

過電流継電器の役割

過電流継電器の主な役割は、短絡事故や過負荷などの異常状態をいち早く検知することです。

設定された電流値を超えた場合に動作し、遮断器を作動させて事故区間を切り離します。

これにより、事故の影響が他の健全な系統に波及することを防ぐことができます。

過電流継電器は単独で機能するわけではありません。

変流器(CT)で検出した電流値をもとに動作するため、CTとの組み合わせが前提となっています。

この関係性を理解しておかないと、回路図の読み解きで誤解が生じやすくなります。

過電流継電器の動作原理

過電流継電器は、変流器から送られる二次電流を常に監視しています。

電流値が整定値を超えると、内部のタイマー回路や電子回路が動作し、一定の時限後にトリップ信号を出力する仕組みです。

この時限特性には、瞬時要素と限時要素の二種類が存在します。

瞬時要素は非常に大きな電流が流れた際にすぐさま動作し、限時要素は電流の大きさに応じて動作時間が変化するという特徴を持っています。

過電流継電器が使われる設備

過電流継電器は、キュービクル式高圧受電設備をはじめ、工場やビルの配電盤、変電所など幅広い設備で使用されています。

特に高圧受電設備では、法令上の保安基準を満たすためにも設置が求められるケースが多いです。

設備の規模や用途によって、必要な保護方式は異なってきます。

設備の種類 主な設置目的 関連する記号
高圧受電設備 短絡・過負荷保護 OCR
配電盤 分岐回路の保護 OCR、CB
変電所 系統保護協調 OCR、OCGR
自家用発電設備 発電機保護 OCR、OVR

過電流継電器の図記号はJIS C 0617に規定されており、機能記号や動作特性記号を組み合わせて表現するルールになっている

続いては、JIS規格における図記号のルールについて確認していきます。

電気用図記号は、JIS C 0617という規格でその形や意味が細かく定められています。

過電流継電器もこの規格に基づいて記号化されており、勝手にデザインを変更することはできません。

統一されたルールがあるからこそ、どの現場の図面でも同じ意味として読み取れるわけです。

JIS C 0617の基本

JIS C 0617は、電気設備の図記号を統一するために制定された日本工業規格です。

継電器や遮断器、変圧器など、あらゆる電気機器の記号がこの規格の中で網羅されています。

国際規格であるIECの図記号とも整合性が取られているため、海外の図面を読む際にも応用が利くでしょう。

継電器記号の構成要素

継電器の図記号は、基本図形と機能記号を組み合わせて構成されています。

基本図形は継電器コイルを示す四角形または円形が用いられ、その中に機能を示す記号が追加される形です。

継電器記号の構成例

基本図形(コイルを示す枠) プラス 機能記号(電流・電圧・地絡などの種別) プラス 補助記号(限時・瞬時などの動作特性)

過電流継電器の場合は、電流を示す記号と過大値を示す矢印が組み合わされる形になります。

動作特性を表す補助記号

過電流継電器には、限時特性と瞬時特性を区別するための補助記号が付けられることがあります。

限時特性を示す記号には時計のような形が使われ、瞬時特性を示す記号には稲妻のような形が使われることが多いです。

これらの補助記号を見分けられると、その継電器がどのタイミングで動作するのかを図面から読み取ることができます。

過電流継電器は単線結線図では円形記号とOCR表記で、制御回路図(シーケンス図)では接点記号として描かれる

続いては、実際の回路図における過電流継電器の具体的な表記方法を確認していきます。

過電流継電器の記号は、図面の種類によって描かれ方が微妙に異なります。

単線結線図と制御回路図では、表現の目的そのものが違うため、記号の使われ方にも差が出てくるのです。

単線結線図での表記

単線結線図とは、三相の電路を一本の線で簡略化して表す図面のことです。

この図面上で過電流継電器は、変流器の近くに丸い記号とOCRという文字を添えて描かれます。

受電設備全体の保護構成を俯瞰的に把握するための図面であるため、細かい配線までは描かれないのが一般的でしょう。

制御回路図(シーケンス図)での表記

制御回路図では、過電流継電器の接点動作がより詳細に描かれます。

a接点やb接点といった接点記号が用いられ、継電器が動作したときにどの回路が閉じたり開いたりするのかが分かるようになっています。

単線結線図と制御回路図は、同じ過電流継電器を表していても目的が異なります。

単線結線図は設備全体の構成を把握するための図面であり、制御回路図は実際の動作シーケンスを追うための図面です。

両方を照らし合わせながら読むことで、記号の意味がより深く理解できるようになります。

端子番号との対応関係

過電流継電器の記号には、端子番号が併記されていることがほとんどです。

端子番号は継電器のどの部分に配線が接続されているかを示すものであり、保守点検の際に非常に重要な情報となります。

図面上の記号と実機の端子台を照らし合わせる作業は、電気工事士にとって欠かせない工程と言えるでしょう。

過電流継電器の記号は地絡継電器や過電圧継電器の記号と形が似ているため、略号の違いで区別する必要がある

続いては、過電流継電器の記号と混同しやすい他の記号との違いを確認していきます。

電気図面には多種多様な継電器記号が登場するため、似たような形の記号を見間違えてしまうことも少なくありません。

それぞれの違いをきちんと押さえておくことで、図面の誤読を防ぐことができます。

過電流継電器(OCR)と地絡継電器(OCGR/GR)の違い

地絡継電器は、地絡電流を検知して動作する継電器であり、記号自体は過電流継電器とよく似ています。

ただし略号がOCGRやGRと表記されるため、文字を確認すれば区別は難しくありません。

過電流継電器が相間の過電流を検知するのに対し、地絡継電器は大地に流れる漏れ電流を検知するという違いがあります。

過電流継電器と過電圧継電器(OVR)の違い

過電圧継電器は、電圧が異常に上昇した際に動作する継電器です。

記号の基本図形は共通していますが、内部の機能記号が電流ではなく電圧を示すものに変わります。

略号もOVRとなるため、こちらも文字表記を確認すれば混同を避けられるでしょう。

遮断器(CB)や断路器との組み合わせ表記

過電流継電器は単独で描かれることは少なく、遮断器や断路器と組み合わせて図示されるのが通常です。

遮断器はCB、断路器はDSという略号で表され、過電流継電器のOCRとセットで配置されます。

機器名 略号 検知対象
過電流継電器 OCR 相間の過電流
地絡継電器 OCGR/GR 大地への漏れ電流
過電圧継電器 OVR 異常な電圧上昇
不足電圧継電器 UVR 電圧の低下

これらの記号がどのように連携して動作するのかを理解しておくと、保護協調全体の設計思想が見えてくるはずです。

過電流継電器の記号はメーカーやCADソフトによって多少の違いがあるため、図面ごとの凡例を必ず確認することが大切

続いては、記号を読み解く際に注意すべきポイントやよくある間違いについて確認していきます。

JISで統一されているとはいえ、実際の図面では細かい表記の違いが見られることがあります。

この違いに気づかずに図面を読み進めてしまうと、思わぬ勘違いにつながりかねません。

メーカーによる表記の違い

継電器メーカーによっては、独自の簡略記号や補助表記を用いていることがあります。

基本的な意味は同じであっても、線の太さや矢印の向きが微妙に異なるケースも見受けられるでしょう。

新しい図面を扱う際は、まずその図面に添付された凡例表を確認する習慣をつけることが大切です。

手書き図面とCAD図面での差異

古い設備の図面には、手書きで作成されたものも残っています。

手書き図面では記号が簡略化されていたり、多少崩れた形で描かれていたりすることがあるため、CAD図面と比べて読み取りにくい場合があります。

不明な点があれば、設備担当者や図面を作成した業者に確認するのが確実な方法でしょう。

図面を読む際のチェックポイント

過電流継電器の記号を正確に読み取るためには、いくつかのチェックポイントを押さえておく必要があります。

まず記号の形そのものを確認し、次に併記されている略号を確認します。

さらに端子番号や結線先を追いかけ、最後に凡例表と照合するという流れがおすすめです。

この手順を習慣化しておけば、初めて見る図面でも迷わず読み進められるようになるでしょう。

特に制御回路図では、接点の開閉状態が正常時なのか動作時なのかを見誤らないよう注意が必要です。

a接点なのかb接点なのかを取り違えると、シーケンス全体の解釈が逆転してしまうこともあります。

まとめ

今回は過電流継電器の記号は?回路図での表記方法も!(JIS記号・電気図面・シンボル・OCR表示・制御回路など)というテーマで解説してきました。

過電流継電器の記号は、円形の基本図形にOCRという略号を組み合わせた形で表されます。

JIS C 0617という規格に基づいて統一されており、単線結線図や制御回路図など、図面の種類によって描かれ方が変わってくることも分かりました。

地絡継電器や過電圧継電器など、似た記号との違いを見分けるためには、略号の文字をしっかり確認することが欠かせません。

また、メーカーやCADソフトによる表記の違いにも注意し、図面ごとの凡例を確認する習慣を持つことが大切です。

過電流継電器の記号を正しく理解できれば、電気設備の保護構成や動作の流れがより明確に見えてくるでしょう。

ぜひ今回の内容を参考に、日々の図面確認や保守点検にお役立てください。

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