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三角形の外角の和の求め方や性質や定理は?どこ?内角との関係

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三角形の外角の和の求め方や性質・定理について、「外角ってどこの角のこと?」「内角との関係はどうなっているの?」と疑問に感じたことはないでしょうか。

外角は内角と並んで三角形の角度を理解するうえで欠かせない概念ですが、定義が少しわかりにくく、混乱してしまう方も多いテーマです。「外角の和がなぜ360度になるのか」「外角の定理ってどう使うの?」といった疑問も、理解が深まれば自然と解決していきます。

この記事では、三角形の外角の和の求め方や性質・定理、外角がどこにあるのか、そして内角との関係について、基礎からわかりやすく解説していきます。証明の方法や具体的な計算例も交えながら丁寧にお伝えしますので、ぜひ最後まで読み進めてみてください。

目次

三角形の外角の和の結論|外角の和は必ず360度になる!

それではまず、三角形の外角の和がどうなるかという結論と全体像について解説していきます。

三角形の外角の和は、どんな三角形でも必ず360度になります。正三角形・直角三角形・鈍角三角形・鋭角三角形など、形がどれだけ違っていても、3つの外角をすべて足せば必ず360度になるのが三角形の重要な性質です。

三角形の外角の和の結論
三角形の3つの外角の和 = 360°
内角の和が180°であるのと対応して
外角の和は360°になります。
これはどんな形の三角形でも成立する普遍的な性質です。

なぜ360度になるのか、その理由は内角の和が180度であるという事実と深く結びついています。各頂点において内角と外角の和は必ず180度(一直線)になるため、3頂点分の合計から内角の和を引くことで外角の和が求まります。

外角の和が360度になる理由
各頂点で(内角 + 外角)= 180°
3頂点分の合計 = 180° × 3 = 540°
内角の和 = 180° なので
外角の和 = 540° − 180° = 360°

この考え方は、三角形に限らずあらゆる凸多角形において外角の和が360度になるという一般的な性質につながっています。次の見出しからは、外角の定義・位置・内角との関係をより詳しく確認していきましょう。

三角形の外角とはどこ?定義と内角との関係

続いては、三角形の外角がどこにあるのか、その定義と内角との関係を確認していきます。

外角を正確に理解するためには、まず「どこの角を外角と呼ぶのか」という定義をはっきりさせておくことが大切です。外角は「辺の延長線と隣の辺がなす角」として定義されます。図形的なイメージと定義の両方から押さえておきましょう。

外角の定義|辺の延長線と隣の辺がなす角

三角形ABCの頂点Bにおける外角は、辺ABをBの先まで延長したとき、その延長線と辺BCがなす角のことです。

外角の定義
頂点Bにおける外角
→ 辺ABの延長線と辺BCがなす角
または
→ 辺CBの延長線と辺BAがなす角
(1つの頂点に対して、隣り合う2辺のどちらを延長するかで2つの外角が存在するが、この2つは対頂角として等しい)

1つの頂点における内角と外角の関係は補角(たして180度)の関係です。内角 + 外角 = 180°という関係式は、外角を求める際の基本として必ず覚えておきましょう。

内角と外角の位置関係を整理する

三角形の3つの頂点それぞれに内角と外角があります。以下の表で位置関係を整理しておきましょう。

頂点 内角 外角 関係
A ∠A 180° − ∠A 内角 + 外角 = 180°
B ∠B 180° − ∠B 内角 + 外角 = 180°
C ∠C 180° − ∠C 内角 + 外角 = 180°

内角の和が180°であることを使うと、3つの外角の和は次のように計算できます。

外角の和の計算
外角の和 = (180°−∠A) + (180°−∠B) + (180°−∠C)
= 540° − (∠A + ∠B + ∠C)
= 540° − 180°
= 360°

この計算から、外角の和が360度になることが内角の和180度から自然に導かれることがわかります。2つの性質はセットで理解しておくと記憶に残りやすくなります。

外角と「向かい合わない内角」の重要な関係

外角の性質の中でも特に重要なのが、「三角形の外角は、隣り合わない2つの内角の和に等しい」という外角の定理です。

外角の定理
三角形ABCで∠Bの外角を∠DBCとすると
∠DBC = ∠A + ∠C
(∠BはABCに隣り合う内角なので含まない)
証明
内角の和より ∠A + ∠B + ∠C = 180°
外角より ∠DBC = 180° − ∠B
代入して ∠DBC = ∠A + ∠C

外角の定理は証明問題や角度を求める問題で非常によく使われます。「外角 = 隣り合わない2内角の和」という関係を瞬時に思い出せるようにしておくことが、問題を素早く解くためのカギとなります。

外角の定理の使い方と証明の方法

続いては、外角の定理の具体的な使い方と証明方法を確認していきます。

外角の定理は、角度を求める問題・証明問題のどちらでも活躍します。定理の意味をしっかり理解したうえで、実際の問題でどう使うかを練習しておくことが大切です。

外角の定理を使った角度の求め方

外角の定理を使えば、複雑に見える角度の問題でも素早く答えを出すことができます。

例1:∠A = 50°・∠C = 70° のとき、頂点Bの外角を求める
外角の定理より
∠Bの外角 = ∠A + ∠C = 50° + 70° = 120°
(確認)∠B = 180° − 50° − 70° = 60°
内角 + 外角 = 60° + 120° = 180° ✓
例2:外角が130°で、隣り合わない一方の内角が55°のとき
もう一方の内角を求める
外角の定理より
隣り合わない2内角の和 = 130°
55° + x = 130°
x = 75°

例2のように、外角と片方の内角がわかっていれば、もう一方の内角も引き算一発で求められます。内角の和を使って回り道するよりはるかにシンプルです。

外角の定理の証明|平行線を使う方法

外角の定理を平行線の性質を使って証明する方法を確認しましょう。

外角の定理の証明(平行線利用)
三角形ABCで辺BCを延長した点をDとする(∠ACDが外角)
頂点Cを通り、辺ABに平行な直線CEを引く
平行線の錯角より
∠ACE = ∠BAC(AB ∥ CE・錯角)
平行線の同位角より
∠DCE = ∠ABC(AB ∥ CE・同位角)
∠ACD = ∠ACE + ∠DCE
= ∠BAC + ∠ABC
→ 外角∠ACD = ∠A + ∠B(隣り合わない2内角の和)

この証明では、補助線として平行線を引き、錯角・同位角の性質を利用するという手順が核心です。中学2年生で習う平行線と角の性質が活用されており、数学の証明問題の練習としても非常に良い例といえます。

内角の和の証明との比較

内角の和が180度であることの証明と、外角の定理の証明は互いに関連しています。

定理 内容 証明に使う性質 結果
内角の和 3内角の合計 平行線の錯角・同位角 常に180°
外角の定理 外角=隣り合わない2内角の和 平行線の錯角・同位角 外角=∠A+∠B
外角の和 3外角の合計 内角の和=180°を利用 常に360°

3つの定理はすべて「平行線の性質」と「内角の和が180度」という2つの基礎から導かれます。基礎となる性質を押さえておくことで、3つすべてをひとつのつながりとして理解できます。

外角の和・定理の応用と多角形への発展

続いては、外角の和や外角の定理の応用と、多角形への発展について確認していきます。

三角形の外角の性質は、四角形・五角形などの多角形にも応用できます。「多角形の外角の和は常に360度」という性質は、三角形の外角の和が360度であることの自然な一般化です。

多角形の外角の和はすべて360度

三角形だけでなく、あらゆる凸多角形において外角の和は360度になります。これは非常に重要な性質です。

n角形の外角の和
n角形の内角の和 = 180° × (n−2)
各頂点で内角 + 外角 = 180° なので
n頂点分の合計 = 180° × n
外角の和 = 180°n − 180°(n−2)
= 180°n − 180°n + 360°
= 360°
→ n角形の外角の和は n の値に関わらず常に360°
多角形の種類 内角の和 外角の和
三角形(n=3) 180° 360°
四角形(n=4) 360° 360°
五角形(n=5) 540° 360°
六角形(n=6) 720° 360°
n角形 180°×(n−2) 360°

内角の和は辺の数が増えるほど大きくなりますが、外角の和はどんな凸多角形でも360度で変わりません。この事実は、「一周すると360度回る」という直感的なイメージとも一致しています。

外角の定理を使った証明問題の解き方

中学数学の証明問題でも、外角の定理は重要な道具として活躍します。

典型的な証明問題の例
「三角形の外角は、それと隣り合わない2つの内角のどちらよりも大きい」を示せ
証明
外角 = ∠A + ∠B(外角の定理)
∠Aおよび∠Bはどちらも正の値
よって外角 > ∠A かつ 外角 > ∠B
→ 外角は隣り合わない2内角のそれぞれより大きい

このような「不等式を証明する問題」でも、外角の定理を出発点にすることでシンプルに証明できます。外角の定理は「等式」として角度を求めるだけでなく、「不等式」の証明にも使える汎用性の高い定理です。

正多角形における外角の計算

正多角形(すべての辺・角が等しい多角形)では、外角の和が360度であることを使って1つの外角の大きさを簡単に求めることができます。

正n角形の1つの外角の大きさ
外角の和 = 360°
頂点の数 = n(すべての外角が等しい)
1つの外角 = 360° ÷ n

正三角形(n=3) → 外角 = 360°÷3 = 120°
正方形(n=4) → 外角 = 360°÷4 = 90°
正六角形(n=6) → 外角 = 360°÷6 = 60°
正八角形(n=8) → 外角 = 360°÷8 = 45°
正多角形では「1つの外角 = 360° ÷ n」という公式が成立します。逆に、1つの外角の大きさがわかれば「n = 360° ÷ 外角」でその多角形が何角形かを求めることも可能です。この逆算は試験でも頻繁に出題される重要なテクニックです。

外角の和が360度という性質は、正多角形の辺の数を求める問題・内角の大きさを求める問題の両方に活用できる強力なツールです。ひとつの公式から多くの情報が引き出せることを意識しておきましょう。

まとめ

この記事では、三角形の外角の和の求め方や性質・定理、外角がどこにあるのか、そして内角との関係について、基礎から多角形への応用まで幅広く解説しました。

三角形の外角の和は必ず360度になります。これは内角の和が180度であることから、「各頂点で内角+外角=180度」という関係を3頂点分足し合わせることで導かれます。

外角の最も重要な性質は「外角の定理」で、「三角形の外角は、隣り合わない2つの内角の和に等しい」という関係が成り立ちます。この定理は角度を求める問題でも証明問題でも幅広く活用できます。

さらに、外角の和が360度という性質は三角形だけでなく、あらゆる凸多角形に成立する普遍的な性質です。正多角形では「1つの外角 = 360° ÷ n」という公式が使え、辺の数や内角を素早く求めることができます。

内角と外角の性質をセットで理解しておくことで、図形問題全般への対応力が大きく上がります。この記事が三角形の外角に関する理解を深めるきっかけになれば幸いです。